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くりやま もとむ Profile
大学在学中に競馬通信社入社。退社後、フリーライターとなり『競馬王』他で連載を抱える。緻密な血統分析に定評があり、とくに2・3歳戦ではその分析をもとにした予想で、無類の強さを発揮している。現在、週末予想と回顧コラムを「web競馬王」で公開中。渡邊隆オーナーの血統哲学を愛し、オーナーが所有したエルコンドルパサーの熱狂的ファンでもある。
栗山求 Official Website
http://www.miesque.com/

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2011年7月

2011年7月31日 (日)

Midday がナッソーS3連覇達成

イギリスにおける牝馬の中距離最強馬決定戦・ナッソーS(英G1・芝9f192yds)は、3連覇を懸けて出走した Midday(1番人気)が豪快に抜け出し、昨年のエリザベス女王杯の勝ち馬 Snow Fairy(2番人気)に2馬身差をつけました。
http://www.youtube.com/watch?v=5HlWr3AF99w

馬主、調教師、騎手は Frankel と同じ。同一G1の3連覇は、ここ最近では Goldikova がロートシルト賞、ブリーダーズCマイルで達成しており、少し前にはアスコットゴールドCで Yeats が4連覇しています。ちなみに Goldikova は7月31日のロートシルト賞で4連覇に挑みます。

Midday の父 Oasis Dream は Green Desert 系の新進種牡馬。昨年の英愛サイアーランキングでは第4位となっています。Oasis Dream 自身はカルティエ賞最優秀スプリンターに選ばれた快速馬だったので、産駒は仕上がり早のスピードタイプが多いのですが、Midday のように母方にスタミナ血統を入れれば中距離にも対応可能です。Oasis Dream は Sir Ivor≒Drone 3×4を持つので、サンデー系と交配してみたいですね(サンデーサイレンスの父 Halo は Sir Ivor、Drone と相似な血)。
http://www.pedigreequery.com/midday8

Midday はこれで6つめのG1制覇。3歳以降、16戦して一度も3着を外していないという抜群の安定感を誇ります。このあとはフランス→アメリカというローテーションでしょうか。

ナッソーSのひとつ前のサマーSで、ライアン・ムーア騎手が落馬して上腕と親指を骨折し、今季の騎乗が絶望的とのことです。冬期の日本における騎乗もなくなったとみていいでしょう。

トゥインクルレース誕生25周年

本日は日本初のナイター競馬が行われてからちょうど25年目にあたります。いまでは当たり前になっていますが、当時は画期的といえる試みでした。

浜松町駅からモノレールに乗って行ったところ、車内はラッシュ時さながらのすし詰め状態。大井競馬場前駅で吐き出され、まるで年末のアメ横のような人の流れに驚きつつ競馬場の北門にたどり着くと、そこからさらにメインスタンドまで人の波が切れ間なく続いていました。それまで大井競馬場には何度も足を運んでいましたが、これほどの混雑を経験したのは初めて。お腹が空いて売店で何かを買おうとしても、どこも長蛇の列なので並ぶ気が失せました。

25年が経過してみると、場内の混み具合や、早見優さんのコンサートといった馬とは関係ない部分だけが記憶に残り、どんなレースが行われたかはすっかり忘れてしまいました。

大井競馬場では7月31日(日)から8月4日(木)までの開催を「アニバーサリーウイーク」と称し、さまざまなイベントを実施する予定です。
http://www.tokyocitykeiba.com/news/news.php?id=2289

大井競馬場の告知によれば、新しい発走ファンファーレをお披露目するようですね。楽しみな反面、ちょっと怖いような気も……。

2011年7月30日 (土)

九州産馬限定の新馬戦はロドリゴデトリアーノ産駒だらけ

夏の小倉開幕週には、恒例の九州産馬限定の新馬戦(芝1200m)が組まれています。

九州は馬産の規模が小さく、種牡馬の選択肢も少ないため、出走馬の父が極端に偏る傾向があります。90年代は出走馬の半分がシンウルフ産駒ということがありました。ここ数年はサイレントハンター産駒が目立っています。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1979106304/
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1993104485/

