やはり強かったグルヴェイグ
■土曜阪神5R・未勝利戦(芝1800m)はハンドインハンド(3番人気)が評判馬アドマイヤカーリン(1番人気)にクビ差競り勝ちました。4戦目での初勝利。父はマンハッタンカフェ、母はニュージーランドT4歳S(G2)の勝ち馬シェイクハンド。4分の3兄インプレッション(父サンデーサイレンス)は重賞3着の成績があります。
母シェイクハンドは「Mr.Prospector×Nureyev」ですから Kingmambo と同じ組み合わせ。したがって、「マンハッタンカフェ×Kingmambo」のダイワバーバリアン(NHKマイルC-2着)、アントニオバローズ(シンザン記念)と構成がよく似ています。整ったいい配合です。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008104814/
■土曜阪神7R・新馬戦(芝1600m)は注目の良血馬◎グルヴェイグ(1番人気)が勝ちました。
http://www.youtube.com/watch?v=FSEZkY121sQ
『ブラッドバイアス・血統馬券プロジェクト』に提供した予想は◎△★で3連単14210円的中。予想文を転載します。
「◎グルヴェイグは『ディープインパクト×トニービン』という組み合わせ。母エアグルーヴは牝馬ながら年度代表馬に輝いた女傑で、繁殖牝馬としてもアドマイヤグルーヴ(エリザベス女王杯〔2回〕)、フォゲッタブル(ステイヤーズS、ダイヤモンドS)、ルーラーシップ(鳴尾記念)など次々と活躍馬を送り出している。『ディープ×トニービン』は滑り出し良好で、現在、デビューした3頭が5走して連対率100%という成績。稽古でも動いているのでここは連を外さないだろう。」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103099/
「ディープインパクト×トニービン」は、この土日に4頭出走して〔1・2・1・0〕という成績。通算では〔4・4・1・0〕です。唯一連対を外したのがラジオNIKKEI杯2歳S(G3)のコティリオン(3着)ですから走ります。グルヴェイグは着差こそわずか(半馬身)でしたが、上がり最速でしっかりとしたフットワーク。強かったと思います。名繁殖牝馬と交配してちゃんと結果を出せるところがディープインパクトの素晴らしさです。2着デウスウルト(5番人気)もなかなかの器でしょう。
■日曜阪神7R・500万下(芝1600m)は進路妨害を受けたサトノオー(1番人気)が2位入線から繰り上がりで勝利。
http://www.youtube.com/watch?v=zm7IJRr7mis
中山競馬場の場内テレビで観戦していたのですが、直線に入ってすぐ、先頭のレッドデイヴィスが大きくヨレた瞬間、「降着だな」という声がいくつか挙がりました。サトノオーは不利を受けた影響なのか、初戦で見せた豪快なフットワークは影を潜めたままでした。ディープインパクト産駒はトビが大きいタイプが多いので、不利を受けて減速すると元のリズムに戻すのが容易ではないのかもしれません。
配合については11月22日のエントリー「サトノオー圧勝」をご覧くださいませ。
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2010/11/post-bd89.html
■日曜中山7R・ホープフルS(OP・芝2000m)はベルシャザール(4番人気)が競り勝ちました。
http://www.youtube.com/watch?v=fsVTFrTeWVs
前走の萩S(OP)では、巨体を持て余して勝負どころで置かれ気味になるなど、やや器用さに欠けるように映ったのですが、今回は進境を見せて上手に走っていました。1、2戦目に手綱を取った安藤勝己騎手がキングカメハメハの子で一番父に似ていると発言したり、今回はルメール騎手が素晴らしい馬と論評したり、乗り手の評価が高い馬です。
父はキングカメハメハ、母マルカキャンディは府中牝馬S(G3)の勝ち馬。半姉ライムキャンディ(父タニノギムレット)はクイーンC(G3)の2着馬です。2代母の父セクレトは「Northern Dancer×Secretariat」ですからローザネイ(Lyphard×Secretariat)と似ており、しかも父の配合を考える上で鍵となる Tourbillon 系の血が入っています。キングカメハメハの代表産駒ローズキングダムと似た構成です。このあたりが気に入って某POGでコッソリ指名した馬なので頑張ってほしいものです。距離はもっと延びても大丈夫です。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103004/
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007103404/
はじめまして。
貴ブログを毎日興味深く読まさせていただいております。
さて、ホープフルSですが、ディープサウンドの大敗がショックでした。
個人的にはディープインパクト産駒の中では一番期待していたのですが・・・
距離が長いのでは?との一部論評も聞きましたが、そんな問題ではないような負けっぷりでしたし、故障か?とも思いましたが、そのような発表も陣営からないようですし、なんとも不可解です。
栗山さんはどう思われましたか?
投稿: まさねろ | 2010年12月28日 (火) 11:58
はじめまして。いつもお読みいただきありがとうございます。当日、パドックで見たときに異状は感じられませんでした。調子に問題はなかったと思います。騎乗した後藤騎手も敗因については首をひねるばかりです。接戦で負けたのならともかく、しんがり大敗ですから、何らかのアクシデントがあったと見るのが妥当ではないでしょうか。それが何なのかは正直よく分かりません。陣営の発表を待ちたいと思います。
投稿: 栗山求 | 2010年12月28日 (火) 12:58