フロックではないダノンミル
■日曜阪神10Rの若葉S(OP・芝2000m)は、ダノンミル(12番人気)が好位から伸びて押し切りました。
http://www.youtube.com/watch?v=Fk-X1Z26m2A
前走、小倉の未勝利戦(芝2000m)を勝ち上がったばかり。16頭中の12番人気という評価は妥当でしょう。ゆるみのないペースを好位から差し切ったレースぶりは、とくに展開に恵まれたわけでもなく、実力としかいいようがありません。勝ちタイム1分59秒1は施行場所が阪神競馬場に移った00年以降では最速。2着カフナ、3着ダノンシャークも戦績以上に力を秘めた馬ですからフロックではないと思います。ここにきてグングン成長していますね。侮ると痛い目に遭うかもしれません。
母スターリーロマンスはフジキセキの全妹にあたる良血。本馬の半姉ファイブスター(父クロフネ)は3勝、クリスティロマンス(父シンボリクリスエス)は2勝と、重賞クラスには届きませんがなかなかいい馬です。
「ジャングルポケット×サンデーサイレンス」は、ジャガーメイル、トールポピー、フサイチホウオー、アプリコットフィズ、トーセンキャプテン、ダイワファルコンなど多くの活躍馬が出ているニックス。この配合をインスタントに見分けるコツは“2代母の父”にあります。ここにスピードタイプや軟弱な血が入ると減点です。たとえば、Mr.Prospector 系などが入るパターンはあまり結果が出ていません。逆に、いかつい Northern Dancer 系とか、ヨーロッパ型の重厚な血とか、スタミナに秀でた血とか、そういういった血はフィットします。本馬の2代母の父 Le Fabuleux は、フランス産のステイヤーですからいいでしょう。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008102875/
■月曜阪神5Rの新馬戦(芝1800m)は、△アイヴィーリーグ(4番人気)が好位から抜け出しました。
http://www.youtube.com/watch?v=ppHQQEarkw4
新種牡馬リンカーンは、昨年6月から3月第1週まで58頭がデビューし、1頭も新馬戦を勝っていませんでした。これが初めての新馬勝ち馬となります。基本的に仕上がりは早くなく、素軽さもイマイチですが、パワーとスタミナは十分。サンデー系というイメージは薄く、グレースアドマイヤ(リンカーンの母)っぽい特長を伝える種牡馬です。おそらく産駒は総じて晩成型でしょうから、3歳夏を越してからが本番で、古馬の中長距離路線ではリンカーン産駒がかなり頑張ってくるのではないかと思います。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008104893/
近親にこれといった活躍馬はいませんが、母方はフレンチデピュティ、トウショウボーイと優れた影響を与える血で構成されており、高い潜在能力を感じさせます。Hyperion が配合の中核となっているのがいいですね。古馬になってからが楽しみです。
こんちには。
ジャンポケ*SSはジャンポケの成功パターンですね。
ただ母母父までにもポイントがあったとは。
勉強になりました。
投稿: ニホンピロポニョ | 2011年3月25日 (金) 12:27
いつもお世話になっております。
明日、フラワーカップに何故か分からない(笑)けどいつも軸にしているマイネイサベルが出走します。テレグノシスが色々と印象にも残っていて気にもなるのですが、テレグノシス×サンデーの配合ってどうなんでしょう?産駒も少なくあまりイメージできません。今までの走りから個人的な印象ですが、1800mくらいが限界かなと思っているのですが。
投稿: ダッテン牧場 | 2011年3月25日 (金) 23:24
>ニホンピロポニョ 様
ちゃんと判断するにはもう少し細かく見る必要がありますが、パッパッと判断するにはこれで十分かなと思います。
投稿: 栗山求 | 2011年3月26日 (土) 21:47
>ダッテン牧場様
フラワーCはわたしもマイネイサベル本命でした(泣)。残念です。「テレグノシス×サンデーサレインス」は、同じトニービン系の「ジャンポケ×サンデー」に比べると適正距離は短めでしょうね。1600~2000ぐらいでしょうか。優れた相性を示すのではないかと思います。
投稿: 栗山求 | 2011年3月26日 (土) 21:54
ご返信ありがとうございます。
機会があればその細部を取り上げて頂ければと思います。
投稿: ニホンピロポニョ | 2011年3月26日 (土) 23:32