2024年4月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
くりやま もとむ Profile
大学在学中に競馬通信社入社。退社後、フリーライターとなり『競馬王』他で連載を抱える。緻密な血統分析に定評があり、とくに2・3歳戦ではその分析をもとにした予想で、無類の強さを発揮している。現在、週末予想と回顧コラムを「web競馬王」で公開中。渡邊隆オーナーの血統哲学を愛し、オーナーが所有したエルコンドルパサーの熱狂的ファンでもある。
栗山求 Official Website
http://www.miesque.com/

« 2010年8月 | メイン | 2010年10月 »

2010年9月

2010年9月30日 (木)

シンボリルドルフがジャパンC当日に東京競馬場へ

1歳違いのミスターシービーとシンボリルドルフが立て続けに三冠馬となったのは30年近く前のことです。当時、栗山少年はどちらも好きだったのですが、より深く心をとらえたのはシンボリルドルフでした。強すぎてつまらないとか、優等生すぎて面白みがないとか、そんな意見もありました。型破りの追い込みを武器としたミスターシービーのほうが世間的にははるかに高い人気を誇っていましたね。

絶対的に強い馬(=シンボリルドルフ)に憧れる気持ちが「なぜ強いのだろう」という探求心を生み、それを解き明かそうとしたことが血統に関心を持つきっかけだったと思います。そういう意味でシンボリルドルフは自分の人生を変えた馬といえます。初めて5代血統表を書いた馬はシンボリルドルフでした。もっとも、完成した血統表を見たところで何が何やらわかりませんでしたが……。

5歳秋(現在の4歳秋)のジャパンC(85年)は東京競馬場へ見に行きました。雨が降って寒かったのを覚えています。パドックへ行き、傘の林の隙間からシンボリルドルフの姿を眺めました。といっても、馬体全部が見えたわけではなく、白と緑のメンコをした顔の部分が周回してくるたびにチラッと見えただけです。それでも満足でした。

シンボリルドルフが東京競馬場にやってくるのはそれ以来のこと。じつに25年ぶりです。体調に不安があればシンボリ牧場もOKを出さないはずなので、おそらく元気いっぱいなのでしょう。楽しみですね~。

★85年ジャパンC
http://www.youtube.com/watch?v=FGfCfXelHWc

2010年9月29日 (水)

凱旋門賞に挑んだヨーロッパ以外の外国馬(後)

海外遠征において、本番前に前哨戦を走ることは、馬場や環境に慣れる効果があります。その一方で、滞在が長くなると体調維持が難しくなり、調子が落ちることもあります。馬の個性、滞在場所の環境、スタッフの手腕などが関わってくる問題なので、一概にどちらがいいとはいえません。

ただ、凱旋門賞が行われるロンシャン競馬場は、ひと雨降るとヨーロッパ独特の非常に重い馬場となり、しかもコース設定がトリッキーです。さらにメンバーはきわめてハイレベル。ぶっつけというのはなかなか結果が出にくいですね。秋のパリはよく雨が降ります。エルコンドルパサーが出走した99年、ロンシャンの馬場を実際に歩いてみたのですが、濡れた長い芝が足に絡みついてくるような感触で、この馬場をこなすのは容易ではないと感じました。

昨日掲載した表を見ると、アルゼンチンやブラジルなど、日本と同じように時計が速く、馬場のアップダウンが比較的少ない南米の国々は、まったく結果が出ていないことがわかります。どの馬も故国では年度代表馬クラスの名馬ですが、競馬になっていません。

5位以内に入線した馬を書き出してみます。

56年 Career Boy(米)    4着
77年 Balmerino (新)    2着
84年 Strawberry Road (豪) 5着
99年 エルコンドルパサー(日)2着
06年 ディープインパクト(日)失格(3位入線)

このうち、ぶっつけだったのは、Career Boy とディープインパクトの2頭。Balmerino、Strawberry Road、エルコンドルパサーの3頭は、本番前にヨーロッパで競馬を使っていました。

Career Boy(米)は、ヨーロッパの深い芝もバリヤー式のスタートも初経験でしたが、よく頑張りました。ただ、勝ち馬の Ribot からは8馬身以上離されています。
http://www.pedigreequery.com/career+boy

ディープインパクト(日)は、ヨーロッパ以外からぶっつけで挑んだ外国馬のなかで最も健闘した馬です。失格となったのは残念でした。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2002100816/