そして今年はロドリゴデトリアーノ産駒。土曜小倉5Rの新馬戦に出走する18頭のうち7頭が同産駒です。

日本軽種馬協会に所属する種牡馬は、国内にあるいくつかの種馬場を旅芸人のように渡っています。08年にロドリゴデトリアーノは九州種馬場で仕事に励みました。そのときの種付けで誕生した産駒が現2歳馬です。ロドリゴデトリアーノといえばエリモエクセル(オークスなど重賞4勝)やスーパーホーネット(毎日王冠など重賞4勝)の父。すでに高齢ですが配合さえ合えば一流馬を送り出せる種牡馬です。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/000a000d71/

ひとつのレースに同一種牡馬の子がこれだけ多いと、血統予想がしづらい面はたしかにあります。それ以前に、九州産馬は実力のバラつきが大きいので、稽古で好時計を出した馬が素直に走る傾向が見られます。今年もそのとおりに決まるかもしれません。しかし、それに流されてはいけないので、あくまでも配合にこだわった予想をしてみたいですね。

00年以降、九州産馬でJRAの平地重賞を制したのはテイエムチュラサン(アイビスサマーダッシュ)のみ。今年の2歳世代にはロドリゴデトリアーノという心強い援軍が来たので、大物が隠れている可能性もあると思います。

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2011年7月29日 (金)

平坦コース向きメイショウグラハム

日曜新潟5Rの新馬戦(芝1800m)は、○メイショウグラハム(1番人気)が3番手追走から抜け出しました。
http://www.youtube.com/watch?v=tWMHAEfs2fw

稽古の良さが買われて一本かぶりの人気(単勝1.8倍)。仕上がりの良さをそのまま活かした勝利です。

母の父 Capote は一昨日のエントリーで取り上げたファインチョイスにも含まれています。Capote は現役時代にブリーダーズCジュヴェナイル(G1)を制し、米2歳牡馬チャンピオンに輝きました。その半兄 Exceller は欧米でG1を計11勝した名馬で、とくに Seattle Slew を一騎打ちの末に破った78年のジョッキークラブGC(米G1・ダ12f)は、70年代におけるアメリカ屈指の名勝負として知られています。半弟 Capote は Seattle Slew 産駒。弟の父はかつてのライバル、というわけです。
http://www.youtube.com/watch?v=zZFr6N2lNY4

Capote は5代以内に Nasrullah を4本持ち、半兄 Exceller とはまったく違ったタイプの、スピードを武器とする早熟タイプとなりました。種牡馬として現役だったころは、2歳種牡馬ランキングの上位の常連で、仕上がりの早さが売りのアメリカ血統のなかでもとくにその傾向が強いタイプでした。したがってこの血を持つ馬は2歳戦が得意と考えて間違いありません。
http://www.pedigreequery.com/capote

加えてメイショウグラハムは2代母が名牝パテントリークリア。いずれも重賞を勝ったタイキフォーチュン、タイキリオン、タイキダイヤの母です。仕上がりが早く3歳春にピークを迎えてしまう血統なので、この時期のレースには向いているでしょう。メイショウグラハム自身は Raja Baba 4×5。これも仕上がり早のスピードを後押しします。

配合を見ると平坦小回り向きに思えるのですが、蛯名騎手はフットワークの大きさを指摘しているので、平坦向きではあるけれど長い直線も苦にしない、というタイプかもしれません。素軽さは満点ですが、G1クラスの底力となるとやや物足りなく映ります。

◎クラヴェジーナ(2番人気)は4着。直線に入ってから前が狭くなるシーンがありました。太めの馬体で牡馬に交じって僅差4着ですから有望です。

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2011年7月28日 (木)

