Frankel 無傷の9連勝でシーズン終了
土曜日にアスコット競馬場で行われたクイーンエリザベス2世S(英G1・芝8f)は、マイル路線で無敵の進撃を続ける Frankel が楽々と抜け出し、デビュー以来の連勝を「9」に伸ばしました。2着 Excelebration との着差は4馬身。タイムは1分39秒45。カルティエ賞の年度代表馬の座は確定的です。
http://www.youtube.com/watch?v=65QCKTzBw1w
スタートは悪く、序盤は後方で宥めるのにやや苦労しましたが、ペースメーカーが引っ張る速い流れにリズムを取り戻し、鞍上のGOサインで一気に抜け出しました。2着 Excelebration、3着 Immortal Verse は、直近の出走レースでマイルG1を勝っているように決して弱い馬ではありません。それらを子供扱いするのですから力が抜けています。
レースが終わったあとすぐ息が入り、涼しい顔で曳かれていました。まさに怪物です。デビュー以来9戦の平均着差は5馬身強。来年も現役を続行する予定です。マイルでは今後もちょっと負けようがない感じですね。タイムフォームのレーティングは10月9日時点で142ですが、この勝利を受けて143~144に上がるのではないでしょうか。
http://www.pedigreequery.com/frankel3
「Galileo×デインヒル」は今年注目を集めたニックスで、Frankel のほかにも以下の活躍馬がいます(G1勝ち馬のみ)。
・Frankel(英2000ギニー、サセックスSなどG1を5勝)
・Golden Lilac(仏1000ギニー、仏オークス)
・Roderic O'Connor(愛2000ギニー、クリテリウム国際)
・Teofilo(デューハーストS、ナショナルS)
・Maybe(モイグレアスタッドS)
・Cima de Triomphe(伊ダービー)
5月26日のエントリー「活躍馬が続出する『Galileo×デインヒル』」でも触れておりますのでご参照ください。
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2011/05/galileo-d5ba.html
同日に行われたチャンピオンS(英G1・芝10f)は、1番人気 So You Think と伏兵 Cirrus Des Aigles の一騎打ちとなり、後者が競り勝ってG1初制覇。道中からターゲットを So You Think 1頭に定めて徹底マークしたスミヨン騎手の好騎乗でした。昨年のジャパンC(G1)にシリュスデゼーグルの名で出走し9着だった馬です。
http://www.pedigreequery.com/cirrus+des+aigles
Cirrus Des Aigles は Ahonoora 系。この日行われたチャンピオンズスプリントS(英G2・芝1200m)も同系の Deacon Blues が勝ちました。また、チャンピオンズフィリーズアンドメアズS(英G2・芝12f)は母の父に同系の Indian Ridge を持つ Dancing Rain が優勝と、今年のチャンピオンズデイは Ahonoora 系の活躍が目立ちました。Deacon Blues も Cirrus Des Aigles もセン馬なので種牡馬にはなれません。
http://www.pedigreequery.com/deacon+blues2
http://www.pedigreequery.com/dancing+rain3
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血 統 屋 http://www.miesque.com/
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