サンデー、トニービンの血を持つ馬は消し?
直線コースで行われる唯一の重賞アイビスサマーダッシュは、過去9回、サンデーの血が入った馬が一度も連に絡んだことがありません。トニービンの血が入った馬も同様です。今年のメンバーのなかでサンデーまたはトニービンの血を持つ馬は以下のとおり。
4番ウエスタンビーナス
7番メリッサ
14番キルシュブリューテ
18番アスドゥクール
この血統データ(ジンクス)が通用するなら、上記4頭は無条件に切ることができます。
たとえば、イギリスのジュライC(芝6f)やナンソープS(芝5f)の勝ち馬と、エプソムダービー(芝12f10yds)の勝ち馬とでは、構成する血統内容がぜんぜん違います。同じサラブレッドの血統ではありますが、共通点がわずかしかありません。
短距離戦を得意とする馬は、速筋腺維の割合が高く、無酸素性エネルギーの産出能力に優れています。つまり、爆発的に筋肉を収縮させる運動を60~70秒持続させる能力に秀でています。香港から遠征してくる豪州産馬がそうであるように、この種の馬たちはたいてい筋肉量が豊富で馬格がガッチリしています。
一方、サンデーサイレンスやトニービンは、芝中距離でしなやかに瞬発力を繰り出して勝つのが持ち味であり、直線1000m戦でスタートからガツガツ行くようなキャラクターでありません。求められる能力がまったく違うのですから、このカテゴリーに食い込めないのも仕方のないところでしょう。
その点、アイビスサマーダッシュにおける Northern Dancer と Mr.Prospector の強さはさすがです。Northern Dancer の諸系統のなかでは、Nijinsky、Nureyev、Danzig、Storm Bird、ノーザンテーストが頑張っています。これらの血が入っている馬は要注意です。
あとはテスコボーイ、Never Bend、Blushing Groom あたり。血統ではありませんが外枠、牝馬といった定番の条件を重視し、体調を加味すれば、自ずと狙い馬が絞れてきそうです。
今日、凄い血統の馬をみつけました。
アレミロードの肌にアレミロード産駒のタイガーチャンプを種付け・・・
ご確認ください。
投稿: ふじ | 2010年7月17日 (土) 18:23
これですね。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009109084/
生産者の山白竹見さん(青森県)のところに父タイガーチャンプは繋養されているようですね。ちょっと調べてみたのですが、タイガーチャンプにとって本馬は6年ぶりの産駒となります。これまでの山白さんの生産馬に似たような配合はありませんでした。どういう意図だったんでしょうね? 気になるところです。
投稿: 栗山求 | 2010年7月17日 (土) 19:36