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くりやま もとむ Profile
大学在学中に競馬通信社入社。退社後、フリーライターとなり『競馬王』他で連載を抱える。緻密な血統分析に定評があり、とくに2・3歳戦ではその分析をもとにした予想で、無類の強さを発揮している。現在、週末予想と回顧コラムを「web競馬王」で公開中。渡邊隆オーナーの血統哲学を愛し、オーナーが所有したエルコンドルパサーの熱狂的ファンでもある。
栗山求 Official Website
http://www.miesque.com/

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2011年10月18日 (火)

デイリー杯2歳Sはクラレント

2歳戦は基本的に実績よりも素質がモノをいいます。まさにそのとおりの結果となりました。キャリアわずか1戦の△クラレント(4番人気)がゴール前で鋭く抜け出しました。
http://www.youtube.com/watch?v=R0rTEYbj5Hs

当レースは2年前に半兄リディルが制しているので兄弟制覇です。リディルはデイリー杯を勝ったあと骨折し、3歳シーズンを全休しました。本馬は無事に来年のクラシックを迎えてほしいものです。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009105009/

ダンスインザダーク産駒が2歳重賞を勝ったのは02年のザッツザプレンティ(ラジオたんぱ杯2歳S)以来9年ぶり。ここ数年はPOG界における存在感がまったくなく、現3歳世代は新馬戦勝ち馬がゼロという体たらく。ただ、現2歳世代はクラレントのほかに京都芝1600mの2歳レコード(1分33秒4)を樹立したショウナンラムジ(10月12日のエントリー参照)がいるので、当たり年といえるでしょう。2歳時に重賞を勝ったダンスインザダーク産駒は、前出のザッツザプレンティのほかにファストタテヤマがいますが、両馬は3歳以降にも重賞を勝ち、菊花賞で連対を果たしたという共通点があります。

クラレントについては新馬戦を勝った直後、7月19日のエントリー「距離延びて楽しみ、リディルの半弟クラレント」で取り上げています。
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2011/07/post-d019.html

そのコメント欄で解説しているように、Halo≒Drone 3×4、Dinner Partner≒Buckpasser 5×5を持つので、毎日王冠を勝ったダークシャドウに近い構成です。2000m前後を得意とする中距離タイプでしょう。この配合構成がなぜ優れているかという点については、10月10日のエントリー「毎日王冠はダークシャドウ」をご参照ください。
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2011/10/post-3426.html

10月12日のエントリーでクラレントをプッシュしながら、肝心の予想で△に落としてしまったのは、一言でいえば天候の読み違いです。豪雨の影響で土曜日は重~不良馬場だろうと考えて道悪血統を上に取り、ゲンテン(3着)に◎を打ちました。

次走は11月19日の東京スポーツ杯2歳S(G3・芝1800m)。ここにはジャスタウェイ、エネアド、ディープブリランテ、サトノグロリアスといった大物候補が出走を予定しています。ここでぶつかるのがもったいないくらいの好メンバーなので、いまから胸が躍ります。

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デイリー杯2歳Sはクラレントを参照しているブログ:

コメント

栗山先生こんばんわ(^-^)

先日から、何度も名前がでていたのと…
愛馬の兄にもあたるので…クラレントの勝利は、
本当に嬉しかったです。


エリモピクシーの相手には、タキオンよりも…
むしろ、ダンスインザダークの方がベストな配合では?
と、思ってしまう程です。


是非とも…兄のリディルよりも大物になって欲しいですね。


そういえば、10年程まえでしょうか?…宝島?か、何かで
MJさんと一緒にインタビュー形式の、記事のコーナーの中で、
ダンスインザダークの姉にあたる…
ダンスパートナーに一番合う馬は、何だ?みたいなのが
有ったような(^-^;)?

ダンスインザダークの成功パターンから、
考えると、カリズマティックなんかが、面白いように思います(^-^)

いかがでしょうか?

おはようございます。エリモピクシーは素晴らしいですね。その父ダンシングブレーヴも、他のどの国でもなく日本にやってきたのは大正解でした。馬体さえしっかりしていればアグネスタキオンは相当堅い配合相手だと思います。もちろんダンスインザダークもいいですね。

望田潤さんとの対談はたしかにやりました。ブログの過去ログを調べてみたところ、別冊宝島375『競馬名馬&名人読本』(宝島社)ですね。現在手元にないので中身はちょっと忘れてしまいました。ダンスパートナーの相手探しが話題に上ったのは覚えています。カリズマティックはなるほどという感じです。「カリズマ×サンデー」があまり走っていないので、そのあたりが気になるところではありますね。

栗山先生こんばんわ。

寝る前に、このブログをみていると…
どうしても…あの本が読みたくて…
気になって気になって…ねれなくなったので…
本を探しました。

本が見つかりました!
下宿していた所から…引っ越した際に、
漫画の本が沢山入ったダンボールの中に、紛れていました。

丁度、お昼に…MJさんにも伺った所だったので、
尚更気になったので…探して、見つかりました。


スッキリしました。


さて…早速ですが、あの本を読み直してみると、
お二人は…結局、トニービンという選択をされていました。

兄のエアダブリンにサンデーが入る形ですね。
数年ぶりに読み直しても…お二人は、一貫性の有る理論で、
ブレがありません。

あの当時より、私も知識がついていると思うのですが…
今読みかえしても…お二人の見識には、
なるほど!と、関心させられます。


エリシオ×ダンスパートナーという所から、話がスタートし…
マヤノトップガンや、ほかの種牡馬もでてきるのですが、
それぞれの馬との配合表をみて…お二人が、コメントするという
内容でした。


そこで…エリシオ×ダンスパートナーの血統表をていると…

ん?ダンスファンタジアに、ソックリだという事に気付きました。

ダンスファンタジアは…重賞を勝っていますが、
母の能力が高い影響で…能力は高いと感じますが、
やはり、配合面では…ワンパンチ足りないように思います。


あの本でも書かれてましたが…この血統の核とも思える
FlamingPageや、DinnerPartnerを効果的に作用させるには、
相似関係の…バックパサーの血は必須だと思いました。


別冊宝島を…数年ぶりに読み直しみて、
改めて…栗山先生と、MJさんの血統学に、
感動してしまいました。


わたしは…血統のおかげで、他の人達よりも…
1つ余分に競馬を楽しめています(^-^)


いつも、ありがとうございます(#^.^#)

こんばんは。詳細のご説明ありがとうございます。だんだん記憶が甦ってきました。対談の補足説明として過去の名生産者や配合研究家の話を書いたような記憶もあります。エリシオ×ダンスパートナー(=ドリームパートナー)とダンスファンタジアはそっくりですね~。この牝系はポテンシャルが高く、まだまだ活力を引き出せると思うので、配合の合う種牡馬が交配されることを期待したいです。ダンスファンタジアは土曜日の富士S(G3)に出走を予定していますが、はたしてどうなりますか……?

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