2024年4月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
くりやま もとむ Profile
大学在学中に競馬通信社入社。退社後、フリーライターとなり『競馬王』他で連載を抱える。緻密な血統分析に定評があり、とくに2・3歳戦ではその分析をもとにした予想で、無類の強さを発揮している。現在、週末予想と回顧コラムを「web競馬王」で公開中。渡邊隆オーナーの血統哲学を愛し、オーナーが所有したエルコンドルパサーの熱狂的ファンでもある。
栗山求 Official Website
http://www.miesque.com/

« ターゲットマシン視界良好 | メイン | フェアリーSはダンスファンタジア »

2011年1月10日 (月)

シンザン記念はレッドデイヴィス

先日、根岸へ行った際、馬の博物館の脇に五冠馬シンザンの銅像があったので、初詣気分でポンポンと柏手を打ちながら「シンザン記念お願いします」と拝んだのですが、効果ありませんでした(笑)。

勝ったレッドデイヴィス(7番人気)は、レース前の評価は低かったものの、内容は良かったと思います。昨年のガルボぐらいの力はありそうですね。勝ちタイム1分34秒0はレースレコード。
http://www.youtube.com/watch?v=WQpvgV0aDtM

前走は1位入線したものの、直線で大きく外にヨレて降着処分(10着)を受けています。セン馬でもあるので、気性面が難しい馬なのかな? という懸念があり、印が打ちづらかったのですが、今回はスムーズな競馬で突き抜けました。3歳のこの時期にセン馬が重賞を勝った例は記憶にありません。

菊花賞(G1)とメルボルンC(G1)を勝ったデルタブルース(父ダンスインザダーク)は、母ディクシージャズの半弟にあたります。5年前のPOGで、デルタブルースの半弟にあたるキングオブブルース(父アグネスタキオン)という馬を2位指名しました。脚もとの弱い馬で、ダービー週にようやくデビューに漕ぎ着けたものの、1戦0勝で引退しました。レッドデイヴィスはキングオブブルースの4分の3同血馬です。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103235/

           ┌ アグネスタキオン(その父SS)
レッドデイヴィス ――┤
           └○┐
             └ ディクシースプラッシュ

           ┌ アグネスタキオン(その父SS)
キングオブブルース ―┤
           └ ディクシースプラッシュ

           ┌ ダンスインザダーク(その父SS)
デルタブルース ―――┤
           └ ディクシースプラッシュ

父アグネスタキオンは素軽さと瞬発力が武器。大レースを勝つには底力の補充が必要で、母方にはヨーロッパの重厚な血を入れたいところ。底力血脈の代表格である Ribot 系は悪くなく、このパターンからディープスカイ、サンライズプリンス、ダイワワイルドボア、レインボーペガサス、アドマイヤメジャーといった活躍馬が出ています。今回、レッドデイヴィスが走ったことで、この牝系がアグネスタキオンと合うことが証明されたと思います。Halo≒Sir Ivor 3×5もいいですね。ちなみに、レッドデイヴィスはセン馬なので、クラシックへの出走権がありません。

◎ドナウブルー(1番人気)は5着。理由は分かりませんが気負っていました。前半掛かってしまったのがすべてです。あれでは伸びません。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/427673/25735354

シンザン記念はレッドデイヴィスを参照しているブログ:

コメント

栗山さん毎日更新お疲れ様です。
シンザンは晩年に牧場で会ったことはあります。それを思うとこのレースにも思い入れができそうです。

さてレース当日はWINSに居ました。レッドデイヴィスはモニターに映った姿が仕上がりギリギリに見え取捨に迷いました。
まずはサトノオーに先着した力は本物だったということでしょうか。

牝馬ではむしろ三着に入ったマルセリーナの方が良く見えましたね。ディープ恐るべしですw

毎度お読みいただき誠にありがとうございます。晩年のシンザンをじかにご覧になったというのは貴重な思い出ですね~。今年の4月2日はシンザンの生誕50周年の記念日です。

レッドデイヴィスは体を減らした上での激走ですから、このあとひと息入れたほうがいいでしょうね。クラシックに予定を合わせる必要はないので、じっくりと体の回復に専念してほしいところです。

松田博資調教師の手腕もあるのでしょうが、マルセリーナはキャリア1戦でよくあそこまで頑張りました。いい馬ですね。新馬戦でそれなりの勝ち方をしたディープ産駒はどの馬も侮れないと痛感しました。

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

競馬王 2011年11月号
『競馬王11月号』の特集は「この秋、WIN5を複数回当てる」。開始から既にWIN5を3回的中させている松代和也氏の「少点数に絞る極意」、Mr. WIN5の伊吹雅也氏が、気になる疑問を最強データとともに解析する「WIN5 今秋の狙い方」、穴馬選定に困った時のリーサルウェポン、棟広良隆氏&六本木一彦氏の「WIN5は『穴馬名鑑』に乗れ!」、オッズから勝ち馬を導き出す柏手重宝氏の「1億の波動(ワオ!)」、亀谷敬正氏&藤代三郎氏が上位人気の取捨を極める「迷い続ける馬券術」、夏競馬期間中WIN5を6戦3勝している秘訣を探る「赤木一騎の次なる作戦」など、この秋、一度ならず二度、三度とWIN5を的中させるための術が凝縮されています!! また「大穴の騎手心理」では、世界を股にかけるトップジョッキー・蛯名正義騎手をゲストにお迎えしました。その他、今井雅宏氏の「新指数・ハイラップ指数大解剖」や、久保和功氏の「京大式・推定3ハロン」など、盛り沢山の内容となっています!!