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くりやま もとむ Profile
大学在学中に競馬通信社入社。退社後、フリーライターとなり『競馬王』他で連載を抱える。緻密な血統分析に定評があり、とくに2・3歳戦ではその分析をもとにした予想で、無類の強さを発揮している。現在、週末予想と回顧コラムを「web競馬王」で公開中。渡邊隆オーナーの血統哲学を愛し、オーナーが所有したエルコンドルパサーの熱狂的ファンでもある。
栗山求 Official Website
http://www.miesque.com/

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2011年5月24日 (火)

フレールジャック2連勝

■日曜京都7Rの3歳500万下(芝1800m)は、2番手追走のフレールジャック(1番人気)が道悪をものともせず突き抜けました。
http://www.youtube.com/watch?v=PAEwuVC2OoE

パドックでややテンションの高いところが見られ、序盤は行きたがって単独2番手に飛び出す意外な展開。一瞬、ディープインパクト産駒にありがちなメンタル系自爆コースかと思われたのですが、そこでうまく折り合いをつけて最後は余裕の勝利でした。

道悪をスイスイとこなしたのは母方にある Nureyev、Blushing Groom の影響でしょうか。5月10日のエントリー「経験馬相手に初戦楽勝フレールジャック」で配合について触れておりますのでご覧ください。
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2011/05/post-dbba.html

前半掛かったわりに最後までしっかりとした脚を使いました。器の大きさは疑うべくもありません。問題は気性面です。今回のように折り合いを欠くシーンがあると重賞ではつらいでしょう。このあたりをクリアできれば通用するのではないでしょうか。レース間隔を開けたほうがいいような気もします。

■日曜京都9Rの昇竜S(3歳OP・ダ1400m)は、アイアムアクトレス(2番人気)が好位追走から突き抜けました。
http://www.youtube.com/watch?v=q558dPBEXGI

アイアムカミノマゴ(阪神牝馬S)の全妹にあたる良血で、女優の川島なお美さんが名付け親。昨年暮れのデビュー戦(芝1600m)はのちの桜花賞馬マルセリーナの2着でした。心なしか当時に比べてフットワークがダート向きになっているような気がします。これでダートは3戦全勝。

配合については2月1日のエントリー「ダンスファンタジアと配合構成が似ているフォーエバーマーク」で取り上げています。「Danzig 系×Mr.Prospector」という母方はパワー満点ですが、そこはアグネスタキオン産駒ですから、1分22秒8という芝並みの超高速決着に向いたといえるでしょう。
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2011/02/post-b46f.html

昇竜Sはもともと中京競馬場で行われていましたが、改修工事の影響で昨年、今年と京都競馬場で行われています。距離も1700mから1400mに短縮。このレースには牡馬の骨っぽいところも出てくるわけですから、牝馬が勝つのは珍しく、アイアムアクトレスがレース史上2頭目となります。前回勝った牝馬は09年のラヴェリータ。周知のとおり同馬はその後重賞を勝ちまくっています。アイアムアクトレスの前途も明るいでしょう。

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フレールジャック2連勝を参照しているブログ:

コメント

フレールジャックは中1週ながら、最終追い切りが栗東坂路で4F60秒と、あまりにも軽かったのが心配で、テンションの高さや道悪も含めて、単勝150円ほどの信頼度はないと思っていましたが、無難に勝ち上がってくれてホッとしています。
それにしても、脚の回転が速く重心が沈んでブレない走法は見ていてかっこいいですね。

おっしゃられる通り、今後は気性面での改善がカギになりますね。
このあと2週ほど放牧に出した後、7月3日の中山でのラジオNIKKEI賞も選択肢にあるとのことですが、少しでも体調や精神状態に不安があるようであれば、無理せず秋に備えてほしいと思います。

今年は同じディープ産駒のエネアドにも出資しておりますので、ご指名は心強い限りです(笑)
フレールジャック同様に小柄で筋肉質ながらも動きは柔らかく、走りにキレのある競走馬になってほしいと思います。

それから、先日Amazonにて昔の競馬名馬&名人読本の望田さんとの対談の刊を購入して読ませて頂きました。企画のダンスパートナーの種付け相手を検討するコーナーで、最初に名前の出たのがエリシオでしたが、実際の産駒のロイヤルパートナーやドリームパートナーは条件クラスでの引退でしたが、全妹のダンスインザムードとエリシオと4分の3同血のファルブラヴの産駒のダンスファンタジアが今年重賞を勝ったのは面白いですね。

フレールジャックのアクションは惚れ惚れします。もしラジオNIKKEI賞を勝つようだと3歳世代の勢力図が変化します。その動向から目が離せませんね。

エネアドは競馬王の公開ドラフトでは4位指名でしたが、この位置でも取られる心配はないと見切った上での順位下げで、決して配合評価を下げたわけではありません。いちばん期待している馬です。

望田さんとの対談の具体的な内容は忘れてしまったのですが、そんなことが書いてありましたか。最近そうした企画はご無沙汰なので、いずれ血統屋でやってみたいですね。

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