武豊騎手復帰
金曜日の夜、市川海老蔵・小林麻央の結婚披露宴をテレビでチラッと観たら、ちょうど武豊・佐野量子夫妻が映っていました。あれっ、今週から復帰なのに調整ルームに入らなくていいの? と思ったら、騎乗は日曜日からでした。
日曜小倉6R・3歳未勝利 コードゼット
日曜小倉10R・小倉記念 スマートギア
さすがに乗り数をセーブしたようです。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
28 | 29 | 30 |
金曜日の夜、市川海老蔵・小林麻央の結婚披露宴をテレビでチラッと観たら、ちょうど武豊・佐野量子夫妻が映っていました。あれっ、今週から復帰なのに調整ルームに入らなくていいの? と思ったら、騎乗は日曜日からでした。
日曜小倉6R・3歳未勝利 コードゼット
日曜小倉10R・小倉記念 スマートギア
さすがに乗り数をセーブしたようです。
『馬券師倶楽部』の「半笑いVS栗山求(後編)」です。CS放送の“MONDO21”で観ることができます。よろしかったらどうぞ。
重賞サンタアニタトロフィー(7月28日・大井競馬場・ダ1600m)の同日、第5Rに組まれた特選2歳(ダ1200m)は、パワフルローマン(父アジュディケーティング)が好位から抜け出して5馬身差で勝ち、通算成績を2戦2勝としました。典型的なアメリカンタイプの巨漢馬で、馬体重はすでに520キロあります。叔父にニュージーランドT(G2)を勝ったキタサンチャンネル、叔母にファンタジーS(G3)を勝ったキタサンヒボタン、伯父に全日本3歳優駿を勝ったキタサンテイオーがいる良血です。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103966/
母の父カコイーシーズが「Alydar+Tom Fool」ですから、同じアジュディケーティング産駒で七夕賞(G3)を勝ったミデオンビット(母ピアグレイスが Alydar+Tom Fool)に似ていなくもありません。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1997105367/
そして、もうひとつ指摘しておきたいのは「Resolver≒ボールドラッド2×5」。
http://www.pedigreequery.com/resolver
http://www.pedigreequery.com/bold+lad
┌ Bold Ruler
┌○┘
Resolver ―――┤
└○┐
└ Misty Morn
┌ Bold Ruler
ボールドラッド ┤
└ Misty Morn
アジュディケーティングの代表産駒アジュディミツオー(帝王賞、東京大賞典2回、川崎記念、かしわ記念)は、Resolver≒What a Pleasure 2×5なので、パワフルローマンと配合構成がよく似ています。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2001104554/
┌ Bold Ruler
┌○┘
Resolver ―――┤
└○┐
└○┐
└ Grey Flight
┌ Bold Ruler
What a Pleasure ┤
└ Grey Flight
フィップス家の家宝ともいえる名牝 Grey Flight は、9頭のステークスウィナーを送り出した希代の名牝で、そのファミリーの活力は目を瞠るものがあります。
とくにこの牝系に Bold Ruler を掛け合わせて誕生した活躍馬は多く、それらを組み合わせたクロスも前述のように成功しています。
母の父にアジュディケーティングを持つ馬で最も成功したロングプライド(父サクラローレル)は、ユニコーンS(G3)の勝ち馬で、やはりボールドラッド≒Resolver 4×3があります。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2004105013/
海外では Sovereign Dancer が有名です。Grey Flight の孫にあたるこの種牡馬は、ファミリーの血をクロスさせることで立て続けに名馬を生み出しました。
米三冠のひとつプリークネスS(米G1)を勝った Louis Quatorze は、Bold Princess≒ボールドラッド2×3。また、ジャックルマロワ賞(仏G1)とムーランドロンシャン賞(仏G1)を制した Priolo は、Bold Princess=Pleasant Flight 2×3です。
http://www.pedigreequery.com/louis+quatorze
http://www.pedigreequery.com/priolo2
冒頭に記したパワフルローマンは、じきに重賞戦線に顔を出してくるでしょう。2戦2勝といっても弱敵相手のものなので即通用するかどうかはなんともいえません。ただ、配合的にはいいものを持っているので注目してみたいところです。
「栗山ノート」のキングカメハメハ産駒の項で、今年はトウショウレイザー(美浦・大久保洋吉厩舎)に高い評価を与えました。トウショウウェイヴ、トウショウシロッコの半弟です。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008100659/
7月2日から坂路で乗り込み、本日、ラスト3ハロンだけ追って「12秒8-11秒8-12秒1」という時計をマーク(全体は55秒3)。美浦の坂路は、速い時計が出たからといって飛びつけないところがあるのですが、悪くないと思います。「栗山ノート」には以下のように記しました。