サセックスSは Frankel

ゾクゾクするような物凄いレースでした。7月27日に英グッドウッド競馬場で行われたサセックスS(G1・芝8f)。3歳馬 Frankel と古馬 Canford Cliffs の一騎打ちムードから回避馬が続出し、4頭立てという少頭数。単勝オッズは前者が約1.6倍、後者が約2.8倍と両雄が拮抗する人気を集めました。

レースは予想どおり Frankel が先手を奪い、Canford Cliffs が2番手。序盤のスローペースから徐々にペースが上がり、勝負どころで Frankel が追い出しにかかると、一瞬のうちに Canford Cliffs を突き放して5馬身差で圧勝しました。
http://www.youtube.com/watch?v=YeUB8CgDk-w

鞍上のゴーサインが出てギアが切り替わった瞬間の凄まじい加速には痺れました。昨年春からマイルG1を5連勝中の Canford Cliffs を子供扱いするのですからケタ違いです。

前走のセントジェームズパレスS(G1)は道中で無駄に脚を使って後続に4分の3馬身差まで詰め寄られましたが、今回は鞍上がうまくなだめて脚を温存し、最後の爆発力につなげました。

6月15日のエントリー「セントジェームズパレスSは Frankel」のなかで、「Frankel の評価が急落するなら、わたしはあえて逆張りで賭けてみたいですね」と記しましたが、イギリスのファンは Frankel を1番人気に推しました。さすがですね。前走に関しては苦戦の原因がはっきりしていたので度外視する向きが多かったのでしょう。
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2011/06/frankel-9c90-2.html

これで Frankel は通算8戦全勝。このあとの予定は分かりませんが、ロンシャンのムーランドロンシャン賞(G1・芝1600m)からアスコットのクイーンエリザベス2世S(G1・芝8f)でしょうか? 無難に連勝すれば欧州年度代表馬の座は確定的でしょう。

2011年7月27日 (水)

ファンタジーSあたりに向きそうなファインチョイス

土曜函館5Rの新馬戦は、2番手追走の◎ファインチョイス(2番人気)が3馬身突き抜けました。
http://www.youtube.com/watch?v=z_xwCaPSdG4

抜け出したあとは手綱を抑える余裕がありました。岩田騎手はこの馬を高く評価しているようです。『ブラッドバイアス・血統馬券プロジェクト』の予想は◎△△で馬単1810円、3連単15350円的中。予想文を転載します。

「◎ファインチョイスは『アドマイヤムーン×タイキシャトル』という組み合わせ。父アドマイヤムーンは今年の新種牡馬で、すでに2頭の勝ち馬を送り出しており好調。母アフレタータは『タイキシャトル×カポーティ』という2歳戦向きのスピード血統なので、この条件は向くだろう。」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009100612/

アドマイヤムーンはダーレー繋養のエース格ですが、社台スタリオンステーションの種牡馬ほど繁殖牝馬に恵まれているわけではないので、産駒はどの子も安定して走るというわけにはいかないでしょう。ただ、ここまでのところは勝つべきレースをしっかりモノにしており、少なくとも仕上がりの早さという面では確かなものがあると感じます。

予想文に記したとおり、母アフレタータは「タイキシャトル×Capote」ですから、仕上がりの早さと軽いスピードを伝えています。本馬は Halo 4×4。この時期の2歳戦に向いたタイプで、平坦コースも合っているでしょう。ファンタジーS(G3・京都芝1400m)あたりに向きそうなタイプです。

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2011年7月26日 (火)

大物感十分ジャスタウェイ

■土曜新潟5Rの新馬戦(芝1600m)は、好位追走のジャスタウェイ(4番人気)が5馬身差で圧勝しました。
http://www.youtube.com/watch?v=r0oNCLcHwpg

ハーツクライ産駒は昨年夏(6~9月)の2歳戦で、ディープインパクトを上回る成績を収め注目を集めました。その後、秋から冬にかけて失速したとはいえ、夏場の活躍はフロックではなかったと思います。今年の夏の2歳戦は〔2・0・2・4〕ですからまずまずの成績。今後しばらくハーツクライ産駒から目が離せません。

