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くりやま もとむ Profile
大学在学中に競馬通信社入社。退社後、フリーライターとなり『競馬王』他で連載を抱える。緻密な血統分析に定評があり、とくに2・3歳戦ではその分析をもとにした予想で、無類の強さを発揮している。現在、週末予想と回顧コラムを「web競馬王」で公開中。渡邊隆オーナーの血統哲学を愛し、オーナーが所有したエルコンドルパサーの熱狂的ファンでもある。
栗山求 Official Website
http://www.miesque.com/

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2010年8月10日 (火)

日曜日のレースあれこれ

■関屋記念(G3・芝1600m)は◎セイクリッドバレー(2番人気)に本命を打ち、これは2着を確保したものの、勝ったレッツゴーキリシマ(6番人気)がヌケだったので不的中。差し馬しか考えていなかったので完敗です。展開の読みが甘かったですね。新潟競馬場が改修された01年以降の関屋記念で、1000m通過59秒7は2番目に遅いペース。セイクリッドバレーは上がり3ハロン32秒1で勝てませんでした。

■函館8Rの噴火湾特別(1000万下・ダ1000m)は、ハッピーダイアリー(父アグネスタキオン)が無傷の3連勝を飾りました。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007102864/

新馬戦を勝った直後、1月24日のエントリー(「アグネスタキオン×ホワイトマズル」)で採り上げたように、配合的に注目している馬です。
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2010/01/post-33fe-1.html

「アグネスタキオン×ホワイトマズル」には、Halo≒Drone 3×5、リマンド≒ピットカーン4×5、ロイヤルスキー≒Autocratic 3×4といったユニークな仕掛けが潜んでいます。この配合を持つ馬はJRAで連対率52.3%(21戦11連対)と驚異的。来年デビューの現1歳馬でこの配合馬はエミスフェールの2009のみです。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009105747/

■新潟5Rの新馬戦(芝1800m)は、「栗山ノート」でも指名して配合的に注目していた◎カフェラピード(7番人気)が2着。マンハッタンカフェ産駒の配合としては文句なしのA級です。序盤に挟まれて下がる不利があったので、まともなら……と思わせる内容でした。鞍上の松岡正海騎手は「かなりの素質がある馬だと思います」(ラジオNIKKEI競馬実況web)とコメントしています。予想は△◎で馬連3500円的中。コメントは以下のとおり。

「◎カフェラピードは『マンハッタンカフェ×カーリアン』という組み合わせ。半姉にダートで準OPまで出世したミネルバサウンドがいる。マンハッタンカフェとカーリアンの関係はニックスで、またミスタープロスペクターとニジンスキーを併せ持つマンハッタンカフェ産駒も成功パターンであり、母がノーザンダンサーのクロスを持つパターンもよく走っている。配合的な完成度は高い。昨年夏、当コースでレコード勝ち(1分46秒6)したヒットメーカーは、母方にウッドマンを持つマンハッタンカフェ産駒だった。本馬はこれと配合構成が似ている。コース適性も高いだろう。」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008101059/

同じレースに出走した○シャイニングカラー(5番人気)は、ヴィクトワールピサ、ロジユニヴァースと同じく母方に Machiavellian を持つネオユニヴァース産駒。結果は4着でした。先輩ほどの大物感はないものの、そのうち勝ち上がりそうです。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008102549/

■8月8日のエントリー(「日曜日の2歳未勝利戦」)で採り上げた2頭、エーシンチャージとコスモパシフィズムは、それぞれ4着、7着。前者はインの窮屈なポジションに押し込められてスムーズさを欠き、後者はまだ力不足という内容です。今回はいいところがありませんでしたが、気長に待てばいずれ吉報が届くでしょう。

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