経験馬相手に初戦楽勝フレールジャック
土曜京都5Rの未勝利戦(芝1800m)は、ここが初出走のフレールジャック(1番人気)が経験馬相手に豪快な差し切り勝ちを決めました。
http://www.youtube.com/watch?v=g9nLJnI4Y4Q
上がり33秒6はメンバー中最速で、2位を0秒8上回ります。馬場が良かったとはいえ1分46秒8という決着は優秀。初出走馬の勝ちタイムとしては日本歴代2位の記録です。
父がディープインパクトで Glorious Song の牝系ですから、ラジオNIKKEI杯2歳S(G3)を勝ったダノンバラード(2代母が Glorious Song の全妹)と似ています。
また、凱旋門賞を勝ったバゴとも共通点の多い配合です。
http://premium.netkeiba.com/db/horse/ped/2008103261/
http://premium.netkeiba.com/db/horse/ped/2001190004/
┌ Halo
┌○┘
┌○┤
│ └○┐
フレールジャック ―┤ └ Burghclere(≒Height of Fashion)
│ ┌ Nureyev
└○┤ ┌ Blushing Groom
└○┤ ┌ Halo
└○┘
┌ Blushing Groom
┌○┤
│ └ Height of Fashion(≒ Burghclere)
バゴ ―――――――┤ ┌ Nureyev
└○┤
└○┐ ┌ Halo
└○┘
回転の速いフットワークながら、追い出されると重心が沈んで軸がブレないため、重厚感も感じられます。Nureyev や Blushing Groom あたりの影響でしょうか。母方に Nureyev やその4分の3同血である Sadler's Wells を入れ、スピード血脈で帳尻を合わせる(本馬は Halo 3×4)という配合は、ディープインパクト産駒の配合としては嫌いではありません。たとえばトーセンラーなどはこれに近いですね。次走が試金石です。
同産駒は京都芝1800mで35戦17連対(連対率48.6%)という抜群の成績。勝負どころに下り坂があり、直線もたっぷりあるこのコースは合っています。
共同馬主クラブの出資馬ですが、期待通りの勝ち方で本当に満足しています。
アクシデントでデビューが随分遅れてしまいましたが、あと2ヶ月くらい早くデビューしてほしかったですね。
勝った直後は父を彷彿させるような勝ち方に見えましたが、回転の速いピッチ走法?でまた違ったタイプに育ちそうですね。。
1勝馬クラスでも勝ち負けは素質的にも十分可能だと思います。
5月25日の遅生まれということもあり、ダービーにも間に合わないこの時期での1勝目ですので、無理せずに間隔を十分にとって次走へ向かってほしいところです。
投稿: こばしゅん | 2011年5月10日 (火) 17:16
素晴らしい勝ちっぷりおめでとうございます。前途洋々ですね。ディープインパクト産駒は新馬戦が終わった3月半ば以降の未勝利戦で、テンペル、ムーンリットレイク、フレールジャックと、高い能力を感じさせる馬がデビューを果たして勝ち上がっています。晩成傾向を感じさせる種牡馬だと思うので、これからの楽しみが大きいですね。重賞戦線に上がってきてほしい逸材です。
投稿: 栗山求 | 2011年5月11日 (水) 00:39