先週勝ち上がったジャスタウェイは大物感十分。これまでデビューした2歳牡馬のなかでは1、2を争う存在でしょう。スカイノダン(北九州記念-2着)の半弟で、シグナリオ(OP)の甥にあたります。

ハーツクライの配合上のキーポイントは Nothirdchance≒Revoked 4×5である、ということはたびたび述べてきました。ジャスタウェイは5代母 Blue Burst が Blue Gay≒Revoked 1×2という特殊な配合なので、ハーツクライのキーポイントを継続しています。好感が持てる配合です。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106461/

ハーツクライの代表産駒ウインバリアシオン(青葉賞、日本ダービー-2着)は、2代母の父がバリバリのダート血統 Time for a Change。ジャスタウェイは似たようなキャラクターの Wild Again を持っています。父ハーツクライは「サンデー×トニービン」でやや上品なところがあるので、こういうパワー血統を入れたほうが配合全体がシャキっと引き締まる感じでしょうか。ちなみにウインバリアシオンも代が遠いとはいえ Revoked を継続しています。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103206/

■土曜京都1Rの未勝利戦(芝1600m)は、デビュー戦でダローネガの2着に敗れたエピセアローム(1番人気)が後続に6馬身差をつけて逃げ切りました。持ったままの楽勝。
http://www.youtube.com/watch?v=nnEcKY9-Fcs

ダイワメジャー産駒はここまで〔2・8・1・20〕という成績。産駒がデビューして1ヵ月の段階で迂闊に決めつけるようなことは言えませんが、詰めが甘い子が目立つので、先に行って後続をねじ伏せるという戦法は合っているような気がします。

エピセアロームはラターシュとエクセルサスの半妹。父ダイワメジャーは血統構成にやや硬いところが見られるので、母の父 Cozzene のような柔軟な血が入るのはいいでしょう。Cozzene は気難しいところがあり、産駒は逃げたり追い込んだりといった極端なレースで結果を残しています。今回の逃げ戦法は、馬が気分よく走れたという意味でもよかったと思います。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106383/

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2011年7月25日 (月)

函館記念はキングトップガン

今週からBコースということで馬場の内側が良好なコンディション。1着△キングトップガン(4番人気)、2着マヤノライジン(12番人気)はラチ沿いをコースロスなく回って突き抜けました。
http://www.youtube.com/watch?v=VOc9foccNpU

1、2着はマヤノトップガン産駒。マヤノトップガンは現役時代に菊花賞(G1)、有馬記念(G1)、天皇賞・春(G1)を勝った名馬です。ブライアンズタイムの子ですから Roberto 系。

函館記念の展望を兼ねた7月23日のエントリー「芝1800~2000mのハンデ戦に強い Roberto 系」で、今回の条件に強いのは Roberto 系と記したのですが、マヤノトップガンの名は挙げませんでした。というのも、他の Roberto 系とは違い、この条件でそれほど目立った成績を挙げていなかったからです。今回はたまたまインぴったりの好位差しがハマったということでしょう。

勝ったキングトップガンは Red God と Nijinsky のニックスを持ちます。マヤノトップガン産駒のこのパターンからは、メイショウトウコン、チャクラ、ホッコーパドゥシャなどの活躍馬が出ています。汗をかきやすいこの夏場に12キロの馬体重増。パドックでも太目感がなかったので、体調面がよほど充実しているのでしょう。目黒記念に続いての重賞連勝です。ここ2、3年、もう終わったかと思うような低迷ぶりだったので、春ごろからの上昇ぶりには驚かされます。次走、何事もなければ札幌記念だと思いますが、相手が強化されての定量戦なので、やはり人気にはならないでしょう。しかし、この勢いなら侮ることはできません。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2003100796/

1着が8歳馬、2着が10歳馬、3着が8歳馬ですから合計26歳。おそらく過去のJRA平地重賞でこれを上回る例は存在しないと思います。

◎ミッキーペトラ(2番人気)はしんがり16着。4コーナーではすでに手ごたえがありませんでした。休み明けに激走したあとの中1週だったので、いわゆる二走ボケでしょうか。

