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くりやま もとむ Profile
大学在学中に競馬通信社入社。退社後、フリーライターとなり『競馬王』他で連載を抱える。緻密な血統分析に定評があり、とくに2・3歳戦ではその分析をもとにした予想で、無類の強さを発揮している。現在、週末予想と回顧コラムを「web競馬王」で公開中。渡邊隆オーナーの血統哲学を愛し、オーナーが所有したエルコンドルパサーの熱狂的ファンでもある。
栗山求 Official Website
http://www.miesque.com/

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2010年11月10日 (水)

Halo≒Sir Ivor≒Drone(後)

2000年以降に誕生したヨーロッパの若手種牡馬のなかで、いま最も熱い視線を浴びているのは Oasis Dream(父 Green Desert)と Dubawi(父 Dubawi Millennium)の2頭でしょう。今年の全欧種牡馬ランキングで前者は3位、後者は4位につけています。

この2頭はいずれも母方にダンシングブレーヴを持っています。そして、父方には Sir Ivor があります。つまり、Sir Ivor≒Drone という相似な血のクロスを持っているわけです。前者は3×4、後者は5×5。
http://www.pedigreequery.com/oasis+dream
http://www.pedigreequery.com/dubawi

現代のヨーロッパ血統を語る際、話題にのぼるのは Sadler's Wells とデインヒル、そして Green Desert あたりでしょうか。しかし、父系勢力図というものはごく表面的な話題にすぎません。サラブレッドの能力を決定するのは配合です。そして、配合的な視点から眺めると Sir Ivor≒Drone が現代血統を解き明かすための重要な鍵として浮上してきます。折しも、日本では Halo≒Sir Ivor 2×4のディープインパクトが大種牡馬への道を歩み始めています。世界最先端の血の潮流は、Halo≒Sir Ivor≒Drone がひとつの軸となっているのではないでしょうか。

Halo、Sir Ivor、Drone の最大の長所は「瞬発力」です。サンデーサイレンスの瞬発力は、父 Halo から受け継いだ要素が大きいのではないかと思います。Sir Ivor と Drone に関しては、5月12日のエントリー「Sir Gaylord の瞬発力」をご参照くださいませ。
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2010/05/sir-gaylord-ce0.html

新馬戦で2着に敗れたアドマイヤカーリンは、出遅れた上に距離不足だったことを考えれば、上々のレース内容だったと思います。次走はおそらく距離を延ばしてくるはずなので、しっかり勝ち上がるでしょう。この先が楽しみな馬です。

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Halo≒Sir Ivor≒Drone(後)を参照しているブログ:

コメント

なるほど。。。
キングヘイローがなんだかとんでもない馬に思えてきました。

キングヘイローの名前が出てくるとはさすがですね。はい、あの馬はスゴイ配合だと思います。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1995104427/

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