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くりやま もとむ Profile
大学在学中に競馬通信社入社。退社後、フリーライターとなり『競馬王』他で連載を抱える。緻密な血統分析に定評があり、とくに2・3歳戦ではその分析をもとにした予想で、無類の強さを発揮している。現在、週末予想と回顧コラムを「web競馬王」で公開中。渡邊隆オーナーの血統哲学を愛し、オーナーが所有したエルコンドルパサーの熱狂的ファンでもある。
栗山求 Official Website
http://www.miesque.com/

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2011年4月

2011年4月13日 (水)

アイヴィーリーグが新馬-500万を連勝

■土曜阪神7Rの3歳500万下(芝1600m)は、アイヴィーリーグ(3番人気)が力強く抜け出しました。
http://www.youtube.com/watch?v=2oAP2wImln4

新馬-500万下と2連勝。なかなか強いですね。新馬戦を勝ち上がった直後、3月25日のエントリー「フロックではないダノンミル」でも取り上げました。
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2011/03/post-8cab.html

新馬戦で動かないリンカーン産駒であるにもかかわらず、いいレースぶりで勝ち上がり、しかも配合が良好。2戦目の今回も楽勝ですから、かなりの好素材です。ダービーにも間に合うかもしれません。

母の父フレンチデピュティの優秀さは当ブログで何度か記してきたと思います。また、2代母の父にトウショウボーイが入るパターンも、ウオッカ、スイープトウショウ、ジョーカプチーノなどG1クラスの大物が目につきます。母の父トウショウボーイにはコスモバルクがいました。トウショウボーイは非社台の代表的な名血。現在も日高の繁殖牝馬のなかに脈々と息づいています。ここ10年以内に日高で誕生した超大物に、高い確率でトウショウボーイが含まれていることは、この血の卓越した影響力を示すものでしょう。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008104893/

■日曜阪神9Rの忘れな草賞(3歳OP・芝2000m)は、○エリンコート(3番人気)が中団から抜け出しました。
http://www.youtube.com/watch?v=WbiiI1dlAQA

父デュランダルは優秀な競走成績のわりに産駒成績はパッとしないのですが、最近はカリバーン、フラガラッハ、エアラフォンなど、着実に上昇してくる産駒が目につきます。デュランダル自身もそうでしたが晩成型の傾向がありそうです。

母エリンバードは伊1000ギニー(G2・芝1600m)の勝ち馬。というより武豊騎手が乗って1位入線→降着となったオペラ賞(仏G2・芝1850m)の印象が強いですね。来日して臨んだ京王杯SC(G2)、安田記念(G1)では見どころがありませんでした。配合的には好きなタイプで、Sir Ivor を持っているのでサンデー系との交配でいい子を出すのではないかと考えていたのですが、重賞級の産駒はまだ出ていません。エリンコートが最良の産駒となりそうです。ただ、今回は勝ちタイムも上がりも平凡だったので、オークスで勝ち負けになるにはちょっと足りないような気もします。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008102805/

2011年4月12日 (火)

川崎開催始まる

本日から南関東競馬が再開します。場所は川崎競馬場。第1Rの発走時刻は12時30分。30分ごとにレースを消化し、16時30分の第9Rで終了です。電力不足を考慮した番組となっています。出走馬はすべて川崎所属馬。4月15日(金)までの4日間開催です。

ニュージーランドTはエイシンオスマン

土曜日の阪神芝はインコースがしっかり伸びる馬場でした。スローの2番手からエイシンオスマン(12番人気)が抜け出して快勝。2着にもエーシンジャッカル(7番人気)が入り、栄進グループのワン・ツー・フィニッシュ。
http://www.youtube.com/watch?v=1w2m91Jv2RI

1、2着馬ともに予想は無印。まったくいいところなしでした。エイシンオスマンの手綱を取った幸英明騎手は、スローペースを味方につけた好騎乗だったと思います。ベストの位置取りでした。

生産者はノーザンレーシングで、母ゲルニカはアルゼンチンでG1を4勝した名牝。社台グループは世界各地の名牝を購買しており、南米も例外ではありません。南米血統は見慣れないものも多いのですが、ゲルニカは大部分がアメリカ血統なので判断に迷うタイプではありません。エイシンオスマン自身は、持続力と馬力に秀でたマイラー、という血統です。雨が降ったわりに時計が速かったのですが、パンパンの良馬場ではないので、パワーを秘めた馬が台頭しました。もっとも、もともと能力を低く見積もっていたので、分かっていたとしても印は打てませんでしたが……。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103390/