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2011年7月24日 (日)

キングジョージ6世&クイーンエリザベスSは Nathaniel

昨年はハービンジャーが11馬身差で圧勝して話題となりましたが、今年は残念ながら悲劇的なレースとなってしまいました。G1連勝中で三強の一角に挙げられていた Rewilding が最後の直線で骨折し転倒、予後不良となりました。
http://www.youtube.com/watch?v=vQPa0XjWyC0

勝ったのは5頭立ての4番人気 Nathaniel。出走馬中唯一の3歳馬でした。直線では鞍上の鞭に反応して右へ左へ蛇行しましたが、最後まで脚いろは衰えることなく完勝。勝ちタイム2分35秒07は2000年以降では最も遅いものです。有力馬が牽制しあってペースが上がらなかったことが原因でしょう。
http://www.pedigreequery.com/nathaniel4

1番人気 Workforce は2着。直線でどんどん外側に切れていき、ゴールしたときは外ラチぎりぎり。例えは古いですがサクラホクトオーの菊花賞(89年)を思い出しました。

勝った Nathaniel は5月のチェスターヴァーズ(英G3)でのちの愛ダービー馬 Treasure Beach のアタマ差2着。続くキングエドワード7世S(英G2)を5馬身差で勝ってここに臨んでいました。レース前は“若さと勢いでどれだけ食い下がれるか”といったポジションでしたが、ここにきてグングン成長しているようです。ウィリアム・ビュイック騎手はイギリスで最も注目を集める若手の俊才。レース前日にテロ事件があったノルウェー出身です。

Nathaniel の父は Galileo。またしても……という印象です。ヨーロッパではこの春、Galileo 旋風が吹き荒れており、これで9個目のG1タイトル(このほかアメリカで Cape Blanco が、南アフリカで Igugu がG1を勝っています)。ヨーロッパにおける年間G1勝利数記録は分かりませんが、今年の Galileo は過去の記録に迫るか、ひょっとしたら上回るのではないでしょうか。

・Frankel(英2000ギニー、セントジェームズパレスS)
・Golden Lilac(仏1000ギニー、仏オークス)
・Roderic O'Connor(愛2000ギニー)
・Misty for Me(愛1000ギニー、プリティポリーS)
・Treasure Beach(愛ダービー)
・Nathaniel(キングジョージ6世&クイーンエリザベスS)

父 Galileo もキングジョージを勝っているので、親子二代制覇となります。Galileo の子がキングジョージを制したのは初めてです。

母 Magnificient Style は著名な繁殖牝馬で、現役時代はミュージドラS(英G3)を制しています。「Silver Hawk×Icecapade×Ribot 系」という構成ですから、「Silver Hawk×Northern Dancer(≒Icecapade)系×Ribot 系」のグラスワンダーにやや似ています。
http://www.pedigreequery.com/magnificient+style
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1995108676/

これまでの繁殖成績は以下のとおり。Nathaniel が5頭目の重賞勝ち馬で、平地G1勝ち馬は2頭目です。

 Magnificient Style(f.1993.Silver Hawk)
  Echoes in Eternity(f.2000.Spinning World)
  │        サンチャリオットS(英G2)
  Percussionist(g.2001.Sadler's Wells)
  │        ヨークシャーC(英G2)
  │        ダービートライアルS(英G3)
  Playful Act(f.2002.Sadler's Wells)
  │        フィリーズマイル-英G1)
  │        メイヒルS(英G2)
  │        ランカシャーオークス(英G3)
  Changing Skies(f.2005.Sadler's Wells)
  │        ザベリワンS(米G3)
  Nathaniel(c.2008.Galileo)
    キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(英G1)
           キングエドワード7世S(英G2)

