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くりやま もとむ Profile
大学在学中に競馬通信社入社。退社後、フリーライターとなり『競馬王』他で連載を抱える。緻密な血統分析に定評があり、とくに2・3歳戦ではその分析をもとにした予想で、無類の強さを発揮している。現在、週末予想と回顧コラムを「web競馬王」で公開中。渡邊隆オーナーの血統哲学を愛し、オーナーが所有したエルコンドルパサーの熱狂的ファンでもある。
栗山求 Official Website
http://www.miesque.com/

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2011年8月29日 (月)

キーンランドCはカレンチャン

前半3ハロンの通過タイムは33秒0。過去5回行われたキーンランドC(G3・芝1200m)で最も速かったのは06年の33秒5ですから、今年のペースがいかにキツいものであったかお分かりいただけると思います。最後の1ハロンは12秒3を要しました。ゴール前はどの馬もバテバテでしたね。

このペースをトップ集団で引っ張り、4コーナー先頭で押し切ったのが◎カレンチャン(1番人気)。他馬にマークされる立場でいちばん最初に仕掛け、追撃を振り切ったわけですから、着差はわずかながら横綱相撲といえるレースだったと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=VvDkQbRFYp4

『netkeiba.com』の「No.1予想」に提供した予想は、◎△△で馬単2320円、3連単19290円的中。予想文を転載します。
http://yoso.netkeiba.com/?pid=profile&yid=266995

「◎カレンチャンは『クロフネ×トニービン』という組み合わせ。母方にトニービンを持つクロフネ産駒は成功しており、シェルズレイとブラックシェルの姉弟や、フラムドパシオン、カホマックス、ポルトフィーノなど多くの活躍馬が出ている。カレンチャンはこのパターン。

 母は「トニービン×マルゼンスキー」という組み合わせ。これはシェルズレイとブラックシェルの母の父ウイニングチケットと同じ。つまり、この姉弟とカレンチャンは血統構成がきわめてよく似ている。

 今年に入って完全に本格化しており、前走の函館スプリントS(GIII)は休み明けで気配一息にもかかわらず余裕の勝利。同じクロフネ産駒でスプリンターズS(GI)を勝ったスリープレスナイトの域に迫っている。

 さしあたって現在のスプリント界で対抗勢力となりうるのはダッシャーゴーゴーとジョーカプチーノの2頭で、今回、ジョーカプチーノとの初対決となるが、休み明けをひと叩きしたカレンチャンが状態面で大きくリードしている。今回はこちらに軍配が上がるだろう。 」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007102807/

2着△ビービーガルダン(6番人気)は往年の力を取り戻しているようです。春の高松宮記念(G1)4着はフロックではありませんでした。勝ち馬に比べて展開の利があったとはいえ、久々で58キロを背負ってこの競馬ですから、得意の中山に替わる次走は怖いですね。3着△パドトロワ(4番人気)も着実に成長しています。

9着〇ジョーカプチーノ(2番人気)はテンに急がせる感じでもなかったので、休み明けで状態ひと息の今回は無理をしなかったということでしょうか。大敗をしても巻き返してくるのがこの馬のいいところなので、中間で変わってくれば見限れません。

10月2日のスプリンターズS(G1)でカレンチャンに立ちはだかる難敵は以下の2頭。

(1)ダッシャーゴーゴー
(2)Rocket Man

(1)……トップハンデを背負ってCBC賞(G2)を快勝したダッシャーゴーゴーは、同じ安田隆行厩舎の所属馬です。同厩舎にはもう1頭、北九州記念(G3)を勝ったトウカイミステリーもいるので、スプリント路線の手駒が豊富ですね。この2頭は9月11日のセントウルS(G2・芝1200m)を使って本番、というローテーションのようです。

(2)……スプリンターズSの出走馬として選定された外国馬は以下の5頭。目玉は世界最強クラスの実力を誇るロケットマン Rocket Man(シンガポール)です。
★ロケットマン(Rocket Man/シンガポール)
http://www.pedigreequery.com/rocket+man
★エクレールファストパス(Eclair Fastpass/シンガポール)
http://www.pedigreequery.com/eclair+fastpass
★グリーンバーディー(Green Birdie/香港)
http://www.pedigreequery.com/green+birdie
★ラッキーナイン(Lucky Nine/香港)
http://www.pedigreequery.com/lucky+nine
★インエグザイル(Inxile/イギリス)
http://www.pedigreequery.com/inxile
このうち、香港の Green Birdie と Lucky Nine はセントウルS(G2)にも登録があります。Rocket Man が本気でスプリンターズS狙いに来たら負かすのは容易ではありません。

もしカレンチャンがスプリンターズSを勝てば、08年のスリープレスナイト以来となる牝馬の戴冠となります。両馬ともクロフネの娘です。

どうでもいいことですが、欧米のサイトでカレンチャンが紹介されるとき、馬名の綴りは「Curren Chan」なのですが、あらためて見るとなんとなく香港人っぽい名前に見えてきます。「Chan」は中国語の苗字でいうところの「陳」で、たとえばアグネス・チャンの本名は陳美齡です。欧米ではそんなイメージで認識される可能性も……?

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