映画『Secretariat』
70年代にアメリカで社会現象となり、“Big Red”の愛称でいまなお語り継がれる名馬 Secretariat。その伝記映画が10月8日からアメリカで公開されています。『シービスケット』(2003年・米)ほどではないものの興行成績は上々のようです。
http://www.youtube.com/watch?v=UKmuvjL2cVw
実質的な主人公ペニー・チェナリーを演じるのはダイアン・レイン。彼女の名前を聞いて、いまだに『リトル・ロマンス』(1979年・米)の美少女役が頭に浮かぶのは40代の人間でしょう。もう中年女性を演じる年齢になったか……という感慨がしみじみ沸いてきます。そういえば『リトル・ロマンス』では、ストーリー展開に競馬が重要な役割を果たしています。といいつつ、細かなストーリーはすっかり忘れているのですが、ロンシャン競馬場のシーンだけは妙に頭に残っています。
『ホース・トレーダーズ』(スティーヴン・クリスト著・草野純訳/サラブレッド血統センター)には、ペニー・チェナリーと Secretariat の関わりが丹念に描かれています。これを読んでしまうと映画に関してはほとんどネタバレになっちゃうんじゃないかというほどです。88年に出版された同書は文句なしの名著。未読の方にはぜひオススメしたいですね。
『Secretariat』の日本公開決定のニュースをいまかいまかと待ち続けているのですが、いまだにそのようなアナウンスはありません。もう期待しても無理なのかもしれません。大きなスクリーンで迫力あるレースシーンを堪能したかったのですが……。