ちなみに長姉のスタイルリスティック(父 Storm Cat)はノーザンファームに繋養されています。

Nathaniel は「Galileo×Silver Hawk」という組み合わせで、Ribot 系の Tom Rolfe も入るため、スタミナと底力は十分。実績どおり12ハロンに向いたタイプです。Galileo は、Sadler's Wells、Miswaki、ドイツ血統と引き出しの多い血統なので、配合次第でマイラー型もクラシックディスタンス型も出します。伸び盛りで勢いがあり、成長力もありそうなので、秋の凱旋門賞では日本勢に立ちはだかる1頭となりそうです。

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2011年7月23日 (土)

芝1800~2000mのハンデ戦に強い Roberto 系

今週の注目は日曜日の函館記念(G3・芝2000m)。ハンデ重賞なので力通りにはなかなか決まらないレースです。

函館記念と条件が近い“芝1800~2000mのハンデ戦”という条件で、どの種牡馬が好成績を挙げているのか、「TARGET frontier JV」で調べてみました。05年以降、最少レース機会数は20、という設定です。

               連対率   単勝回収率
1位 タニノギムレット   34.8%  165%
2位 シンボリクリスエス  21.7%  106%
3位 マーベラスサンデー  21.4%  112%
4位 アドマイヤベガ    20.5%   95%
5位 スペシャルウィーク  20.2%  212%
6位 グラスワンダー    20.0%  112%
7位 チーフベアハート   20.0%   62%
8位 パラダイスクリーク  19.6%  270%
9位 ペンタイア      19.4%  131%
10位 ジェネラス      17.9%  109%

見てのとおりタニノギムレットが断然。この種の統計は、特定の馬が繰り返し活躍することがあるため、サンプルが少ないと正確な傾向が出てきません。タニノギムレット産駒は46走してこの成績ですから素晴らしいとしか言いようがないですね。

かつてサンデーサイレンス産駒はハンデ戦で振るいませんでした。実力以上の評価をされて重い斤量を背負わされるから……なのかもしれません。これと似ているのがアグネスタキオン産駒。ハンデ戦ではやや評価を下げたい種牡馬です。

1位のタニノギムレットは Roberto 系ですが、よく見ると、2位シンボリクリスエス、6位グラスワンダーも同系です。種牡馬ランキングではサンデーサイレンス系に歯が立たない Roberto 系が、こと芝中距離のハンデ戦に限れば躍動しています。

Roberto は現役時代、鮮やかに勝って鮮やかに負けるというタイプで、ハマれば圧倒的に強いものの、そうでない場合はからっきし、というムラ馬でした。そうした特徴は多かれ少なかれ子孫に伝わっているでしょう。大敗後、ハンデが軽くなったところで大駆けする、というパターンが決まりやすいのかもしれません。

函館記念に出走するタニノギムレット産駒はダイワジャンヌ1頭。ただし、同馬はハンデ戦に過去6回出走し、一度も掲示板に載っていません。この馬自身はハンデ戦に向いたタイプではないようです。

競馬王 2011年11月号
『競馬王11月号』の特集は「この秋、WIN5を複数回当てる」。開始から既にWIN5を3回的中させている松代和也氏の「少点数に絞る極意」、Mr. WIN5の伊吹雅也氏が、気になる疑問を最強データとともに解析する「WIN5 今秋の狙い方」、穴馬選定に困った時のリーサルウェポン、棟広良隆氏&六本木一彦氏の「WIN5は『穴馬名鑑』に乗れ!」、オッズから勝ち馬を導き出す柏手重宝氏の「1億の波動(ワオ!)」、亀谷敬正氏&藤代三郎氏が上位人気の取捨を極める「迷い続ける馬券術」、夏競馬期間中WIN5を6戦3勝している秘訣を探る「赤木一騎の次なる作戦」など、この秋、一度ならず二度、三度とWIN5を的中させるための術が凝縮されています!! また「大穴の騎手心理」では、世界を股にかけるトップジョッキー・蛯名正義騎手をゲストにお迎えしました。その他、今井雅宏氏の「新指数・ハイラップ指数大解剖」や、久保和功氏の「京大式・推定3ハロン」など、盛り沢山の内容となっています!!