阪神牝馬Sはカレンチャン
クロフネ産駒のスピード型牝馬といえばスリープレスナイトの名が挙がりますが、◎カレンチャン(1番人気)はその域に達する可能性があると思います。ここにきてさらに成長していますね。
http://www.youtube.com/watch?v=zOqlbrFV2ug
『ブラッドバイアス・血統馬券プロジェクト』に提供した予想は、◎△で馬単5640円、◎△○で3連単38300円的中。予想文を転載します。
「◎カレンチャンは『クロフネ×トニービン』という組み合わせ。母方にトニービンを持つクロフネ産駒は成功しており、シェルズレイとブラックシェルの姉弟や、フラムドパシオン、カホマックス、ポルトフィーノなど多くの活躍馬が出ている。カレンチャンはこのパターン。母は「トニービン×マルゼンスキー」という組み合わせ。これはシェルズレイとブラックシェルの母の父ウイニングチケットと同じ。つまり、この姉弟とカレンチャンは血統構成がきわめてよく似ている。前走の山城Sは準OPとはいえ直線は手綱を抑えたままの大楽勝。いよいよ本格化してきた。距離も道悪もこなせる血統。」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007102807/
半兄のスプリングソング(父サクラバクシンオー)は京阪杯(G3)の勝ち馬。母スプリングチケットは2頭目の重賞ウィナーを誕生させたことになります。
予想文に書いたようにカレンチャンの配合は、シェルズレイとブラックシェルの姉弟によく似ています。カレンチャンの母スプリングチケットと、シェルズレイの母の父ウイニングチケットは、いずれも「トニービン×マルゼンスキー」という組み合わせです。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2003102823/
┌ クロフネ
カレンチャン ――┤ ┌ トニービン
└○┤ ┌ マルゼンスキー
└○┘
┌ クロフネ
シェルズレイ ――┤ ┌ トニービン
(=ブラックシェル)│ ┌○┤ ┌ マルゼンスキー
└○┘ └○┘
カレンチャンの馬主は鈴木隆司氏。2007年のセレクトセール当歳において2500万円で落札しました。じっさいに馬を選定し、購買したのは須田鷹雄さんです。須田さんは以前から鈴木氏と個人的な交友があり、金銭関係のないアマチュア的なアドバイスによって、セリ市における購買をサポートされていました。
カレンチャンのデビュー戦の前日、グリーンチャンネルに出演するための控室で、たまたま須田さんとカレンチャンの話題になったのを覚えています。馬の値段が2500万円だったと聞いて、思わず「そんなに安いんですか!?」と言ってしまったのですが、考えてみればカレンチャンがセレクトセールで落札された当時、スプリングソングはまだデビューしていませんでした。妥当な値段だったかもしれません。須田さん曰く「クロフネとトニービンの相性の良さに注目した」とのことです。
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