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くりやま もとむ Profile
大学在学中に競馬通信社入社。退社後、フリーライターとなり『競馬王』他で連載を抱える。緻密な血統分析に定評があり、とくに2・3歳戦ではその分析をもとにした予想で、無類の強さを発揮している。現在、週末予想と回顧コラムを「web競馬王」で公開中。渡邊隆オーナーの血統哲学を愛し、オーナーが所有したエルコンドルパサーの熱狂的ファンでもある。
栗山求 Official Website
http://www.miesque.com/

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2011年6月28日 (火)

鋭く抜けたニンジャ

■土曜中山5Rの新馬戦(芝1200m)は、好スタートから逃げた◎エクセルシオール(2番人気)が押し切りました。
http://www.youtube.com/watch?v=wUk2gCaKuR4

予想は◎△△で馬単2870円、3連単21280円的中。『ブラッドバイアス・血統馬券プロジェクト』に提供した予想を転載します。

「◎エクセルシオールは『エクシードアンドエクセル×ザフォニック』という組み合わせ。母メイビーフォーエヴァーはサンジョルジュ賞(仏G3・芝1000m)の勝ち馬。父イクシードアンドエクセルはオーストラリアで短距離G1を2勝するなど12戦7勝の成績を残し、種牡馬としても成功している。先日、英アスコット競馬場で行われた2歳牝馬によるクイーンメアリーS(英G2・芝5ハロン)を、同産駒のベストタームズが制した。仕上がりの早さとスピードに関して優れたものを伝えている。稽古の動きからもここは勝ち負け濃厚。」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009102680/

6月14日のエントリー「セントジェームズパレスS展望」でちょっと触れたことがあります。こういう条件は得意でしょう。
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2011/06/post-574a.html

ゲートが開いてからのスピードの乗りがいいですね。母は芝1000mの重賞勝ち馬ですから距離は短いほうがいいと思います。小回りコースの短距離戦なら安定して走れそうです。

■日曜阪神5Rの新馬戦(芝1400m)は、3番手追走の△ニンジャ(4番人気)が3馬身半突き抜けました。
http://www.youtube.com/watch?v=WbYZWozXup0

宮徹厩舎といえば、今年の2歳にモルトフェリーチェ(父ディープインパクト、母レンドフェリーチェ)という評判馬が控えています。今季はスペリオビーンが3着、本馬が1着と好調な出足です。

ニンジャは、この日のメインレース宝塚記念を制したアーネストリーと同じグラスワンダー産駒。同産駒は全国の競馬場のなかで阪神芝コースを最も得意としており、連対率21.2%と抜群の成績です(同産駒の芝連対率は13.9%)。今開催は〔3・2・0・2〕ですから手が付けられません。

ニンジャは「グラスワンダー×アドマイヤベガ」という組み合わせ。グラスワンダー×サンデーサイレンス(アドマイヤベガの父)の組み合わせは、スクリーンヒーロー、サクラメガワンダー、セイウンワンダー、シルクアーネストなどが出ているニックスです。「グラスワンダー×アドマイヤベガ」はこれに近いので悪くないでしょう。アドマイヤベガに含まれるトニービンはアーネストリーの母の父です。

2代母ブリッジオブラブは、ラムタラとフォーティナイナーの全姉との間に誕生しているので、やや硬さを感じさせます。したがって、母の父アドマイヤベガの柔らかさは芝向きの瞬発力を生み出す上で効果があるでしょう。グラスワンダー産駒は新馬戦の成績がイマイチなのですが、ここではモノが違いました。いい勝ちっぷりだったので次走が楽しみです。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009101652/

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コメント

度々お邪魔します。

ニンジャはPOGで、早期デビュー組から血統で指名したので、馬券もとれて会心でした。期間中にもう1勝くらいしてくれるとありがたいですが。

しかしメインではアーネストリーを軽視して宝塚記念は外してしまいました。グラス産駒が阪神で強いことは良く覚えておきます。

そっかぁ ニンジャの勝ちっぷりを見れてれば……

というのは、宝塚で◎アーネストリー○ブエナビスタ▲エイシンフラッシュとしてて、買う直前に阪神4レースのアーセナルゴールの差し切りを見て、つい差し馬場やと早合点して○▲→○▲→◎のフォーメーションに買い目を変えたのが痛恨。引き弱いです私。しかし強気の哲ちゃんは最高にカッコよかったですね。

プニプニヨークン奮闘中ですが、今回A2戦は先行3番手でしたが、4角手前で上位馬に捲り切られ馬群に沈みました。しばらく雑巾がけが必要みたいです。


>TACO様

おめでとうございます。ニンジャって、まったくといっていいほど話題になっていなかったと思いますし、勝ちっぷりは素晴らしかったので、かなりの掘り出し物ではないかと――。もう1勝くらいといわず、もっと楽しめそうな気がしますね~。

>ダンディ“ゲッツ”さっさん様

う~む、それは悪夢のような変心ですね(笑)。わたしだったら日曜夜に痛飲→月曜朝に二日酔い、というコースです。

たまたま外にいたもので見ていないのですが、佐藤哲三騎手の勝利インタビューはおもしろかったらしいですね。まさに仕事人。こういう方がいると競馬はより一層楽しいです。

プニプニヨークンはここが辛抱のしどころでしょうか。末弟のフワフワヨークンはすでにホッカイドウ競馬でデビューしており4着、4着という成績。これはプニプニヨークンのデビュー時と同じ成績です。こちらも期待したいです。

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