◎ダノンシャーク(2番人気)は7着。もっと馬場がぐちゃぐちゃになってスタミナを要するレースになると読んでいました。直線は大外に持ち出しましたが、あそこは押しても叩いても伸びません。インしか伸びない馬場でした。

2011年4月11日 (月)

桜花賞はマルセリーナ

フォーエバーマークが緩みのないペースで逃げ、締まったラップの好レースとなりました。34秒台前半の上がりで後方から飛んできた上位3頭の力が抜けていたと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=wvBG6JNtrPY

『ブラッドバイアス・血統馬券プロジェクト』に提供した予想は○◎▲で的中。馬連620円、3連複1480円でした。ウマニティは連単マルチで買っているので馬単1230円、3連単5880円的中です。

勝った○マルセリーナ(2番人気)はこれで4戦3勝。先着を許したのは牡馬のレッドデイヴィスとオルフェーブルのみですから、牝馬同士ではトップクラスの力量の持ち主であることは明らかです。父ディープインパクトはいうまでもなくサンデーサイレンスの最高傑作。種牡馬としても2歳種牡馬記録をことごとく塗り替えるなど、期待どおりの成功を収めつつあります。最初のクラシックレースで見事に勝ち馬を送り出しました。今年のセレクトセールでは人気沸騰となるでしょう。

マルセリーナはスタートの出が悪く、4コーナーでは後方のインという絶望的な位置取り。しかし、1頭分だけ開いた進路をうまくすり抜けることができました。もちろん詰まっていたらアウト。運も実力のうちです。狭いスペースを抜けてこられたのも、一瞬でビュンと伸びる脚があるから。これがある馬は馬群をこじ開けることができます。ウオッカなどはそうでしたね。速い脚を使えない馬は、モタモタしているうちにドアが閉まって終了です。

母マルバイユはアスタルテ賞(仏G1)など3つのマイル重賞を制した名牝。母の父 Marju、2代母の父 Distant Relative は欧州マイルG1の勝ち馬。この距離は合います。母方に入るラストタイクーン、Habitat、Round Table は父ディープインパクトと相性がいい血です。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103009/

ディープインパクトとラストタイクーンの組み合わせからは、ほかにターゲットマシン、レッドディアーナ(素質を高く評価されながらもデビュー前に病死)などが出ています。一方、Habitat との組み合わせからは、Barocci、リトルダーリン、テンペルなどが出ています。いずれも回転の速いフットワークを伝えるスピードタイプの血で、大トビの父ディープインパクトとフィットするのだと思われます。Danzig なども似た傾向の血です。

Burghclere≒Welsh Flame 3×4が底力をサポートしているほか、薄いながらも名牝 Pocahontas のクロス(5×8)があります。代が遠いので効果あるかどうかは別として、ディープインパクト産駒のこのクロスは好きなパターンではあります。あとはディープインパクト自身が持たない名血、たとえば Nasrullah、Ribot、Tom Fool、Djebel あたりを母方から複数取り込んでいるのは好感が持てますね。

前述のとおり、母は競走成績も血統もマイラー型ですが、ディープインパクトはそうしたタイプの繁殖牝馬を相手にして、意外に距離をこなす産駒を出す傾向があります。2400mはベストではないものの守備範囲内ではないかと思います。安藤勝己騎手も「距離が延びても大丈夫なタイプ」(ラジオNIKKEI競馬実況web)と語っています。今回は序盤にやや行きたがるシーンがあったので、そのあたりが出なければ、といったところでしょう。

2着◎ホエールキャプチャ(1番人気)は16番枠がアダとなりました。内に潜り込むことができずに終始外を回らされ、4コーナーでは内から張られてさらなる距離ロス。勝ち馬とは実力差はないと思います。こちらも2400mはこなせるでしょう。

3着▲トレンドハンター(4番人気)にマイル戦は忙しいですね。2400mのほうが断然いいタイプです。

4着△メデタシ(11番人気)は前走のチューリップ賞(3着)で、2着ライステラスよりもはるかにいい競馬をしていました。ここにきて上昇しています。

2011年4月10日 (日)

阪神牝馬Sはカレンチャン

クロフネ産駒のスピード型牝馬といえばスリープレスナイトの名が挙がりますが、◎カレンチャン(1番人気)はその域に達する可能性があると思います。ここにきてさらに成長していますね。
http://www.youtube.com/watch?v=zOqlbrFV2ug

