函館2歳Sはマジカルポケット
函館2歳S(G3・芝1200m)は順当に決着。予想も▲◎で的中しました。8月6日のエントリー(「函館2歳Sはシンプルマインドで」)に記した方法で絞っていくと◎マイネショコラーデが残ります。2着でしたが最後は首の上げ下げだったので仕方ありません。
勝った▲マジカルポケットは道中じっと動かなかったことが勝因でしょう。この我慢によって最後の末脚を残すことができました。2着馬とは対照的でしたね。
父ジャングルポケットは2歳夏の短距離重賞を得意とするタイプではありませんが、本馬は母が「Danzig×Habitat」という血統で、これがスピードと早熟性の担保となっています。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008106220/
「Danzig×Habitat」の組み合わせはミドルパークS(英2歳G1-芝6f)を勝った Zieten と同じ。同馬は来日して出走した京王杯SC(G2・芝1400m)で2着と健闘しています。芝向きのスピード配合です。
http://www.pedigreequery.com/zieten
Danzig は世界のどの地域でも走るオールマイティさが売り物です。パワーを兼ね備えているので本質的には洋芝を得意としており、ヨーロッパとオセアニアでとくに強い血統です。「ジャングルポケット×Danzig」ですから、やや時計のかかる洋芝の函館は合っていたと思います。デビュー戦は逃げ切りだったのでよく分からなかったのですが、大人びた性格でレースが上手ですね。キャリアの浅い2歳戦でこれは大きなセールスポイントです。今後の課題は、マイル以上の高速馬場で切れ味を要求される展開になったとき。スピードタイプながら癖のない馬なので2000mあたりまではギリギリもちそうですが、高速馬場への対応力、スパッと切れる脚が使えるかどうかは未知数です。これをクリアできれば楽しみです。
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