的場文男騎手の通算勝利数が現役トップ間近
地震の影響で南関東公営競馬は現在開催されておりません。今回取り上げたいのは現役最多勝ジョッキーをめぐる争いです。3月11日に終了した第19回大井開催(5日間)で、的場文男騎手は4勝を挙げました。これで地方競馬における通算勝利数は6122勝。石崎隆之騎手の6127勝まであと5勝と迫りました。
石崎騎手は87年から15年連続リーディングジョッキーに輝き、通算勝利数では長らく現役1位をキープしてきましたが、いよいよ的場騎手に逆転されるときが近づいてきました。昨年の勝利数は65勝。的場騎手は198勝。ここ数年で急速に差が縮まってきました。
石崎騎手は55歳。的場騎手は54歳。いずれも73年デビューなので騎手生活は足かけ39年目です。01年に引退した佐々木竹見(地方競馬で7151勝)の42年には及びませんが、それでも気が遠くなるような道のりです。
50代半ばにさしかかっても一線級を維持する的場騎手は超人的ですが、才能あふれる若手が伸びてきたことにより、以前のようなペースでは勝ち星を稼ぐことはできていない印象です。今年はいまのところ大井競馬で第3位。南関東全体では第6位です。以下は3月11日終了時点の南関東騎手勝利数ランキングです(短期免許騎手は除く)。
1位 戸崎圭太(大井) 60勝
2位 御神本訓史(大井)50勝
3位 森泰斗(船橋) 32勝
4位 今野忠成(川崎) 29勝
5位 町田直希(川崎) 26勝
6位 的場文男(大井) 24勝★
7位 石崎駿(船橋) 21勝
8位 真島大輔(大井) 20勝
9位 山崎誠士(川崎) 17勝
10位 佐藤博紀(川崎) 15勝
内田博幸騎手の中央移籍後に南関東の王座に就いた戸崎圭太騎手と、長い騎乗停止から復帰した御神本訓史騎手の二強体制となっています。
的場騎手は佐々木竹見騎手の7151勝まであと1000勝ちょっと。不可能な数字ではありませんが、もちろん簡単な数字でもありません。あとはまだ手にしていない東京ダービーのタイトル。今年で30回目の挑戦となります。