『ブラッドバイアス・血統馬券プロジェクト』に提供した予想は、◎△で馬単5640円、◎△○で3連単38300円的中。予想文を転載します。

「◎カレンチャンは『クロフネ×トニービン』という組み合わせ。母方にトニービンを持つクロフネ産駒は成功しており、シェルズレイとブラックシェルの姉弟や、フラムドパシオン、カホマックス、ポルトフィーノなど多くの活躍馬が出ている。カレンチャンはこのパターン。母は「トニービン×マルゼンスキー」という組み合わせ。これはシェルズレイとブラックシェルの母の父ウイニングチケットと同じ。つまり、この姉弟とカレンチャンは血統構成がきわめてよく似ている。前走の山城Sは準OPとはいえ直線は手綱を抑えたままの大楽勝。いよいよ本格化してきた。距離も道悪もこなせる血統。」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007102807/

半兄のスプリングソング(父サクラバクシンオー)は京阪杯(G3)の勝ち馬。母スプリングチケットは2頭目の重賞ウィナーを誕生させたことになります。

予想文に書いたようにカレンチャンの配合は、シェルズレイとブラックシェルの姉弟によく似ています。カレンチャンの母スプリングチケットと、シェルズレイの母の父ウイニングチケットは、いずれも「トニービン×マルゼンスキー」という組み合わせです。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2003102823/

         ┌ クロフネ
カレンチャン ――┤ ┌ トニービン
         └○┤ ┌ マルゼンスキー
           └○┘

         ┌ クロフネ
シェルズレイ ――┤   ┌ トニービン
(=ブラックシェル)│ ┌○┤ ┌ マルゼンスキー
         └○┘ └○┘

カレンチャンの馬主は鈴木隆司氏。2007年のセレクトセール当歳において2500万円で落札しました。じっさいに馬を選定し、購買したのは須田鷹雄さんです。須田さんは以前から鈴木氏と個人的な交友があり、金銭関係のないアマチュア的なアドバイスによって、セリ市における購買をサポートされていました。

カレンチャンのデビュー戦の前日、グリーンチャンネルに出演するための控室で、たまたま須田さんとカレンチャンの話題になったのを覚えています。馬の値段が2500万円だったと聞いて、思わず「そんなに安いんですか!?」と言ってしまったのですが、考えてみればカレンチャンがセレクトセールで落札された当時、スプリングソングはまだデビューしていませんでした。妥当な値段だったかもしれません。須田さん曰く「クロフネとトニービンの相性の良さに注目した」とのことです。

2011年4月 9日 (土)

春の雨は穴馬券の宝庫

春は雨が降りやすいので道悪を得意とする種牡馬の出番です。昨年も雨が降るたびにオペラハウス祭りやキングカメハメハ祭りといった現象が起きました。じっさい、この2頭は渋った馬場を得意としています。馬場状態別の連対率は以下のとおり。

          良・稍重   重・不良
オペラハウス    15.9%  21.7%
キングカメハメハ  20.5%  22.5%

どちらも馬場が悪化するにしたがって連対率が上昇します。とくにオペラハウスの伸び率は素晴らしいですね。

金曜日のお昼ごろから土曜日にかけて、阪神地方にはしっかりと雨が降りました。土曜日は道悪確実でしょう。阪神芝にオペラハウス産駒が出走しているかどうかチェックしてみると、第10Rの大阪-ハンブルクC(OP・芝2500m)にブラストダッシュが出ていました。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2005100139/

この馬は500万下を勝ち上がったときに、不良馬場で後続を6馬身引き離しました。道悪は鬼です。問題はこのメンバー相手に能力が通用するかどうか。ハンデ戦ですから勝ち負けになってもおかしくないと思います。

日曜日の午後、桜花賞のころには馬場コンディションもだいぶ回復しているでしょう。ただし、パンパンの良馬場は望めません。ヨーロッパ由来の重厚なスタミナや、アメリカ由来のパワーを備えた馬は人気薄でも怖いですね。

2011年4月 8日 (金)

今年のニュージーランドTは本番と直結しそう

スポーツ新聞を開けば桜花賞の話題で賑わっていますが、土曜阪神の最終レース、中山から場所を移して行われるニュージーランドT(G2・芝1600m)も今週の目玉レースです。

