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くりやま もとむ Profile
大学在学中に競馬通信社入社。退社後、フリーライターとなり『競馬王』他で連載を抱える。緻密な血統分析に定評があり、とくに2・3歳戦ではその分析をもとにした予想で、無類の強さを発揮している。現在、週末予想と回顧コラムを「web競馬王」で公開中。渡邊隆オーナーの血統哲学を愛し、オーナーが所有したエルコンドルパサーの熱狂的ファンでもある。
栗山求 Official Website
http://www.miesque.com/

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2010年11月15日 (月)

エリザベス女王杯はスノーフェアリー

日本勢完敗。ここまで差をつけられると実力以外の何ものでもなく、勝ったスノーフェアリーに拍手を送るしかありません。初期のジャパンCの、日本勢が負け続けていた時代の懐かしい感覚が甦ってきました。
http://www.youtube.com/watch?v=0Mw73PHKikk

Snow Fairy はおもしろい血統です。父 Intikhab、母の父 Charnwood Forest、2代母の父 Marju、3代母の父 Persian Bold はいずれもマイラー。にもかかわらず、自身は英オークス(G1・芝12f10yds)と愛オークス(G1・芝12f)を連勝し、秋には英セントレジャー(G1・芝14f132yds)に挑戦しました。
http://www.pedigreequery.com/snow+fairy7

パッと見はマイラーという配合で、アメリカのスピード血統も多く含まれています。したがって、脚の回転は速く、それが日本向きの軽快さとなって表現されているではないかと感じました。ただ、日本馬のようなしなやかさはなく、そのフットワークはパワーに任せて収縮を繰り返す力強いピッチ走法です。このあたりは父 Intikhab によく似ていると思います。

父 Intikhab は、Red Ransom を経て Roberto にさかのぼる系統。4歳春にデットーリ騎手とのコンビでダイオメドS(英G3・芝8f114yds)を5馬身差、クイーンアンS(英G2・芝8f)を8馬身差で連勝しました。インターナショナルクラシフィケーションでは130という高評価を与えられています。ただ、種牡馬としては期待ほどの成績を挙げているわけではありません。

予想では△しか付けられませんでした。日本馬が日本で走るかぎりちょっとやそっとじゃ負けない、という先入観にとらわれたため、実力を軽く見積もってしまいました。土日2日間にわたって披露したライアン・ムーア騎手の技量もズバ抜けていたと思います。あれだけの技を見せつけられると溜息しか出ません。

◎リトルアマポーラ(7番人気)はアパパネとの写真判定の結果4着。3連単マルチの馬券を持っていたので、もし3着に残っていたらかなり大きな配当だったのですが……。騎乗した福永騎手は完璧に乗ったと思います。以前と比べて位置取りが的確だなぁと思う機会が増えました。今回のような騎乗で負けたのなら仕方がありません。

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コメント

武豊騎手も福永騎手も、勝つにはこれしかない!騎乗ぶり。久々に騎手の魂がこもった、GⅠらしいレースが見ることが出来て、…私なんぞが言うのもおこがましいですが、ホッとしたのが第一印象でした。

競馬場を後にするとき、久しぶりに聞いたファンの方々の興奮した口調を、我がことのように嬉しく思えたレース後。

私の勝ち負けで言えば、スノーフェアリーの単勝しか押さえてなかったので負けでしたが(笑)、武蔵野Sでガツンと馬単をゲッツ出来たこともあり、しみじみ競馬って、レースって捨てたもんじゃないよ!と美味いビールが頂けました。

日本騎手では、最近三浦騎手の騎乗が輝きを取り戻しているのが頼もしいです。

馬券的中おめでとうございます。それにひきかえ私は東西重賞とも馬券が外れ、秋風が身に沁みる結果となったのですが(笑)、いい競馬ならそんなに悔しい気持ちにはならないんですよね。去年のエリザベス女王杯など馬券が外れた上にあのレースですから、当分馬券なんか買うものかと思ったほどです。今回の武豊騎手、福永騎手の騎乗は、馬券を買って外れたファンも納得だったんじゃないでしょうか。

三浦騎手はこの秋いいプレーが目に付きますね。私も気がつくと三浦騎手の馬を買い目い入れていたりします。着実に結果を出していけば以前のようにまた乗り馬が集まってくるんじゃないでしょうか。

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