バブルガムフェロー死亡
史上初めて3歳時に天皇賞・秋(G1)を制したバブルガムフェロー(父サンデーサイレンス)が26日に死亡しました。17歳。肺炎が回復しなかったとのことです。
サンデーサイレンスは、Northern Dancer と同じように、高い競走能力を持った産駒が種牡馬としても成功する、というケースが比較的多いように思うのですが、バブルガムフェローの種牡馬成績はイマイチでした。スピード、瞬発力といった資質を伝えることができませんでした。半兄にあたる Candy Stripes(父 Blushing Groom)は、米年度代表馬 Invasor や米芝牡馬チャンピオン Leroidesanimaux を送り出すなど種牡馬として成功しました。それだけにバブルガムフェローの不振は謎です。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1993109219/
ただ、シャトル種牡馬として渡ったオーストラリアでは3頭の重賞勝ち馬を送り出しています。なかでも Rockabubble はNZブラッドストックブリーダーズS(G1・芝1600m)を制しました。オセアニア血統とフィットする馬だったのかもしれません。
http://www.pedigreequery.com/rockabubble
バブルとエアがたたきあった天皇賞秋を思い出しました。
バブルは母父にリファードをもっているサンデー系種牡馬でしたが
ダートよりの産駒が多かった印象があります。
ディープも母父にリファードがあり、血統的に似ていると思うので
すが、どういった産駒がでてくるんでしょうね。
投稿: にいはら | 2010年4月30日 (金) 12:03
種牡馬としてのバブルガムフェローは、母の父 Lyphard ではなく、2代母 Prodice の特徴を主に産駒に伝えていた気がしますね。Hyperion がガツッと入って、ヨーロッパ血統で固めていて、あまり素軽さが感じられない部分です。バブル産駒にスピードがなかった主原因は、このあたりにあるのかなぁと思います。
ディープインパクトの配合を見るかぎり、バブルガムフェローのようなことはないと思います。ただ、「サンデー+Lyphard」の種牡馬にこれまで素軽いタイプがいなかったのも事実なので、スピード面の強化は必要だと思います。もっとも、「すばしっこくて素軽いって感じ」と松田博資調教師がコメントしているので、あまり神経質になる必要はないのかもしれませんが……。父のような切れ味を持った産駒がたくさん出てきてほしいですね。
投稿: 栗山求 | 2010年4月30日 (金) 14:17