関西で行われることが関係しているのか、メンバー構成が近年にないほどの素晴らしさです。朝日杯1、2着のグランプリボス、リアルインパクトを筆頭に、ディープサウンド、ダノンシャーク、スギノエンデバー、ドナウブルー、キョウエイバサラ、ラトルスネーク、リキサンマックス……。これはもうNHKマイルCの前哨戦ではなく「日本版2000ギニー」といいたくなるほどの豪華メンバーです。ディープインパクト産駒が4頭出走します。

中山芝1600mは、外枠に入った時点で諦めムードが漂うほど、内外の枠に関してバイアスがあります。馬券を買う側にとってはそれがおもしろいわけですが、走らせる側にとっては厄介だと思います。しばしば実力以外のものが勝敗を分けるコースです。一方、阪神芝1600mは、まぎれが少なく実力がはっきり出るので、能力検定の場としてふさわしいといえるでしょう。

例年、ニュージーランドTとNHKマイルCは直結しませんが、今年はリンクする可能性が高いのでは、と思います。

2011年4月 7日 (木)

南関東競馬は4月12日(火)に再開

3月11日の大井競馬を最後に中断していた南関東の公営競馬は、ようやく復活の運びとなり、4月12日の川崎開催から再開することとなりました。ちょうど1ヵ月ぶりですね。

川崎競馬のサイトによると、「『復興支援競馬』として、節電等の対策を講じたうえで開催する」とのことです。具体的には、開催の総売上金の1%を義援金として拠出する、ナイター開催取り止め、開催日数とレース数の削減、等々……。
http://www.kawasaki-keiba.jp/news/20110405.html

今後の日程は以下のとおり。

4月12日(火)~15日(金) 川崎競馬(昼間開催)
4月18日(月)~22日(金) 大井競馬(昼間開催)
4月25日(月)~29日(金) 浦和競馬(昼間開催)
5月2日(月)~6日(金) 船橋競馬(昼間開催)

地震によりコースが地割れし、液状化現象も起こった船橋競馬も、5月から開催可能となりました。今年は川崎も大井もナイター競馬が行われることはなさそうです。厳しい電力事情を考えると仕方ありません。大井競馬が夏季に昼間開催を行うのは85年以来26年ぶりだと思います。はとバスのトゥインクルレースツアーは企画取り止めでしょうか?

2011年4月 6日 (水)

スプリンターの資質が開花しつつあるクリアンサス

■日曜阪神5Rの未勝利戦(芝1800m)は、これがデビュー戦となるテンペル(1番人気)が中団から伸びて差し切りました。
http://www.youtube.com/watch?v=Do02IN9jlhk

ビーオブザバン(準OP)、シーズズベスト(1000万条件)の半弟で、父はディープインパクト。同産駒は芝1800mの新馬戦で連対率50%(26戦13連対)と驚異的な成績を収めました。今回のテンペルは初出走ですから実質的には新馬戦のようなもの。やはりこの条件は走ります。

母の父 Zieten は現役時代にミドルパークS(英G1・芝6f)など重賞を4勝。「ザイーテン」という名で日本でも3戦し、京王杯スプリングC(G2・芝1400m)では2着と健闘しています。ディープインパクトとスプリンター血脈の相性の良さについてこれまで何度か記してきましたが、Zieten はまさに「Danzig×Habitat」というスプリンター配合。脚の回転速度を上げるこうした血はディープインパクトとフィットします。ディープ産駒は総じて大トビなのでバランスがとれるのでしょう。Danzig との組み合わせではディープサウンドとドナウブルーが、Habitat との組み合わせでは マルセリーナと Barocci が出ています。

ディープインパクトの母方に含まれる Lady Rebecca を刺激する配合は好みなのですが、Habitat は Lady Rebecca の父 Sir Ivor と同じく Sir Gaylord 産駒。先日の毎日杯で3着となったトーセンレーヴにも Sir Gaylord があります。そして、本馬は Pocahontas(Lady Rebecca の母)≒Table Rose 5×5。これも好ましいですね。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103180/

■日曜9RのマーガレットS(3歳OP・芝1400m)は、◎クリアンサス(8番人気)が好スタートから一気に逃げ切りました。
http://www.youtube.com/watch?v=GQhk2GixJGU

