2024年5月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
くりやま もとむ Profile
大学在学中に競馬通信社入社。退社後、フリーライターとなり『競馬王』他で連載を抱える。緻密な血統分析に定評があり、とくに2・3歳戦ではその分析をもとにした予想で、無類の強さを発揮している。現在、週末予想と回顧コラムを「web競馬王」で公開中。渡邊隆オーナーの血統哲学を愛し、オーナーが所有したエルコンドルパサーの熱狂的ファンでもある。
栗山求 Official Website
http://www.miesque.com/

« ヘクタープロテクター死亡 | メイン | ヴィクトリアマイルはブエナビスタ »

2010年5月16日 (日)

京王杯スプリングCはサンクスノート

最初の800mが45秒9。今回を含めた直近10回のうち、良馬場で行われた8回のなかで5番目のタイム。今季の東京芝は異常ともいえる高速馬場なので、スローペースだったといっていいでしょう。これでは前が残ります。レースの上がりが33秒9ですから後方の馬は用なしです。勝ったサンクスノート(10番人気)はまるっきりノーマークでした。

◎エーシンフォワード(1番人気)は4着。追ってからが案外でした。岩田騎手は「少し元気がないですし、スタッフも一生懸命仕上げてくれてるんだけど、まだ本調子じゃない気がします。」(ラジオNIKKEI競馬実況web)とコメントしています。

日曜日のヴィクトリアマイルは、先に行った馬が有利という頭はどの騎手にもあるはずです。ただ、競り合って激烈に飛ばすという流れは想定しづらく、せいぜい58秒台の後半でしょうか。月並みな結論ですが“位置取り”と“切れる脚の有無”が重要となってきます。はっきり言えば好位につけて33秒前後で上がれる馬です。後方に控えて外を回すようでは苦しいでしょう。現在の馬場は道中の負荷が小さいので、距離適性が若干短めの馬でもスタミナ切れは起こしません。波乱の余地はあると思います。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/427673/24153520

京王杯スプリングCはサンクスノートを参照しているブログ:

コメント

栗山さんの予想で「ブルーアイドモモ≒ブサンダ6×5は、父シンボリクリスエスの配合上の要点を突くものである」と書かれてましたが、これはシンボリクリスエスの配合ポイントはSeattle Slewの継続だからと考えて良いのでしょうか?

おっしゃるとおりです。ご存知のとおり Seattle Slew の母 My Charmer は、La Troienne の強い影響のもとに誕生しました(Striking=Busher 3×3)。
http://www.pedigreequery.com/my+charmer

Seattle Slew の孫にあたるシンボリクリスエスの母は、このほかに、Striking、Busher と構成がよく似た Blue Eyed Momo を持ちます。このあたりの脈絡は強力なので、ここを強化した配合は悪くないと思います。ただ、パワー型の血なので、芝向きの素軽い産駒をこのパターンから生み出すには多少工夫が必要です。

ちなみに、シンボリクリスエスときわめて相性のいい Deputy Minister には、La Troienne の息子で優れた影響力を発揮した Bimelech が入ります。Bimelech は、Never Bend や Dr.Fager の重要な構成要素ですから、その影響力は推して知るべしです。シンボリクリスエスと Never Bend の相性もいいですよ。

なるほど。そういう理由で母父ラストタイクーンのモンテクリスエスやランチボックス、母系にNever Bend を持つアリゼオなんかが走るんですね。良く解りました。それにしてもLa TroienneとかBimelechとかもっと遡るとDominoとか100年あるいはそれ以上の年月経っても強い影響力を行使するんだから偉大だなぁ。とても参考になりました。ありがとうございました。

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

競馬王 2011年11月号
『競馬王11月号』の特集は「この秋、WIN5を複数回当てる」。開始から既にWIN5を3回的中させている松代和也氏の「少点数に絞る極意」、Mr. WIN5の伊吹雅也氏が、気になる疑問を最強データとともに解析する「WIN5 今秋の狙い方」、穴馬選定に困った時のリーサルウェポン、棟広良隆氏&六本木一彦氏の「WIN5は『穴馬名鑑』に乗れ!」、オッズから勝ち馬を導き出す柏手重宝氏の「1億の波動(ワオ!)」、亀谷敬正氏&藤代三郎氏が上位人気の取捨を極める「迷い続ける馬券術」、夏競馬期間中WIN5を6戦3勝している秘訣を探る「赤木一騎の次なる作戦」など、この秋、一度ならず二度、三度とWIN5を的中させるための術が凝縮されています!! また「大穴の騎手心理」では、世界を股にかけるトップジョッキー・蛯名正義騎手をゲストにお迎えしました。その他、今井雅宏氏の「新指数・ハイラップ指数大解剖」や、久保和功氏の「京大式・推定3ハロン」など、盛り沢山の内容となっています!!