Balmerino(新)は、故国ニュージーランドからオーストラリア、アメリカを経て77年夏にイギリスのジョン・ダンロップ厩舎に入り、グッドウッドのステークスを5馬身差で勝って本番に臨みました。2着という成績はヨーロッパ以外の外国馬ではエルコンドルパサーと並ぶ最高着順です。
http://www.pedigreequery.com/balmerino

Strawberry Road(豪)は、8月末と9月始めにドイツで2戦し、本番に駒を進めました。5着と健闘したあと、ワシントンDC国際、ブリーダーズCターフと使って、ジャパンCに来日したのですからタフな馬です。
http://www.pedigreequery.com/strawberry+road

エルコンドルパサー(日)についてはあらためて書くまでもありません。春からヨーロッパへ渡るという長期的な計画によって見事結果を出しました。ただ、この長期遠征は、オーナーの個人的なコネクションによって、預け先の現地厩舎との間にあらかじめパイプが存在していました。何のツテもなくいきなり長期遠征しようとしても難しいでしょう。また、経済的な負担も多大なものになるので、並の覚悟では無理だと思います。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1995108742/

ヨーロッパ以外でデビューした外国馬は、凱旋門賞で凡走するのが当たり前。5着以内に入れば大善戦といえます。傑出したスーパースターがいない今年は多くの馬にチャンスがあります。日本馬2頭が新たな歴史を作ることを期待したいと思います。

2010年9月28日 (火)

凱旋門賞に挑んだヨーロッパ以外の外国馬(前)

日曜夜に行われる凱旋門賞(仏G1・芝2400m)は、フジテレビTWOでも生中継されます。グリーンチャンネルに加入されていない方はこちらでも視聴可能です。

パリの天気予報を見ると、やはりこの時期だけに天候はぐずついていますね。当日、乾いた馬場で行われる可能性は低いでしょう。1日ごとの降水確率は以下のとおり。

28日 29日 30日 1日 2日 3日
35% 30% 75% 45% 90% 60%

レース当日(10月3日)は晴れ間も見えるようですが、前日にしっかりと雨が降るので馬場状態は稍重~重ぐらいと予想します。1番人気が予想される Behkabad は重い馬場に不安がないのでますます有利です。

凱旋門賞に挑戦する外国馬、とくにヨーロッパ以外からはるばる参戦する馬たちは、競馬をさせてもらえずに敗れ去るケースがほとんどです。

■日本

69年 スピードシンボリ  着外(11着以下)
72年 メジロムサシ    18着
86年 シリウスシンボリ  14着
99年 エルコンドルパサー 2着
02年 マンハッタンカフェ 13着
04年 タップダンスシチー 17着
06年 ディープインパクト 失格(3位入線)
08年 メイショウサムソン 10着

■アメリカ

56年 Career Boy     4着
   Fisherman      9着
57年 Career Boy     18着
62年 Carry Back     10着
65年 Tom Rolfe      6着
71年 One for All     9着
75年 Intrepid Hero    10着

■アルゼンチン

72年 Snow Castle     19着
77年 Mia         24着
79年 Telescopico     18着
95年 El Sembrador    15着

■ブラジル

94年 Much Better     14着
09年 Hot Six       15着

■オーストラリア

84年 Strawberry Road   5着
97年 Nothin' Leica Dane 17着

■ニュージーランド

77年 Balmerino      2着
81年 Ring the Bell    11着

■チリ

86年 Maria Fumata    15着

上記のリストは手作業で調べたので、ひょっとしたら漏れなどがあるかもしれません。違っているというご指摘があれば幸いです。

ほとんど通用していないのは、能力的な問題はもちろんあると思いますが、それよりも馬場や環境に適応できないことが大きいのではないかと思います。(続く)

2010年9月27日 (月)

神戸新聞杯はローズキングダム

ダービー馬◎エイシンフラッシュ(1番人気)との一騎打ちとなり、○ローズキングダム(2番人気)が競り勝ちました。夏の上がり馬が勢力図を書き換えることはできませんでした。

前半1200mの通過は「1分15秒3」。過去3年の平均が「1分12秒5」ですからかなりのスローペースです。『ブラッドバイアス・血統馬券プロジェクト』に提供した予想文は以下のとおり。

「神戸新聞杯は決め手勝負になることが多いので、超スローペースのダービーを突き抜けたこの馬(エイシンフラッシュ)が有利。追い切りの動きは圧巻で春からさらに成長している。」