「半兄にトウショウシロッコ、トウショウウェイヴがいる。母系にリヴァーマンが入る配合はニックスで、フィフスペトル、コスモセンサーと同じ。1600~2000mで強い。」
母の父ニッポーテイオーは、天皇賞・秋(G1)、安田記念(G1)、マイルチャンピオンシップ(G1)など7つの重賞を制した名馬。父キングカメハメハと相性のいい Tourbillon~My Babu のラインを豊富に持ちます。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1983102584/
兄2頭がどう頑張っても重賞入着まで、ということから、あるいはスケール面の限界があるかもしれません。ただ、配合的にはちょっと期待してみたい馬です。いかにも東京・新潟で強そうですね。
ちょっと前に「BCターフ参戦も」という記事を見たと記憶しているのですが、このほどBCフィリー&メアターフ(米G1・芝11f)に出走することが決定したようです。確実に勝ちに行くということでしょう。
9月15日に出国し、まず東海岸のニューヨークに飛んでフラワーボウル招待H(10月2日・米G1・芝10f)を使い、ケンタッキーに移動して11月5日の本番に臨む、というスケジュールです。このふたつのレースはアメリカにおける芝牝馬の王道路線です。
このカテゴリーで現在強敵といえるのは、5月のゲイムリーS(米G1・芝9f)で1、2着した Tuscan Evening と Forever Together あたりでしょうか。ただ、前者は11ハロンがやや長く、後者は6歳を迎えてこれ以上の上がり目があるのか疑問なので、レッドディザイアのほうが上だろうと思います。
http://www.pedigreequery.com/tuscan+evening
http://www.pedigreequery.com/forever+together
やはり怖いのはヨーロッパからの遠征組。現段階では何が出走するのか分かりません。昨年の覇者 Midday は順調なら2連覇を目指すのではないかと思います。
http://www.pedigreequery.com/midday8
ここに挙げた3頭のうち、Tuscan Evening と Midday は Oasis Dream 産駒。Oasis Dream 自身はカルティエ賞最優秀スプリンターに選ばれた快速馬だったので、放っておけばいくらでも速い産駒が産まれますし、スタミナを入れれば2000mぐらいまでは対応できる素晴らしい種牡馬です。2月10日のエントリー「なぜか日本に入らない Green Desert 系」で触れておりますのでご参照ください。
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2010/02/green-desert-e2.html
先週末でまとまった原稿仕事が終わり、ちょっと時間ができたので、映画『トイ・ストーリー3』を観てきました。
これは掛け値なしの傑作です。
ピクサー制作陣のクリエイティビティに打たれました。名作と誉れ高い前2作を軽く超えてしまっているような……。もちろん子供にも受けるでしょうが、どちらかといえば大人の映画でしょう。
人生にとって最も大切と思える瞬間が描かれていると感じました。
言語表現能力に乏しいせいか、本当にいい映画を観たあとは陳腐な言葉しか出てこなくなるので困ります。いい配合を見たあとと一緒です。
11馬身差のレコード圧勝、という勝ちっぷりにもビックリしましたが、タイムフォームが暫定レーティングで「142」という評価を与えたのにはもっとビックリしました。この数値が妥当かどうかは正直わかりません。タイムフォームのスタッフたちもおそらく当惑しており、どんな数値を付けるべきか迷っているのだと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=mo7pEsp2WKc
ここ30年ぐらいのヨーロッパの主要G1で、10馬身以上の着差がついたレースは思いつくかぎり以下の4つです。
15馬身差 Turtle Island(94年愛2000ギニー)
12馬身差 St.Jovite(92年愛ダービー)
10馬身差 Troy(81年英ダービー)
10馬身差 Jet Ski Lady(91年英オークス)
おそらく他にもあるはずですが、手元に資料がないのですぐには調べがつきません。先日の英ダービーにおける Workforce の7馬身差レコード勝ちというパフォーマンスも、同馬がこのキングジョージで5着に敗れたこともあってすっかり霞んでしまいました。
4歳になって急激に力をつけてきたという点で、Harbinger は Busted に近いイメージがあります。おそらく順調なら秋は凱旋門賞に駒を進めてくるでしょう。こんな年にチャレンジするヴィクトワールピサとナカヤマフェスタはツイていません。もちろん、キングジョージが一世一代の大駆けで、あとは下り坂という可能性もないわけではないので、まだまだ希望は十分あると思います。
Harbinger の父 Dansili は、06年の凱旋門賞馬 Rail Link の父でもあります。この年の凱旋門賞には日本からディープインパクトが挑戦し、3位入線のあと失格となっています。Dansili については2月26日のエントリー「もう1頭のスーパー牝馬 Hasili」で触れておりますのでご参照ください。
