京都新聞杯はクレスコグランド
重賞連勝中で一本かぶりの人気を集めた◎レッドデイヴィス(1番人気)が10着に沈み、ゴール前で鋭く伸びた△クレスコグランド(3番人気)が快勝しました。
http://www.youtube.com/watch?v=HgyinwwUbPE
レッドデイヴィスについては、レース当日になって“今回は体調がイマイチかもしれない”という噂を耳にしていました。16キロの馬体重減と発汗を見るとそれは正しかったのかもしれません。レース後の浜中騎手のコメントを読んでも状態が本物ではなかったのは明らかで、これが実力ではないでしょう。
勝ったクレスコグランドは名牝マンハッタンフィズの息子。マンハッタンフィズはマンハッタンカフェの全妹にあたる良血です。初子のコロンバスサークル(父ホワイトマズル)は中山牝馬S(G3)4着馬。2番子のアプリコットフィズ(父ジャングルポケット)はクイーンC(G3)とクイーンS(G3)の勝ち馬。そして3番子のクレスコグランド(父タニノギムレット)は京都新聞杯(G2)の勝ち馬。社台スタリオンステーションの非サンデー系種牡馬を順々に付け、配合に関係なくすべて結果を出しているのですから素晴らしいとしか言いようがありません。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103013/
正月の新馬戦では稽古の動きが平凡で、△がパラパラッと付いている程度。“さすがに3連続で活躍馬を出すのは厳しいのかな”と思ったのですが、落ちこぼれではないかとみられたその馬が、わずか4ヵ月後に重賞ウィナーになろうとは……。ちなみに、クレスコグランドの下はキングカメハメハの牝馬。今年のPOGで人気が出そうです。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009105993/
京都新聞杯は過去3年、メイショウクオリア、ベストメンバー、ゲシュタルトとマンハッタンカフェ産駒が勝ってきました。今年は出走馬がなかったのですが、マンハッタンカフェの全妹(マンハッタンフィズ)の子が勝つというオチでした。
レッドデイヴィス→クレスコグランドの馬単馬券を握りしめていたので、オーマイガットでした(T-T)
以前タニノギムレットの成功パターンは、サンデーサイレンスかRomanを持っているかだったと思うのですが、クレスコグランドはその両方ありますし、マンハッタンフィズの仔ですし期待してしまうのですが、タニノギムレットとしてのA級配合なのでしょうか?またダービーで好勝負できるでしょうか?よろしれば栗山さんの見解をお聞かせください。
投稿: たくぼん | 2011年5月 8日 (日) 20:35
まともならその馬単で当たってたんじゃないかなぁ……と。
タニノギムレットは現4歳世代に重賞勝ち馬がなく、3歳世代もラトルスネークとクレスコグランドぐらいしかめぼしい産駒がいなかったので、ここ最近は崖っぷち感が漂っていたのですが、先週は重賞2勝(もう1頭は新潟大賞典のセイクリッドバレー)と気を吐きました。
タニノギムレット産駒の成功パターンは、昨年11月14日のエントリー「ラトルスネーク新馬戦圧勝」で述べたとおりです。
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2010/11/post-6a94.html
おっしゃるとおりクレスコグランドは2つの成功パターンに同時に当てはまる配合です(母方の Roman は8代前なのであまり関係ないとは思いますが)。母は名牝マンハッタンフィズ。文句なしのA級配合です。ここにきて急激に良くなってはいるものの、さすがにダービーとなると荷が重いような気はしますが……。ただ、これからさらに成長するかもしれないので、警戒したい馬の1頭です。
投稿: 栗山求 | 2011年5月 8日 (日) 23:54
ありがとうございました。
栗山さんのブログを見ることで、特にクラシックを今まで以上に味わえています。
「競馬王のPOG本」も楽しみにしています^^
投稿: たくぼん | 2011年5月 9日 (月) 00:51