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くりやま もとむ Profile
大学在学中に競馬通信社入社。退社後、フリーライターとなり『競馬王』他で連載を抱える。緻密な血統分析に定評があり、とくに2・3歳戦ではその分析をもとにした予想で、無類の強さを発揮している。現在、週末予想と回顧コラムを「web競馬王」で公開中。渡邊隆オーナーの血統哲学を愛し、オーナーが所有したエルコンドルパサーの熱狂的ファンでもある。
栗山求 Official Website
http://www.miesque.com/

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2011年2月15日 (火)

京都記念はトゥザグローリー

日曜日の朝、東京競馬場に着くと、1コーナー方面に見える富士山があまりにも美しく、心が洗われました。フジビュースタンドから眺める冬の富士山は最高です。

思わずハッとするほど美しい富士山、ということでいまだに思い出すのは、ダイナガリバーが勝った共同通信杯4歳S当日。86年2月ですからちょうど25年前ですね。眺める自分は年を取りましたが、丹沢の山並みと雪を被った富士山はな~んにも変わりません。頭がキーンと冴えるような絶景でした。その日はたしか東京国際マラソンが開催されていて、場内テレビでその様子が放映されており、イカンガー選手の独走を眺める人々が鈴なりになっていました。当時なぜあれほどマラソン熱が盛んだったのか、いまから考えるとちょっと不思議ではあります。

それはさておき、京都記念。◎トゥザグローリー(1番人気)の単勝オッズは1倍台だろうと思っていたところ2.4倍。締め切り10分前までは2.8倍もありました。これは意外でした。
http://www.youtube.com/watch?v=ygUKE6nMqFs

『ブラッドバイアス・血統馬券プロジェクト』に提供した予想は◎△で馬単1650円、◎△▲で3連単5390円的中。予想文を転載します。

「◎トゥザグリーリーは「キングカメハメハ×サンデーサイレンス」という組み合わせ。母トゥザヴィクトリーはエリザベス女王杯(G1)を2連覇したほか、ドバイワールドC(G1)でも2着となった名牝。スケールの大きさを感じさせる血統で、有馬記念(G1)3着はフロックではない。今年はG1戦線の中心勢力となるだろう。稽古の動きを見るかぎり体調面に不安はなく、外回りコースも合っている。取りこぼすことはなさそう。」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007103265/

管理する池江泰郎調教師が定年で引退するため、次走から池江泰寿厩舎に転厩し、ドバイ遠征に向かう予定。この充実ぶりなら期待できそうです。再三書いているように有馬記念はフロックではありません。

レースぶりに注目していたのは○ダノンシャンティ(3番人気)。着順は4着でしたが、勝ったトゥザグローリーより2キロ重い斤量を背負い、守備範囲を超えた2200mで、道中再三引っ掛かりながら最後しぶとく脚を伸ばしてきたのですから、やはり相当強い馬です。休養から復帰後9、4着という成績なので、次走、多少でも人気が落ちてくれればしめたものですが……。

2着△メイショウベルーガ(5番人気)の京都外回りにおける強さはさすがというしかないですね。トゥザグローリーと同斤で4分の3馬身差まで迫るのですから頭が下がります。このあたりが母の父 Sadler's Wells の底力でしょうか。ちなみに Sadler's Wells 産駒は京都芝2200mで連対率80%、複勝率100%という成績(2・2・1・0)。ここは得意の舞台でした。

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コメント

その日、私もスタンドで富士山とその前の山並みに見とれてました。悪天候の間にもたらされた奇跡的な一日にふさわしい光景です。
対象は違いますが、レースを観ててトゥザグローリーの強さにも唸りました!
昨春のデビュー時のことを考えれば、サラブレッドの成長の速さに目を見張る思いです。
さらに良血故の天分を沢山持ち合わせているのでしょうね。

綺麗な富士山を眺めるだけで競馬場に来てよかったな~と思います。ジャパンCの外国馬関係者にも評判がいいですし。「フジビュースタンド」というのはいいネーミングだったと思います。トゥザグローリーはまだまだ成長中。母トゥザヴィクトリーは5歳秋でも一線級でしたから、これからが楽しみです。

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