日曜日のフィリーズレビューには、笠松のラブミーチャンが出走します。ここまでダートばかり6連勝。水曜日のサンケイスポーツが1面で大きく採り上げたのにはビックリしましたが、各種媒体の想定出馬表を見ると、軽い印がチョボチョボといった感じで、予想者の方々はごく冷静に判断されているという印象です。
こと細かに説明するまでもなく、配合的にはダートのほうがいい馬でしょう。母ダッシングハニーは、アサティス、スラヴィック、クラウンドプリンスというダート向きの血で構成され、Busanda≒Striking 5・6×5、Flower Bowl≒Your Hostess 4×5。これに、さらにダート向きのサウスヴィグラスを交配しているのですからパワー満点です。芝で新たな持ち味を発揮するタイプではないと思います。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007100269/
ただし今回は、舞台が“芝1400m”であることがポイントです。1月18日のエントリーで次のように書きました。
「芝1400mは追って味のない一本調子の馬が勝ち負けになるコースです。したがって、ダート血統であっても無視できません。中山芝1200mと似ていますね」
同じく笠松からやってきた無敗のライデンリーダーは、15年前の報知杯4歳牝馬特別(現フィリーズレビュー)で衝撃的な圧勝劇を演じました。
http://www.youtube.com/watch?v=8UJhXCWbfMo
しかし、同馬はその後、桜花賞やオークスで人気に推されながら負け続けました。ダート馬が通用しやすい芝1400mで中央唯一の勝ち星を挙げたのは偶然ではないと思います。
じっさい、フィリーズレビューは、ダートを得意とする馬が健闘するレースです。07年の2着馬アマノチェリーラン、08年の2着馬ベストオブミーは、若菜賞(500万下・ダ1400m)を勝って臨んできた馬たちでした。
ラブミーチャンを本命に推すことはできませんが、無印に落とすのも怖いところです。2、3着なら可能性はあるのではないでしょうか。仮にここで好走しても、本番は厳しいと思います。