リベルタス出陣
土曜日の阪神4R・新馬戦(芝1800m)にリベルタスが出走を予定しています。ディープインパクト産駒のなかでもかなり評判が高かった馬なので、注目を集めることでしょう。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008102819/
母カーリングはもともとかなりの安馬です。その父 Garde Royale は障害用としても供用されていたマイナー種牡馬。また、母の父 Carvin も女傑 Pawneese(キングジョージ6世&クイーンエリザベスS、英オークス、仏オークス)のほかは目立った活躍馬を出さなかったステイヤー種牡馬ですから、G1クラスでの活躍を期待しづらい血統です。
ところが、いざ走ってみると動きが素晴らしく、仏オークス(G1)とヴェルメイユ賞(G1)を勝ちました。そして、繁殖牝馬としてもローエングリン(重賞3勝、ムーランドロンシャン賞2着)を出したのですから大したものです。
非主流血脈をたっぷり抱えているので、なんとなくアガ・カーン四世殿下が好みそうな配合ですね。殿下は、流行とは縁の薄い良質のステイヤー血脈を使って活力の高い牝系を作り上げ、そこから超一流馬を取り出すというスタイルで成功しました。カーリングは“天然のアガ・カーン配合”といったテイストがあります。この牝系は大事にしてほしいですね。
今年の「栗山ノート」ではリベルタスを指名していません。初年度のディープインパクト産駒は、アメリカ血統を重視した馬選びをしました。ヨーロッパのステイヤー血統を抱えたこの馬は、ディープとの組み合わせでは鋭さに欠ける子が出る可能性があると見てスルー。しかし、こういう配合が走るのなら、来年のディープ産駒の馬選びは姿勢を変えて臨まなければなりませんね。
同じレースに出走予定のダノンシャークもディープインパクト産駒。母方に Mill Reef を持つところはリベルタスと同じです。半兄レッズフィールド(父アグネスタキオン)はかつてPOGで指名し、決め手のなさに泣かされた馬でした(〔1・7・3・8〕という成績)。それ以来、母カーラパワーは警戒して取っていません。ただ、この馬は配合そのものはそれほど悪くないと思います。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008105554/
なかなかズブかったですが差し切りました。
二戦目以降が楽しみですね。
投稿: ダンディ“ゲッツ”さっさん | 2010年10月 2日 (土) 12:27
今年の芝1800mの新馬戦は例年以上にスローペースが多いような気が……。角居厩舎の新馬戦はつねに余裕残しの仕上げなので上積みは大きそうですね。
投稿: 栗山求 | 2010年10月 2日 (土) 19:12