スローの決め手勝負ならダービー組が上ですね。1、2着馬の上がり3ハロンは33秒3でした。昨年のイコピコの再現を期待して、同じマンハッタンカフェ産駒で配合構成も似ているサンディエゴシチー(6番人気)に▲を打ったのですが、1、2着馬とは地力が違いすぎました(9着)。

ここ3年間の菊花賞(G1・芝3000m)は、勝ち馬の上がり3ハロンの平均が35秒1ですから、スローの上がり勝負というわけではありません。加えて今年はヤマニンエルブがペースを緩めずに逃げます。セントライト記念で相応の実力を示した馬ですから、有力各馬は早めに追いかけざるを得ないでしょう。ロングスパート気味のスタミナが問われるレースになるはずです。ダービーや神戸新聞杯のようなレースにはなりません。

今回の1、2着馬がそうしたレースでも他馬を抑えられるほど地力が抜けているのか、あるいはスタミナ自慢の新興勢力が台頭してくるのか。菊花賞の焦点はこのあたりになりそうです。

2010年9月26日 (日)

栗原正光さん死去

9月23日(木)の日本テレビ盃当日、船橋競馬場で倒れられた栗原正光さんが、昨夜お亡くなりになりました。ただただ悲しく、残念というほかありません。通夜は28日(火)18時から、告別式は29日(水)11時から印西斎場で。

ディオーサとワイズミューラーは3着

ディオーサは休み明けでこのメンバー相手にまずまずの走りでしょう。松岡正海騎手は「切れ味のある馬ですから、道中掛からないように気をつけました。オープン級の素質があると思っていますし、休み明けとしてはいい内容だったと思います」(ラジオNIKKEI競馬実況web)とコメントしています。道中インに押し込められて勝負どころで位置取りを下げてしまったのが痛かったですね。

ワイズミューラーは現状ではここまで。内田博幸騎手は「もう少し馬場が乾いた方がいいのでしょうか。後ろで構えたくないのに、前へ出ていってくれませんでした」(ラジオNIKKEI競馬実況web)とコメントしています。菊花賞挑戦の夢は消え去りました。いずれ頭角を現してくる馬だと思うので成長を待ちたいと思います。

一方、新馬戦の予想は好調。予想した2レースはいずれも的中しました。

阪神4Rの新馬戦(芝1200m)は◎キョウワジャンヌ(2番人気)が勝ち、◎★で馬単20450円、◎★△で3連単27万3750円的中。『ブラッドバイアス・血統馬券プロジェクト』に提供した予想文を転載します。

「◎キョウワジャンヌは『ハーツクライ×シーキングザゴールド』という組み合わせで、半兄にキョウワロアリング(北九州記念)、ヘイローフジ(京阪杯-3着)がいる。母アサカフジは父ハーツクライと相性のいいアメリカ血統(バックパサー、ラウンドテーブルなど)を抱えている。スピード色が強いので1200mにも対応できる。」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008104415/

ハーツクライ産駒は勝ち星を「10」の大台に乗せ、ついにディープインパクトと肩を並べました。ハーツクライ産駒は追ってからしっかりとした脚を使うのが印象的ですね。この時期の2歳馬は未完成ですから、フラフラしたりレースに集中できなかったりといったことはしょっちゅうです。ハーツクライの子はゴールを目指して最後まで力強く伸びます。体力と集中力に優れているという印象です。2歳の早い時期にどんどんデビューを果たし、競走馬としてそれなりに完成しているのは、体質が丈夫である証拠。もし仮に父と同じように古馬になってさらに成長するとしたら、これは末恐ろしい種牡馬ですね。

中山5Rの新馬戦(芝1200m)は◎イトククリ(1番人気)が2着を確保し、△◎で馬連1930円、△◎★で3連複16450円的中。予想文にも書いたのですが、「サクラバクシンオー×サンデーサイレンス」は今シーズンの新馬戦で7戦6連対。直近10走で集計すると9連対というずば抜けた成績です。この配合を見つけたら新馬戦では逆らえません。

2010年9月25日 (土)

土曜日の注目馬、ディオーサとワイズミューラー

土曜日は個人的に注目している3歳馬が2頭出走します。

★中山9R・汐留特別(500万下・芝1600m)
  ディオーサ(牝3)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007105462/

★中山10R・九十九里特別(1000万下・芝2500m)
  ワイズミューラー(牡3)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007102779/

