ローズSはホエールキャプチャ
■ローズS(G2・芝1800m)の800m通過は49秒3ですから超スローペース。逃げ馬の直後で折り合った〇ホエールキャプチャ(1番人気)が最内から抜け出し、マイネイサベル(10番人気)の追撃をクビ差抑えました。
http://www.youtube.com/watch?v=NIB8TowoRXs
馬体重はプラス6キロ。太くもなく細くもなくいい感じで仕上がっていました。デビュー以来ずっと1~3着を確保している安定感はすばらしいですね。レース上手で末脚もしっかり、強い精神力にも恵まれています。配合については2月13日のエントリー「クイーンCはホエールキャプチャ」をご覧ください。
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2011/02/post-6544.html
2着マイネイサベル(10番人気)はメンバー中最速の上がり33秒3。切れ味勝負では分が悪いイメージがあったので驚きました。馬が成長しているのでしょう。
オークス馬▲エリンコート(3番人気)は10着。春の3連勝は勢いに乗っていましたが、休みが入ってリセットされてしまった感じです。デュランダル産駒は古馬になってから上昇するものが目立つので、またリズムがかみ合ってくれば上昇してくるでしょう。オークス2着のピュアブリーゼも先日の紫苑S(OP)で12着と大敗しており、人気薄で大駆けした2頭は秋シーズンのスタートがうまく行っていません。
◎マルセリーナ(2番人気)は6着。馬体重が16キロ増えて余裕残しだったことに加え、道中で行きたがってスタミナを消耗したことが敗因でしょう。馬体重については一度使えば絞れるので心配はいりませんが、問題は行きたがる気性ですね。今回は超スローペースだったとはいえ、ほかの馬が折り合うなかでこの馬だけが力んだ走りをしていました。前走のオークスでも終始そうした走りをしていたので、癖になっているのではないか――と、これは杞憂かもしれませんが少しばかり心配です。秋華賞は今回のような超スローペースになることはまずありません。内回りコースに替わることはプラスとはいえないものの、折り合いさえつけば巻き返せるでしょう。速い流れのほうが良さそうなので、現状ではマイルがベストかもしれません。
■エルムS(G3・ダ1700m)は◎ランフォルセ(1番人気)が重賞初制覇。2着オーロマイスター(8番人気)が無印だったので予想は不的中でした。予想文を転載します。
http://www.youtube.com/watch?v=-YbpiKN3hh8
「◎ランフォルセは『シンボリクリスエス×マキアヴェリアン』という組み合わせで、兄弟にノーザンリバー(アーリントンC)、ノットアローン(ラジオNIKKEI賞-2着)、モンローブロンド(ファンタジーS-2着)、甥にロジユニヴァース(日本ダービー)がいる良血。これらはすべてサンデー系なので芝向きに出たが、本馬はパワー型のシンボリクリスエスを父に持つのでダート向きに出た。今年に入って本格化しており、滞在競馬のダ1700mでこの馬を負かせる馬はおそらくスマートファルコン、フリオーソ、エスポワールシチーぐらいだろう。ここは相手探し。」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006103254/
その相手探しで失敗してしまいました……。オーロマイスターは放牧を挟んでいいときの状態に戻っていましたね。近走内容と59キロの斤量で安易に切ってしまったのが悔やまれます。南部杯(今年は東京競馬場で行われます)2連覇に向けて視界良好です。
勝ったランフォルセは出遅れ癖があるので、小回りコースでは今回のように外を回って徐々に上昇していくという競馬になってしまいます。距離ロスを考えると強い勝ち方です。
母ソニンクにとってはノーザンリバーに次いで2頭目の重賞勝ち馬。予想文にも記しましたが、ソニンクの孫にはロジユニヴァースがいます。繁殖牝馬として発揮する高い能力は、名牝の誉れ高い2代母 Sonic Lady (ムーランドロンシャン賞、サセックスS、愛1000ギニー)からもたらされたものが大きいと思います。Sonic Lady は13歳の若さで死亡したため、牝馬を2頭しか残すことができませんでした。ソニンクはそのうちの1頭です。
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血 統 屋 http://www.miesque.com/
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ランフォルセはこのあと南部杯を目指すようですが、
出遅れ癖を解消できないと、本当の一線級と戦って
いくのは厳しいでしょうね。。
調教師のコメントでは、ヤンチャな馬なのでスタート
は矯正せず、このまま捲くるような競馬をしていく
とのことです。
それにしても今年の私の出資馬は絶好調のひとこと。
今週のフレールジャックにも期待です。
投稿: こばしゅん | 2011年9月20日 (火) 12:33
出遅れ癖の特効薬はないですし、スタート練習にばかり時間を費やすのはほかに影響が出てくる可能性がありますから、調教師のいうようにこのままのキャラクターで行くというのが現実的な選択でしょうね。ただ、おっしゃるとおり出遅れ癖を抱えたままトップクラスを相手に勝てるかというと……。
二冠馬が相手ですからフレールジャックは負けてもともと、でもどれだけ通用するか楽しみですね。三冠を達成したミスターシービーやナリタブライアンは秋初戦で敗れました。付け入る隙もないとはいえないですね。
投稿: 栗山求 | 2011年9月20日 (火) 18:10