シンザン記念はレッドデイヴィス
先日、根岸へ行った際、馬の博物館の脇に五冠馬シンザンの銅像があったので、初詣気分でポンポンと柏手を打ちながら「シンザン記念お願いします」と拝んだのですが、効果ありませんでした(笑)。
勝ったレッドデイヴィス(7番人気)は、レース前の評価は低かったものの、内容は良かったと思います。昨年のガルボぐらいの力はありそうですね。勝ちタイム1分34秒0はレースレコード。
http://www.youtube.com/watch?v=WQpvgV0aDtM
前走は1位入線したものの、直線で大きく外にヨレて降着処分(10着)を受けています。セン馬でもあるので、気性面が難しい馬なのかな? という懸念があり、印が打ちづらかったのですが、今回はスムーズな競馬で突き抜けました。3歳のこの時期にセン馬が重賞を勝った例は記憶にありません。
菊花賞(G1)とメルボルンC(G1)を勝ったデルタブルース(父ダンスインザダーク)は、母ディクシージャズの半弟にあたります。5年前のPOGで、デルタブルースの半弟にあたるキングオブブルース(父アグネスタキオン)という馬を2位指名しました。脚もとの弱い馬で、ダービー週にようやくデビューに漕ぎ着けたものの、1戦0勝で引退しました。レッドデイヴィスはキングオブブルースの4分の3同血馬です。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103235/
┌ アグネスタキオン(その父SS)
レッドデイヴィス ――┤
└○┐
└ ディクシースプラッシュ
┌ アグネスタキオン(その父SS)
キングオブブルース ―┤
└ ディクシースプラッシュ
┌ ダンスインザダーク(その父SS)
デルタブルース ―――┤
└ ディクシースプラッシュ
父アグネスタキオンは素軽さと瞬発力が武器。大レースを勝つには底力の補充が必要で、母方にはヨーロッパの重厚な血を入れたいところ。底力血脈の代表格である Ribot 系は悪くなく、このパターンからディープスカイ、サンライズプリンス、ダイワワイルドボア、レインボーペガサス、アドマイヤメジャーといった活躍馬が出ています。今回、レッドデイヴィスが走ったことで、この牝系がアグネスタキオンと合うことが証明されたと思います。Halo≒Sir Ivor 3×5もいいですね。ちなみに、レッドデイヴィスはセン馬なので、クラシックへの出走権がありません。
◎ドナウブルー(1番人気)は5着。理由は分かりませんが気負っていました。前半掛かってしまったのがすべてです。あれでは伸びません。
栗山さん毎日更新お疲れ様です。
シンザンは晩年に牧場で会ったことはあります。それを思うとこのレースにも思い入れができそうです。
さてレース当日はWINSに居ました。レッドデイヴィスはモニターに映った姿が仕上がりギリギリに見え取捨に迷いました。
まずはサトノオーに先着した力は本物だったということでしょうか。
牝馬ではむしろ三着に入ったマルセリーナの方が良く見えましたね。ディープ恐るべしですw
投稿: ウマすき | 2011年1月10日 (月) 08:53
毎度お読みいただき誠にありがとうございます。晩年のシンザンをじかにご覧になったというのは貴重な思い出ですね~。今年の4月2日はシンザンの生誕50周年の記念日です。
レッドデイヴィスは体を減らした上での激走ですから、このあとひと息入れたほうがいいでしょうね。クラシックに予定を合わせる必要はないので、じっくりと体の回復に専念してほしいところです。
松田博資調教師の手腕もあるのでしょうが、マルセリーナはキャリア1戦でよくあそこまで頑張りました。いい馬ですね。新馬戦でそれなりの勝ち方をしたディープ産駒はどの馬も侮れないと痛感しました。
投稿: 栗山求 | 2011年1月11日 (火) 02:23