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くりやま もとむ Profile
大学在学中に競馬通信社入社。退社後、フリーライターとなり『競馬王』他で連載を抱える。緻密な血統分析に定評があり、とくに2・3歳戦ではその分析をもとにした予想で、無類の強さを発揮している。現在、週末予想と回顧コラムを「web競馬王」で公開中。渡邊隆オーナーの血統哲学を愛し、オーナーが所有したエルコンドルパサーの熱狂的ファンでもある。
栗山求 Official Website
http://www.miesque.com/

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2011年5月14日 (土)

羽田盃はクラーベセクレタ

5月11日に大井競馬場で行われた南関東三冠の第一弾・羽田盃(ダ1800m)は、単勝1.2倍の断然人気に推された牝馬クラーベセクレタが7馬身差で圧勝しました。ドロドロ不良馬場でしたがまったく関係ありませんでした。
http://www.youtube.com/watch?v=UEXaUzt5l7Y

牝馬が羽田盃を勝ったのは92年のカシワズプリンセス以来19年ぶり。同馬はいかにもロイヤルスキー産駒らしい明るい栗毛で、羽田盃を勝ったときは“さすがシャドウの子”という声が挙がりました。その母シャドウは浦和桜花賞、関東オークス、報知オールスターC、キヨフジ記念を勝った女傑。「ウエンセスラス×バーバー」という青森血統で、古参の記者に伺うと「すごく切れる馬でねぇ~」と思い出話を聞かせてくださったものです。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1989103809/

カシワズプリンセスの孫にネフェルメモリー(06年生)という牝馬がいます。同馬はホッカイドウ競馬から南関東(船橋)に移籍し、東京2歳優駿牝馬、桜花賞、東京プリンセス賞と重賞3連勝。続く東京ダービーでは牝馬ながら1番人気で出走したものの4着と敗れました。川島正行厩舎所属で、主戦ジョッキーは戸崎圭太。偶然ですがクラーベセクレタとまったく同じコンビです。シャドウ-カシワズプリンセスの牝系はしっかり発展しています。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006104007/

クラーベセクレタの血統については、元旦のエントリー「東京2歳優駿牝馬はクラーベセクレタ」をご覧ください。
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2011/01/post-f2f4.html

ワイルドラッシュ産駒からダート向きの大物を作るには Graustark を刺激する配合がいいですね。元旦のエントリーにも記しましたが、クラーベセクレタの Graustark≒His Majesty 5×5は、クリールパッションの Graustark 5×4を連想させます。東海の雄ヒシウォーシイも Graustark≒His Majesty 5×5です。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103178/
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2005100564/
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2005105442/

また、ワイルドラッシュの最高傑作トランセンドは、Flower Bowl≒アイアンエイジ6×4。Flower Bowl は Graustark の母で、Hyperion と Son-in-Law の組み合わせから成る底力の塊です。こういう血を強化すると大物感が増します。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006104736/

           ┌ Hyperion
         ┌○┘
Flower Bowl ―――┤ ┌ Beau Pere(その父 Son-in-Law)
         └○┘

           ┌ Hyperion
         ┌○┘
アイアンエイジ ―┤ ┌ Beau Pere(その父 Son-in-Law)
         └○┘

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コメント

強かったですね。
道営時代はそこまで強くない馬でしたが、川島厩舎に来てから馬が成長したのでしょうね。

去年の羽田盃は戸崎騎手がやらかしてしまいましたから、今年は慎重でしたね。まぁどう乗っても負けなかったでしょうが……。どんどん強くなっています。

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