道悪は強しマイネルラクリマ
土曜京都10Rの白百合S(3歳OP・芝1800m)は、2番手追走の◎マイネルラクリマ(2番人気)が快勝。いったんラトルスネーク(7番人気)に出られたものの差し返しました。
http://www.youtube.com/watch?v=7d25fjVQcDA
『ブラッドバイアス・血統馬券プロジェクト』に提供した予想を転載します。
「◎マイネルラクリマは『チーフベアハート×サンデーサイレンス』という組み合わせ。父チーフベアハートは自身の個性を積極的に主張するタイプではなく、交配牝馬の特徴を表に出しやすいという傾向が見られる。母の父がスタミナタイプのサッカーボーイならマイネルキッツ(天皇賞・春)となり、快速タイプのウェストミンスターならビービーガルダン(キーンランドC、阪急杯)となる。本馬の母の父はサンデーサイレンスなので芝向きの中距離タイプ。チーフベアハート産駒は総じて道悪が上手なので馬場が渋っても問題ない。休み明けで6着と健闘した前走のNHKマイルC(G1)は好内容。今回のメンバー相手なら十分通用する。」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008104087/
2代母パイナップルスターは、北九州記念(G3・芝1800m)を勝ったダンディコマンドの全妹。「ニホンピロウイナー×ノーザンテースト」は90年代によく見られた成功パターンで、フラワーパーク(スプリンターズS、高松宮記念)がその代表格です。ニホンピロウイナーもノーザンテーストも Hyperion が配合構成の核となっているので、やや渋めというか、パワーを兼備したタイプが多かったですね。このあたりの適性がマイネルラクリマに影響を与えた部分もあったのではないかと思います。
ダンディコマンドについては、デビュー戦をぶっちぎって勝ったときから、Hyperion と Son-in-Law のニックスを基軸とするその素晴らしい配合(Abernant≒チャイナロック≒アイアンエイジ4・3×3)に惚れ込みました。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1993109569/
┌ Hyperion
┌○┘ ┌ Son-in-Law
Abernant ――――┤ ┌ Rustom Pasha ┘
└○┘
┌ Hyperion
┌○┘ ┌ Son-in-Law
チャイナロック ―┤ ┌ Rustom Pasha ┘
└○┘
┌ Hyperion
┌○┘ ┌ Son-in-Law
アイアンエイジ ―┤ ┌ Beau Pere ┘
└○┘
マイネルラクリマの半兄シルクアーネスト(父グラスワンダー)は、前述のクロスを父方の Flower Bowl(Graustark、His Majesty、Bowl of Flowers を産んだ大繁殖牝馬)が継続しているので大好きな配合です。ちなみに、ダート王トランセンドもアイアンエイジと Flower Bowl の組み合わせを持っています。
┌ Hyperion
┌○┘ ┌ Son-in-Law
Flower Bowl ―――┤ ┌ Beau Pere ┘
└○┘
前走、みらい賞(準OP・芝1600m)を勝って待望のOP入りを果たしました。安田記念にも登録がありますが現時点では除外対象です。いずれ重賞を勝つのではないかと見込んでいます。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007104804/
Hyperion と Son-in-Law の関係については、2月4、5日のエントリー「クリアンサスに活きる Hyperion & Son-in-Law の底力(前・後)」にも記しておりますのでご参照ください。
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2011/02/hyperion-son-in.html
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2011/02/hyperion-son--1.html
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血 統 屋 http://www.miesque.com/
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