橘Sはエーシンダックマン
日曜日に京都競馬場で行われた橘S(3歳OP・芝1400m)は、9番人気のエーシンダックマンが逃げ切りました。予想はヌケだったので完敗です。
父がサクラバクシンオーで、2代母がヴィデオピアノということは、エイシンツルギザン(ニュージーランドT、NHKマイルC2着)と4分の3同血の関係にあります。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007101286/
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2000100002/
┌サクラバクシンオー
エーシンダックマン ―┤
└○┐
└ヴィデオピアノ
┌サクラバクシンオー
エイシンツルギザン ―┤
└ヴィデオピアノ
ヴィデオピアノには Nijinsky が含まれています。サクラバクシンオーは Nijinsky と相性がよく、これまでにショウナンカンプ、シーイズトウショウ、メジロマイヤー、ブルーショットガン、サンダルフォン、エイシンツルギザン、デンシャミチといった重賞勝ち馬がこのパターンから誕生しています。Nijinsky を持つ場合と持たない場合の同産駒を、連対率から比較してみると以下のようになります。
■Nijinsky を持つバクシンオー産駒
全連対率 19.7%
芝連対率 20.2%
ダ連対率 19.1%
■Nijinsky を持たないバクシンオー産駒
全連対率 17.6%
芝連対率 18.6%
ダ連対率 16.4%
母系に Nijinsky が入ると芝・ダートともに成績が上昇します。サクラバクシンオーは Nijinsky のほかに、Hyperion の強い影響下にあるチャイナロックのような血とも好相性を示しています。バクシンオーが軽いスピード血統なので、重しとなるような図太い血がフィットするのでしょう。エイシンツルギザンに比べ、エーシンダックマンは Nijinsky が1代遠ざかってしまい、影響力が薄くなってしまうのですが、そのぶん、母の父に Nureyev 系のスピニングワールドが入ります。Nureyev は Hyperion 4×4です。
ムキになりがちな性格だけに、1400mへの距離延長が心配でしたが、うまく走ることができました。前が止まらない開幕週の馬場の恩恵もあったかもしれません。次走の注目馬は大きな不利がありながら5着に突っ込んできたケイアイルーラーでしょうか。まともなら勝ち負けに加わっていたと思います。
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