シンボリルドルフがジャパンC当日に東京競馬場へ
1歳違いのミスターシービーとシンボリルドルフが立て続けに三冠馬となったのは30年近く前のことです。当時、栗山少年はどちらも好きだったのですが、より深く心をとらえたのはシンボリルドルフでした。強すぎてつまらないとか、優等生すぎて面白みがないとか、そんな意見もありました。型破りの追い込みを武器としたミスターシービーのほうが世間的にははるかに高い人気を誇っていましたね。
絶対的に強い馬(=シンボリルドルフ)に憧れる気持ちが「なぜ強いのだろう」という探求心を生み、それを解き明かそうとしたことが血統に関心を持つきっかけだったと思います。そういう意味でシンボリルドルフは自分の人生を変えた馬といえます。初めて5代血統表を書いた馬はシンボリルドルフでした。もっとも、完成した血統表を見たところで何が何やらわかりませんでしたが……。
5歳秋(現在の4歳秋)のジャパンC(85年)は東京競馬場へ見に行きました。雨が降って寒かったのを覚えています。パドックへ行き、傘の林の隙間からシンボリルドルフの姿を眺めました。といっても、馬体全部が見えたわけではなく、白と緑のメンコをした顔の部分が周回してくるたびにチラッと見えただけです。それでも満足でした。
シンボリルドルフが東京競馬場にやってくるのはそれ以来のこと。じつに25年ぶりです。体調に不安があればシンボリ牧場もOKを出さないはずなので、おそらく元気いっぱいなのでしょう。楽しみですね~。
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