チューリップ賞はレーヴディソール
どう考えても負ける要素が見当たらないレースでしたが、勝ちっぷりは想像以上。最後までムチを使うことなく、最後の1ハロンは軽く流していました。それでいて上がり33秒6。ダイワスカーレット、ウオッカ、ブエナビスタの列に加わる存在でしょう。ゾクッとしました。
http://www.youtube.com/watch?v=rJgZ9TXZv5M
「自分がいままで乗ってきた馬のなかでも、これほどのインパクトのある走りを見せてくれる馬というのはいなかったんで、ホントにどこまで強くなっていくのか、楽しみしかないです」と、福永祐一騎手。「ボク自身もこれほど楽に重賞を勝てたことっていままでないです」。
遠回しに“シーザリオよりも上”といっているわけで、これは破格の評価です。脚もとのトラブルさえなければ、いずれ海外の大レースに打って出る馬なのでしょう。1月22日に放送されたテレビ東京『ウイニング競馬』のインタビューで、福永騎手はレーヴディソールについて次のように評しました。
「これまでも切れ味のある牝馬に乗ってきましたけど、レーヴディソールは重厚感もありパワーもある。いままでにいなかったタイプ」
このコメントを聞くと、海外の深い芝への適性も十分ではないかと思います。
数多い芦毛の名牝のなかで、世界的に最も有名なのは“白面の魔女”の異名をとった Petite Etoile(プティトエトワール)ではないでしょうか。アガ・カーン四世殿下の父アリ・カーン王子の所有馬で、通算成績19戦14勝。その牝系から約半世紀を経て Zarkava(凱旋門賞など7戦全勝)が誕生したことでも話題になりました。
http://www.pedigreequery.com/petite+etoile
http://www.pedigreequery.com/zarkava
以下の映像は、Petite Etoile が逃げ馬をとらえ損ねて2着に敗れた60年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスS(芝12f)。
http://www.youtube.com/watch?v=Ddcl5fj2rwI
意識して見るからそう思うのかもしれませんが、Petite Etoile とレーヴディソールはなんとなく身のこなしなどが似ているような……。
いずれヨーロッパの大レースの主役を務めることもあるのでは? “21世紀の Petite Etoile”になるのでは? ……などと、とめどなく妄想が広がるくらい、今回のレーヴディソールの勝ちっぷりは鮮やかでした。予想は◎▲△で3連単2930円的中。予想文は省略します。
栗山さま、おはようございます。レーヴ楽勝でしたね(笑)軽く仕掛けただけで、楽勝するとは。ダービー目指しても今年の牡馬相手なら勝てるような気がするのですが・・・怪我無く順調に走って欲しいです。
投稿: ぎむれっと | 2011年3月 6日 (日) 06:30
めったに見られない楽勝でしたね~。少なくともマイル戦であれば同世代の牡牝を通じて一番強い馬でしょう。ダービーは登録しているんでしょうか? このあたりは情報がないのでちょっと分かりません。
投稿: 栗山求 | 2011年3月 7日 (月) 00:20