中山記念はヴィクトワールピサ
日曜日の中山競馬場は春でした。昼食を食べたあとボーッと馬場を眺めていると睡魔が襲ってきて困りました。そんな競馬日和のなか行われた中山記念(G2・芝1800m)。素晴らしいレースでしたね~。目の保養になりました。
http://www.youtube.com/watch?v=yjfvsdYBWcM
大外をマクった◎ヴィクトワールピサ(1番人気)が直線で先頭に立つと、軽いどよめきが起こりました。「うわっ、強いな~!」という声も。それなりの強豪が集まる古馬G2で、他馬を子供扱いにして楽勝するのですから、一言でいって能力が違います。予想は◎△で馬単810円的中。『ブラッドバイアス・血統馬券プロジェクト』に提供した予想文を転載します。
「◎ヴィクトワールピサは『ネオユニヴァース×マキアヴェリアン』」という組み合わせで、スウィフトカレント(小倉記念、天皇賞・秋-2着)の4分の3弟、アサクサデンエン(安田記念)の半弟にあたる。中山コースでは3戦全勝(有馬記念、皐月賞、弥生賞)。前走、2500mの有馬記念でブエナビスタを倒したが、本質的には2000m前後を得意とする中距離馬なので、距離短縮はプラスだろう。能力は抜けており、他馬との比較で58キロはむしろ有利。」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007102923/
着順掲示板に表示された上がり4ハロン「45秒9」という数字にビックリしました。中山内回りコースの終盤は、3コーナー→4コーナー→急坂、というレイアウト。カーブと坂が大半なので速い上がりは出ません。上がり4ハロンは序盤どんなにスローでも46秒台が精一杯。それが、45秒台突入。「TARGET frontier JV」で調べてみたところ、これは中山内回りコースの新記録でした。
コース史上最も速い上がりを記録したレースで、後方から大外を回って突き抜けたヴィクトワールピサの脚力は、ちょっと形容しがたいものがあります。有馬記念でブエナビスタを封じたロングスパートはやはり並ではなかったということです。今回のマクリは一瞬ディープインパクトの姿がダブりました。
これで中山コースは4戦全勝。もちろん、中山は得意ですが、中山専用馬ではないという点には注意したいところです。レースを見ても明らかなように、コース巧者である以前に能力が違います。直線の長いコースでも大きな能力減はなくそれなりの走りはするでしょう。次走予定のドバイワールドC(3月26日・メイダン競馬場・AW2000m)はまさにそうしたコースレイアウト。世界のトップクラスとブエナビスタを相手にどれだけやれるのか興味が尽きません。