ディオーサは母方に Nijinsky と Mr.Prospector を併せ持つマンハッタンカフェ産駒。このパターンは、イコピコ、レッドアゲート、サンディエゴシチー、メイショウレガーロ、マンハッタンスカイ、エーシンモアオバーなど活躍馬が多数出ています。母ジェニアリータは桜花賞プリモディーネと配合構成がきわめてよく似ており、この点もおもしろいと思います。

          ┌ Mr.Prospector
        ┌○┘
ジェニアリータ ┤ ┌ マルゼンスキー
        └○┤ ┌ イエローゴッド
          └○┤ ┌ モンタヴァル
            └○┤
              └ ソーダストリーム

          ┌ Mr.Prospector
        ┌○┘
プリモディーネ ┤ ┌ マルゼンスキー
        └○┤ ┌ イエローゴッド
          └○┤ ┌ モンタヴァル
            └○┤
              └ ソーダストリーム

今回は昨年12月のひいらぎ賞以来9ヵ月ぶりのレース。久々、道悪、牡馬相手と不安材料がいっぱいですが、勝ち負けに持ち込んでもおかしくないと思います。

一方、ワイズミューラーは8月21日のエントリー(「菊花賞路線に乗れるか、ワイズミューラー」)ですでに取り上げています。配合解説はそちらをご覧ください。
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2010/08/post-17b9.html

アプリコットフィズと配合構成が酷似している馬で、とりあえずその血統表だけ転載します。

             ┌ ジャングルポケット
ワイズミューラー ――――┤   ┌ サンデーサイレンス
(=ジャングルスマイル) │ ┌○┘
             └○┤
               └ サトルチェンジ

             ┌ ジャングルポケット
アプリコットフィズ ―――┤ ┌ サンデーサイレンス
             └○┤
               └ サトルチェンジ

ここを勝たないと菊花賞挑戦の夢が絶たれるので、陣営は必勝態勢で臨んでくるでしょう。

ディオーサ、ワイズミューラーとも道悪は未知数。あっさり勝つかもしれませんし、コロッと負けるかもしれません。いずれにしても、このレースだけでなく先々まで注目してみたい馬たちです。

2010年9月24日 (金)

日本テレビ盃(G2・船橋ダ1800m)はフリオーソ

2番手を追走したフリオーソ(1番人気)が最後の直線で楽々と先頭に立ち、帝王賞(G1)に続いて重賞連勝を果たしました。逃げたトランセンド(2番人気)が2着、スマートファルコン(3番人気)が3着。まったくの横綱相撲でしたね。
http://www.youtube.com/watch?v=CIroic2h6_c

春以降の充実ぶりは著しく、得意の番手差しは安定感抜群。11月3日のJBCクラシック(G1・船橋ダ1800m)はシルクメビウスと人気を二分する形になりそうです。今年は地元船橋開催なので凡走はないでしょう。ただ、シルクメビウスも道中の目標が決まっているので乗りやすいと思います。

母ファーザは Kingmambo と同じ「Mr.Prospector×Nureyev」という組み合わせ。《ブライアンズタイム+Kingmambo=フリオーソ》というイメージはしっくりきます。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2004106867/

日本テレビ盃が終わったあとは、毎年、元日刊競馬の栗原正光さんが主宰する“天然鰻の会”という食事会に出席するのが習わし。今年もその予定で船橋競馬場へ行ったところ、宇田川淳さんから「栗原さんがさっき倒れた」と聞いてビックリ。会は急遽中止となりました。栗原さんは12年前に大井競馬の取材中に倒れられて体の一部に麻痺が残り、日刊競馬を退職されました。その後も何度か倒れられたのですが、そのたびに再起されました。幸い、命にかかわるほどの症状ではないらしいとのこと。一日も早くお元気になってください。

★栗原さんのブログ
http://plaza.rakuten.co.jp/meruborun/

2010年9月23日 (木)

『奇跡の名馬』

春と秋には競馬の本がいろいろ出版されます。最近目に付いたものでおもしろいと思ったのは『奇跡の名馬』(兼目和明・大岡賢一郎共著/パレード)。うみねこ博物館(http://umineko-world.jugem.jp/)というブログから抜粋して再構成したものです。

588頁の大冊で、中身は古今東西100頭以上の名馬が紹介されています。そのセレクトがミソ。日本馬では第二メルボルンやミラクルユートピアが収録されていますし、外国馬は北米、中米、南米、ヨーロッパ、アジア、アフリカなど、ほぼ全世界を網羅しています。たとえば英領ヴァージン諸島の Act Spectation、スペインの Rheffissimo、トルコの Minimo、フィリピンの Fair and Square、インドの Elusive Pimpernel、ケニアの Tinsel Town、ジャマイカの Simply Magic、トリニダードの Mentone、バルバドスの Zouk などは見たことも聞いたこともない馬たちでした。