『ブラッドバイアス・血統馬券プロジェクト』に提供した予想は、◎で単勝1630円、◎△で馬単12210円、◎△○で3連単43050円的中。予想文を転載します。

「◎クリアンサスは『リダウツチョイス×ニホンピロウイナー』という組み合わせ。父リダウツチョイスはオーストラリアでリーディングサイアーとなった快速種牡馬。母フラワーパークは高松宮記念(G1)、スプリンターズS(G1)を制し、JRA賞最優秀短距離馬に選ばれた快速馬で、ハイペリオン色が強い底力満点の配合。配合構成も素晴らしい。前走のフィリーズレビュー(G2)は完全な前崩れで展開が厳しかった。それでも着差的には大きく負けているわけではない。平均ペースなら牡馬相手でも勝ち負けになると思われる。再度狙ってみたい。」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008102710/

今回はレース運びにも展開にも無理がなく、自分十分の体勢から電車道で寄り切りました。逃げ馬がこういう形に持ち込むと強いですね。配合については2月4、5日のエントリー「クリアンサスに活きる Hyperion & Son-in-Law の底力(前・後)」をご覧ください。
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2011/02/hyperion-son-in.html
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2011/02/hyperion-son--1.html

デビュー当時と比べて走りに重厚感が増したような印象を受けます。母の父ニホンピロウイナーは軽快さよりも重厚感を感じさせるフットワークでした。いよいよこの血統のよさが表れてきた感があります。本格化はまだまだ先。これからもっと強くなるでしょう。マイルでは味がないと思いますが、1200~1400mなら大きなところを狙える器です。

2011年4月 5日 (火)

芝の長距離向きカーマイン

■土曜阪神3Rの未勝利戦(芝1400m)は、これが初出走となるエポワス(3番人気)が3番手から伸び、ゴール直前で逃げ馬を交わしました。高速馬場とはいえデビュー戦で芝1400m1分21秒4は優秀です。

母マニックサンデーはサンスポ賞4歳牝馬特別(G2)の勝ち馬。その4分の3弟にザッツザプレンティ(菊花賞)、近親にバブルガムフェロー(天皇賞・秋、朝日杯3歳S)がいる良血です。今年の3歳牝馬戦線の有力馬ハブルバブルもこの牝系に属しています。

「ファルブラヴ×サンデーサイレンス」はニックスですが、ワイルドラズベリー、ダンスファンタジア、スピードリッパーなど、活躍した馬のほとんどが牝馬というのもおもしろい傾向です。本馬は牡馬。走りがしっかりしており能力は高そうです。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103002/

■土曜阪神6Rの3歳500万下(芝2400m)は、カーマイン(8番人気)が中団からしぶとく差しました。

勝ちタイムは2分25秒4。単純な比較をすれば同日の日経賞(G2・芝2400m)と同タイムです。もちろん、道中のペースが違うので同じ価値というわけではありません。スパッと切れる脚がないので、前が引っ張り持久力が問われる流れになったのはよかったと思います。

ヴァーミリアン(最優秀ダートホース)、サカラート(東海Sなどダート重賞4勝)、キングスエンブレム(シリウスS)の半弟、ソリタリーキング(ヒヤシンスS-2着)の全弟にあたる良血。本馬はこれらとは違ったタイプで、いかにも芝の長距離向きといった走法ですね。青葉賞→ダービーという路線が狙いになるのでしょう。将来的には3000m級の重賞の常連になりそうです。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103188/

競馬王 2011年11月号
『競馬王11月号』の特集は「この秋、WIN5を複数回当てる」。開始から既にWIN5を3回的中させている松代和也氏の「少点数に絞る極意」、Mr. WIN5の伊吹雅也氏が、気になる疑問を最強データとともに解析する「WIN5 今秋の狙い方」、穴馬選定に困った時のリーサルウェポン、棟広良隆氏&六本木一彦氏の「WIN5は『穴馬名鑑』に乗れ!」、オッズから勝ち馬を導き出す柏手重宝氏の「1億の波動(ワオ!)」、亀谷敬正氏&藤代三郎氏が上位人気の取捨を極める「迷い続ける馬券術」、夏競馬期間中WIN5を6戦3勝している秘訣を探る「赤木一騎の次なる作戦」など、この秋、一度ならず二度、三度とWIN5を的中させるための術が凝縮されています!! また「大穴の騎手心理」では、世界を股にかけるトップジョッキー・蛯名正義騎手をゲストにお迎えしました。その他、今井雅宏氏の「新指数・ハイラップ指数大解剖」や、久保和功氏の「京大式・推定3ハロン」など、盛り沢山の内容となっています!!