今年の有馬記念はロングスパート型!?
天皇賞・秋、ジャパンCは力どおりに決まりやすい東京コースなので、予想をするときは戦力比較に割く時間が多くなるのですが、中山コースの有馬記念はマギレがあるので、展開や位置取りの予想に神経を使います。
今年はどう見てもスローペースでしょう。みんながそう思うと得てして逆になることも多いのですが、今年はやはり速くならないと思います。というか、そう決め打ちしないと予想が始まりません。
有馬記念の過去の歴史を振り返ると、スローで流れた場合でも、残り3ハロンの上がり勝負にはなりません。残り5~6ハロンから速くなるロングスパート型のレースになります。中山競馬場の内回りコースは、残り6ハロン付近から下り坂が始まります。ですから、自然とこのあたりからペースが速くなってしまうわけです。
マンハッタンカフェが勝った01年と、シンボリクリスエスが勝った02年。このふたつは残り5ハロンからペースアップするロングスパート型のレースでした。今年はこれに近い競馬になるのでは、と思います。最後の5ハロンが57秒9だった01年は超スローペース。今年はさすがにこれほど遅い流れにはならないと思うので、59秒1だった02年に近くなるような気がします。残り5ハロンからスパートして上がり3ハロンを34秒台の後半でまとめる力が要求されます。
01年と02年にはいくつか共通点があります。
①逃げ馬が3着以内に残っている
スローペースですから前で競馬をしたほうが当然有利です。01年はトゥザヴィクトリーが3着に、02年はレース途中から先頭を奪った(奪い返した)タップダンスシチーが2着に粘っています。といっても、今年は何が逃げるのかもよくわからないのですが……。
②1、2番枠がいずれも馬券に
ペースが遅いと馬群が固まる傾向にあるので、外枠の馬は馬群に潜り込めず、ずっと外を回されることになります。工夫しないと厳しいですね。逆に内枠は距離ロスなく走れるので最後の伸びが違ってきます。01、02年に連対した1、2番枠の計4頭はすべて好位でレースを進めました。
③3歳馬が勝ち、1番人気は5着
01年のマンハッタンカフェ、02年のシンボリクリスエスはいずれも3歳馬でした。1番人気に推された01年のテイエムオペラオー、02年のファインモーションはいずれも5着。
④13番人気が連対
オカルト的にはこれもひとつのデータでしょうか。
今年はこれらのデータを基礎に予想を組み立てたいと思います。有馬記念を長年見てきた方なら分かると思うのですが、何が起きても不思議のないレースです。難易度が高いので外れてもともと。たとえ外れても後悔のない印が打てればいいなぁと思います。
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