南米馬は大岡賢一郎氏が担当し、それ以外はすべて兼目和明氏が執筆しています。兼目氏独特のポエティックな文体は少々癖があるのですが、そのマニアックな目配りは瞠目すべきものがあります。

私は血統畑の人間なので、pedigreequery.com でそれら辺境の名馬をリサーチし、配合を玩味するのが楽しいですね。たとえば「西アジア史上最強皇妃」と紹介されたトルコの Minimo を調べると、Forli とほとんど同じ配合構成であることに気付きます。トルコとアルゼンチンで同じような配合馬が走ったのだなぁ……と、しばし感慨に耽ってしまいます。
http://www.pedigreequery.com/minimo
http://www.pedigreequery.com/forli

       ┌ Hyperion
     ┌○┤ ┌ Fair Trial
Minimo ―┤ └○┘
     └○┐
       └ Commotion

       ┌ Hyperion
     ┌○┤
Forli ――┤ └ Commotion
     │   ┌ Fair Trial
     │ ┌○┘
     └○┘

血統表にある Commotion の母 Riot と Fair Trial は相似な血です。
http://www.pedigreequery.com/riot
http://www.pedigreequery.com/fair+trial

        ┌ Phalaris
      ┌○┤ ┌ Chaucer
Riot ―――┤ └○┘
      └ Lady Juror

        ┌ Phalaris
      ┌○┤ ┌ Chaucer
Fair Trial ┤ └○┘
      └ Lady Juror

ちなみに、ナスノカオリ(桜花賞)、ナスノチグサ(オークス)の母ナスノホシも、Riot と Fair Trial の組み合わせを持っています。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1955100166/

2010年9月22日 (水)

競馬国際交流協会と日本軽種馬登録協会が合併

本年12月1日をもって両法人は合併し、「ジャパン・スタッドブック・インターナショナル」という組織に生まれ変わります。両法人は競馬を支援するさまざまな事業を行っています。サイトも充実しており、専門家だけでなく競馬ファンにも楽しめる内容となっています。私もしょっちゅう利用させていただいています。

★競馬国際交流協会
http://www.jair.jrao.ne.jp/japan/
★日本軽種馬登録協会
http://www.studbook.jp/ja/

今回の合併は、両者それぞれの事業を一体的・効率的にできる体制を整えることが目的です。特例民法法人は、2013年11月30日までに、新公益法人または一般社団法人・一般財団法人へ移行しなければならないのですが、それを見据えて合併するという事情もあるようです。

競馬国際交流協会も日本軽種馬登録協会も、公益団体であるため収益事業はできません。活動費は補助金などで賄われます。ふたつの団体が合併することにより、そのあたりの節約も図られます。

取材のためお話をうかがった幹部の方は「競馬をとりまく状況は非常に厳しい」とおっしゃっていました。ただ、事業を一体化して無駄を省き、効率的なシステムが作られることは悪いことではないと思います。

なお、事業体としては競馬国際交流協会が日本軽種馬登録協会を吸収合併するという形をとり、事業所は日本軽種馬登録協会のあるJRA新橋分館に置かれるようです。

競馬王 2011年11月号
『競馬王11月号』の特集は「この秋、WIN5を複数回当てる」。開始から既にWIN5を3回的中させている松代和也氏の「少点数に絞る極意」、Mr. WIN5の伊吹雅也氏が、気になる疑問を最強データとともに解析する「WIN5 今秋の狙い方」、穴馬選定に困った時のリーサルウェポン、棟広良隆氏&六本木一彦氏の「WIN5は『穴馬名鑑』に乗れ!」、オッズから勝ち馬を導き出す柏手重宝氏の「1億の波動(ワオ!)」、亀谷敬正氏&藤代三郎氏が上位人気の取捨を極める「迷い続ける馬券術」、夏競馬期間中WIN5を6戦3勝している秘訣を探る「赤木一騎の次なる作戦」など、この秋、一度ならず二度、三度とWIN5を的中させるための術が凝縮されています!! また「大穴の騎手心理」では、世界を股にかけるトップジョッキー・蛯名正義騎手をゲストにお迎えしました。その他、今井雅宏氏の「新指数・ハイラップ指数大解剖」や、久保和功氏の「京大式・推定3ハロン」など、盛り沢山の内容となっています!!