スニッツェル産駒強し
いよいよ2歳シーズンが開幕しました。函館、福島、阪神で各1レースずつ新馬戦が組まれ、函館と福島で新種牡馬の産駒が快勝。
過去を振り返っても開幕初日はなぜか新種牡馬が強い傾向が見られ、過去5年間で4回勝っています。ただ、2頭勝ち上がったことはありませんでした。
函館……ルリニガナ(父スニッツェル)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008104407/
福島……マルタカシクレノン(父スズカマンボ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008101737/
函館で勝ったルリニガナ(2番人気)は、当ブログや『赤本』でプッシュしてきたスニッツェル産駒。産駒数は少ないながらも2歳戦で旋風巻き起こしてもおかしくない種牡馬でしょう。クラシック云々というタイプではありませんが、スピード、仕上がりの早さは抜群です。『web競馬王』の予想コメントを転載します。
「◎ルリニガナは『スニッツェル×キングマンボ』という組み合わせ。父スニッツェルは豪リーディングサイアーのリダウツチョイスの子で、デビュー戦をいきなりレコード勝ちして3連勝を飾り、芝1100mのG1を制したスピード馬。仕上がりは抜群に早いタイプだろう。すでにホッカイドウ競馬で産駒がデビューして勝ち上がっている。母はフラワーボウル≒マイホスト6×5で、本馬はヒズマジェスティ=グロースタークの全きょうだいクロス(その母はフラワーボウル)によってそれを継続発展させている。なかなかの好配合馬。仕上がりの早さとスピードで勝ち負けに持ち込めるだろう。」
予想は◎○で本線的中でした。これでスニッツェル産駒の2歳馬は、ホッカイドウ競馬も含めて2戦2勝です。
阪神の新馬戦を勝ち上がったマイネショコラーデ(父ロージズインメイ)は、6月16日のエントリー「水曜坂路の注目馬」で採り上げた馬です。
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2010/06/post-43c9.html
「◎マイネショコラーデは『ロージズインメイ×マイネルラヴ』という組み合わせ。母コスモヴァレンチは小倉2歳S(G3)の勝ち馬。父ロージズインメイは自己を主張するよりも母方の特徴を出すタイプなので、おそらく本馬も『マイネルラヴ×ブレイヴェストローマン』の母の特徴が強く表れているはず。2歳夏の芝1200m新馬戦はぴったりの条件だろう。」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008104913/
予想は◎▲△で3連単5540円的中でした。初日の予想は好調。『ブラッドバイアス・血統馬券プロジェクト』では3場ともA評価の馬が勝ち上がりました。
はじめまして。いつもブログ見て勉強させていただいてます。
スニッツェルは父が豪リーディングサイアーのリダウツチョイスということで時計のかかる短距離は合うんじゃないかと考えてるんですが、北海道以外の日本の高速馬場にも合う血統的裏付けはあるんでしょうか??
もしよければ見解を聞きたいです。お願いします。
投稿: akst | 2010年6月20日 (日) 21:48
いつもお読みいただきありがとうございます。
私見ですが、Danzig 系のよさは馬場を選ばないところではないかと考えています。デインヒルや Green Desert は、高速馬場にも力のいる馬場にも対応しました。Danzig 系が世界的な発展を遂げている理由のひとつは“馬場を選ばない”というオールマイティーな部分にあるのかな、と。
スニッツェルに関してはとくにスピード面の心配はしていません。オーストラリアの芝スプリント戦のレベルはおそらく世界一で、サイレントウィットネスやテイクオーバーターゲットといった豪州産馬は、日本の馬場に難なく対応してスプリンターズS(G1)を制しました。距離は違いますがジャパンCでも豪州産馬ベタールースンアップが2分23秒2という速いタイムで快勝しています
スニッツェル自身、デビュー戦の芝1000mで57秒1のコースレコードを出したほか、芝1000mで56秒8、芝1200mで1分08秒0という持ち時計があります。日本よりやや時計がかかるオーストラリアでこの時計を出せるなら問題ないでしょう。母の父 Snippets は豪3歳スプリントチャンピオンでG1を3勝。5代以内に Nasrullah が3本ですから相当速いと思います。高速馬場もこなせるはずです。
投稿: 栗山求 | 2010年6月20日 (日) 23:49