素質高いライラプスの娘アナスタシアブルー
■土曜京都5Rの新馬戦(芝1800m)は、好位のインを追走した▲プールマシェール(4番人気)が直線で早めに先頭に立ち、後続の追撃を振り切りました。
http://www.youtube.com/watch?v=4f9A31RAsss
「ジャングルポケット×サンデーサイレンス」は定番のニックス配合で、フサイチホウオー、トールポピー、アヴェンチュラの3兄妹や、ジャガーメイル、アプリコットフィズ、トーセンキャプテンなど多くの活躍馬が出ています。芝1800m以上の新馬戦では連対率29%と信頼性が高い組み合わせです。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106165/
3月25日のエントリーで、「ジャングルポケット×サンデーサイレンス」の良否を見分けるコツとして“2代母の父”の重要性について指摘しました。引用します。
「ここにスピードタイプや軟弱な血が入ると減点です。たとえば、Mr.Prospector 系などが入るパターンはあまり結果が出ていません。逆に、いかつい Northern Dancer 系とか、ヨーロッパ型の重厚な血とか、スタミナに秀でた血とか、そういういった血はフィットします。
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2011/03/post-8cab.html
本馬の2代母の父 Top Ville は現役時代に仏ダービー(G1)を制したクラシックディスタンス向きの種牡馬。前記の条件に当てはまります。ちなみに、母シェリールは Winged Love(愛ダービー)、ダイワカーリアン(札幌記念、富士S、東京新聞杯)、アドマイヤビッグ(東京スポーツ杯2歳S)のきょうだにあたる良血です。
インコースと前に行った馬が有利な開幕週で、距離ロスのないラチ沿いの好位でレースを進められたことが大きな勝因だとは思いますが、ハイレベルなこのメンバー相手に新馬戦を勝つのですからもちろん実力は十分。中長距離で楽しみな存在です。
〇ピュアソウル(3番人気)、◎ダノンムーン(1番人気)が2、3着。この時期の新馬戦は1年で最もレベルが高いので、勝てなかったといっても悲観する必要はありません。勝ち馬にうまく立ち回れたことが敗因であり、この2頭も高い能力を感じさせる走りは見せました。すぐに勝ち上がるでしょう。
『ブラッドバイアス・血統馬券プロジェクト』に提供した予想は▲〇◎で馬連4070円、3連複1240円的中です。
■日曜京都5Rの新馬戦(芝1400m)は、◎アナスタシアブルー(1番人気)が好位追走から直線で抜け出すと、後続を一気に4馬身突き放して圧勝しました。
http://www.youtube.com/watch?v=4oSlDmIlcls
2着に逃げ粘ったフォーチュネイト(8番人気)を拾うことができず不的中でしたが、予想文を転載します。
「◎アナスタシアブルーは『ファルブラヴ×フレンチデピュティ』という組み合わせ。母ライラプスはクイーンC(G3)の勝ち馬で、フサイチリシャール(朝日杯フューチュリティS)の4分の3姉にあたる良血。さらに、2代母フサイチエアデールは重賞4勝の名牝と、最高クラスの名牝系に属している。ラトロワンヌ血脈をしっかり継続した配合は好感が持て、仕上がりの早い一族なので新馬戦にも向いている。」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106379/
父ファルブラヴは典型的なフィリーサイアーで、全産駒の収得賞金の1位から8位まで、上位20頭中17頭までが牝馬という性別の偏りがあります。現3歳世代にはダンスファンタジア、スピードリッパー、フォーエバーマークと3頭の活躍馬がおり、これらはすべて牝馬でした。したがって牝馬というだけで信頼性はアップします。
母ライラプスにとってはこれが初子。重賞勝ちの競走成績、父がブルードメアサイアーとして定評のあるフレンチデピュティ、これにサンデーサイレンス、Mr.Prospector、La Troienne が添えられているわけですから、交配相手がファルブラヴでなくとも走る子を出しそうな雰囲気がある繁殖牝馬です。今後の産駒も要チェックです。
次走は10月29日の萩S(2歳OP・芝1800m)。牡馬相手のOP特別ですから楽ではありませんが、いい勝ち方をすれば暮れの阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)では1番人気でしょう。
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血 統 屋 http://www.miesque.com/
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