ダイワメジャー産駒の砂系の大物? メジャーアスリート
■土曜東京1Rの未勝利戦(ダ1600m)は、逃げたメジャーアスリート(1番人気)が直線で後続を突き放し4馬身差で快勝しました。タイムの1分36秒9はレコード。
http://www.youtube.com/watch?v=pV1PV7qxjZg
ここまでの3戦は芝を走って2、2、7着。ダート替わりの今回、見違えるような走りを見せました。
ダイワメジャー産駒は、幼駒時代からガッシリとしたパワフルな馬体が印象的で、セールで見るたびに「ひょっとしたらダート向きの種牡馬として大成する可能性もあるなぁ~」と考えていたのですが、デビューしてみると芝の好成績に比べダートはイマイチ。ただ、素軽いスピードタイプかといえばそうではなく、芝では切れ負けして2着が多く、馬場が荒れたり渋ったりしたほうが持ち味が活きます。
まだサンプルが少ないので、現状の傾向が絶対というわけではなく、メジャーアスリートのようなダートホースもこれからぼちぼち現れてくると思います。
メジャーアスリートは、テンザンデザート(ファンタジーS-2着)、スマートブレード(クラスターC-4着)、タガノラフレシア(アイビーS)などの半弟ですから、まずまずの良血ですね。母の父 Storm Cat は、ダイワメジャーの母スカーレットブーケと構成が似ており、ゆるい見立てでは「スカーレットブーケ≒Storm Cat 2×2」と言えないこともありません。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009100746/
Storm Cat は米リーディングサイアーに輝いたパワー型のスピード血統です。ダートは得意で、ピリッとした切れ味はないもののスピードの持続力には優れています。スカーレットブーケが産んだ2頭の傑作ダイワメジャーとダイワスカーレットも、ダート適性はともかく Storm Cat と同じように、切れ味はないもののスピードの持続力には優れている、というタイプでした。Storm Cat とスカーレットブーケが出会うことで、このあたりの共通項が強化されて伝わったものと考えられます。
すでにデビューしたダイワメジャー産駒のなかで、Storm Cat を抱えたものはほかにドリームリーグのみ。同馬は現在、芝で3戦して未勝利ですが、ダートに替わったところが馬券の買いどころでしょう。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009100492/
■土曜東京4Rの新馬戦(芝1800m)は、後方追走の△シルバーウエイブ(5番人気)が大外を突き抜けました。
http://www.youtube.com/watch?v=zt_61Ej0XFw
正直なところ、予想の段階ではこれほどの道悪(不良馬場)になるとは想定していませんでした。「ジャングルポケット×フレンチデピュティ」という堅めの配合が道悪で活きました。走りっぷりを見ても掻き込みが強くパワフルです。外伸びの馬場も幸いしました。2代母の父サンデーサイレンスは、父ジャングルポケットとも母の父フレンチデピュティとも相性が抜群なので、この位置に入るだけで配合の安定感が違ってきます。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009105983/
母の父フレンチデピュティは Deputy Minister の子。Deputy Minister 系の牝馬にジャングルポケット、という配合はオウケンブルースリ(菊花賞、京都新聞杯)と同じです。Deputy Minister 系は母の父として総じて優秀ですが、ジャングルポケットとの組み合わせでも悪くない結果を残しています。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2005102548/
良馬場のスピード勝負になったときにどう対処するか、という点が今後の課題です。距離は伸びても問題ありません。
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血 統 屋 http://www.miesque.com/
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