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2010/02/hasili-2836.html
Rail Link は、父 Dansili の配合的骨格である Hyperion を主軸とした分かりやすい配合でした。
http://www.pedigreequery.com/rail+link
Harbinger は、その母 Penang Pearl が「Bering×Shareef Dancer」なので、フランスとアメリカの活力を取り入れており、Rail Link とはタイプが異なります。ちなみに、Harbinger の牝系に代々付けられた血は、ダービーで好走した馬ばかりです。4代母の父 Crepello は英ダービー馬。3代母の父 Connaught は英ダービー2着馬。2代母の父 Shareef Dancer は愛ダービー馬。母の父 Bering は仏ダービー馬。スタミナと底力に関しては申し分ありません。
http://www.pedigreequery.com/harbinger11
母方に Shareef Dancer が入り、その母 Sweet Alliance が持つ Attica≒Tom Fool 2×2を、父方に入る Buckpasser(その父 Tom Fool)によって継続するというパターンは、Dubai Millennium(ドバイワールドC、クイーンエリザベス2世Sなど4つのG1を制覇)を彷彿させます。
http://www.pedigreequery.com/dubai+millennium
スタミナと底力のベースに、アメリカ血統の小技を利かせて活性化に成功したのが Harbinger ではないかと思います。
函館記念は“勝ちタイムが1分58秒台”というどうでもいい予想は当たったものの、◎は何を血迷ったかスズカサンバ(9番人気)に打ってしまい玉砕。ちょっと買いかぶりすぎました。このメンバーに入ると高速馬場でも53キロでも足りません。
△マイネルスターリー(2番人気)は3馬身半差の完勝。もちろん実力的に勝って不思議のない馬ですが、終わってみればジョッキーの上手さが印象に残りました。手綱をとったダグラス・ホワイト騎手には来週から騎乗依頼が殺到するでしょう。しっかり乗れるジョッキーは見ていて気持ちがいいものです。
マイネルスターリーは「スターオブコジーン×サンデーサイレンス」という組み合わせ。スターオブコジーン産駒だけにローカル向きに出てしまうのが玉に瑕ですが、この配合は大成功しています。JRAでデビューしたわずか4頭の産駒のうち、マイネルスターリーは重賞を勝ち、ウイントリガーとアルバレストは準OPまで出世しました。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2005103510/
この配合の鍵はスターオブコジーンの母の父「Pia Star」だと思います。同馬の2代目には Heliopolis と Mahmoud が並んでいます。
http://www.pedigreequery.com/pia+star
┌ Heliopolis
┌○┘
Pia Star ┤ ┌ Mahmoud
└○┘
前者はサンデーサイレンスが内包する Gulf Stream と4分の3同血の関係にあり、サンデーにとって最も有名なニックス血脈でもあります。一方、後者はサンデーの父 Halo とニックスの関係にあります。どこからどう見てもサンデーと相性抜群です。
http://www.pedigreequery.com/heliopolis
http://www.pedigreequery.com/gulf+stream
┌ Hyperion
Heliopolis ┤
└ Drift
┌ Hyperion
Gulf Stream ┤
└○┐
└ Drift
サンデーサイレンスはその生涯に膨大な数の繁殖牝馬と交配しました。しかし、そのなかで Pia Star を持つ繁殖牝馬はたった1頭しかいませんでした。その牝馬の名はローミンレイチェル。年度代表馬ゼンノロブロイ(父サンデーサイレンス)の母です。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2000101517/
サンデーサイレンスと Pia Star の関係は特別なものである、といっていいと思います。
土曜日の函館芝コースは時計の速い決着となっていますね。8Rのラベンダー賞(2歳OP・芝1200m)は1分09秒5のレコード。12Rの500万平場(芝1800m)は1分47秒1。これは函館競馬場の500万クラスでは過去最速のタイムです。
となると、日曜日の函館記念(G3・芝2000m)も当然速い決着となるでしょう。だいたい1分58秒台ぐらいでしょうか。ペース次第では野芝時代に作られたサッカーボーイのレコード(1分57秒8)を22年ぶりに更新するかもしれません。
周知のとおり函館記念は、パワー型のエリモハリアーが3連覇したように、洋芝適性が大きな比重を占めるレースです。しかし、今年はやや傾向が異なります。スピードや瞬発力を備えた馬を選び、重厚さが前面に出たようなタイプは避けたほうがいいかもしれません。
『馬券師倶楽部』の「半笑いVS栗山求(前編)」です。CS放送の“MONDO21”で観ることができます。よろしかったらどうぞ。