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くりやま もとむ Profile
大学在学中に競馬通信社入社。退社後、フリーライターとなり『競馬王』他で連載を抱える。緻密な血統分析に定評があり、とくに2・3歳戦ではその分析をもとにした予想で、無類の強さを発揮している。現在、週末予想と回顧コラムを「web競馬王」で公開中。渡邊隆オーナーの血統哲学を愛し、オーナーが所有したエルコンドルパサーの熱狂的ファンでもある。
栗山求 Official Website
http://www.miesque.com/

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2011年8月31日 (水)

フレールジャックと4分の3同血のヴィルシーナ快勝

■日曜札幌5Rの新馬戦(芝1800m)は、好位のインを追走した◎ヴィルシーナ(1番人気)が最内から抜け出しました。
http://www.youtube.com/watch?v=uD7c_uujNwQ

予想は◎▲で馬単920円的中。『ブラッドバイアス・血統馬券プロジェクト』に提供した予想文を転載します。

「◎ヴィルシーナは『ディープインパクト×マキアヴェリアン』という組み合わせ。ラジオNIKKEI賞(G3)を勝ったフレールジャックと4分の3同血、というのがセールスポイント。ヘイロー3×4・5のクロスを持ち、母の父にはミスタープロスペクターが入るので、かなり素軽いタイプで新馬戦に向くのではないかと思われる。ディープインパクト産駒は芝1800mの新馬戦で連対率50%(32戦16勝)。このデータも心強い。」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106264/

馬群がペースアップした3、4コーナーの中間で、一瞬置かれそうになったものの、徐々にスピードに乗って最後に間に合いました。機敏なギアチェンジができないのは腰が甘いからでしょう。体が成長してくればこうした点は解消してくるはずです。4分の3同血のフレールジャックと同じく走るフォームはいいですね。素質が開花してくれば重賞クラスでもやれるはずです。

これでディープインパクト産駒は芝1800mの新馬戦で連対率51.5%(33戦17連対)。今シーズンに限っても7戦4連対です。この条件で人気に推された馬は外せません。今週日曜日は、札幌、新潟、小倉の3場で芝1800mの新馬戦が組まれています。ここでデビューするディープインパクト産駒がいれば要注目です。

■日曜新潟5Rの新馬戦(芝1200m)は、中団を追走した▲イチオクノホシ(2番人気)が大外を回って追い上げ、1頭だけ違う脚いろで突き抜けました。
http://www.youtube.com/watch?v=VnjMJXWgBp8

ゼンノロブロイ産駒は基本的に中距離ベストで、気性的にカリカリしたところもないので、芝1200mの新馬戦でバンバン走るタイプではありません。この条件で強い勝ち方をしたのですから能力が抜けていました。

ゼンノロブロイはややアメリカ血統が強いので、しっかりとしたヨーロッパ血統を入れるのがセオリーです。本馬には Kendor、Irish River といった柔らかなフランス血統が入るのでいいですね。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106042/

Irish River の父 Riverman とは相性がよく、このパターンからアグネスワルツ、トレイルブレイザー、ゲームマエストロ、ミニーバローズ、ルルーシュといった馬が出ています。本馬は Kenmare を併せ持っているのでルルーシュにやや似ています。距離はもっと延びたほうがいいでしょう。減量騎手が騎乗したことによる3キロ減が効いた部分もありますが、なかなか強い内容だったので次走が楽しみです。

ゼンノロブロイ産駒は、初年度が大成功して注目を集めましたが、2年目がまったく振るわず存在感が薄れてきています。3年目はここまで4頭が勝ち上がり、先週はイチオクノホシとロゼシャンパーニュの2頭が新馬勝ちを果たしました。まずまず健闘しています。例年、夏のローカルで苦戦して9月の中央場所からエンジンが掛かってくる種牡馬なので、秋競馬に期待したいですね。この世代がダメだと崖っぷちに追い込まれてしまいます。

◎ニシノセレーノ(1番人気)は2着。予想は▲◎△で馬連840円、3連複2080円的中です。

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      血 統 屋 http://www.miesque.com/
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コメント

ヴィルシーナの勝ち方は、昨年のディープ産駒の新馬勝ちの典型的なパターンでしたね。
さほどペースが速いわけでもないのに3~4コーナー中間で早くも福永騎手の手が動き、それでもなかなかスイッチが入らず、ラスト1Fでようやくエンジンが点火し突き抜けるというレースぶりは、ディープ産駒の新馬戦でお馴じみの光景です。今年は、ヒーラやベストディールがディープ産駒らしからぬレース巧者ぶりを見せたかと思えば、エネアドが衝撃的な末脚を披露したりと、ちょっと例外的なレースが続きましたが、ようやく「いかにも」といった新馬勝ちが見られました。
ヴィルシーナは、これもディープ産駒らしい綺麗な大トビのストライド走法で、おそらく小回りの札幌は不向きなコースだと思います。コーナリングに難のありそうなタイプ(ディープ産駒には珍しくありませんが)で、府中や京都外回りなどで真価を発揮しそうですね。叔父のフレールジャックは、ストライド走法とピッチ走法の中間くらいなので、小回りや道悪を平気でこなすのだと思われます。
ヴィルシーナの馬体は、脚長で均整のとれた美しいシルエットですが、あまりディープ産駒には見かけない体型で、しいて言えば、昨年ディープ産駒の「長男」として話題になったフェアープライドに近いのではないでしょうか。
それにしても、ディープとバラード一族の相性は抜群ですね。
余談になりますが、大魔神こと佐々木主浩オーナーは、母のハルーワスウィートに思い入れがあるそうで、その初仔でヴィルシーナの半兄のファルスターも所有されているそうです。大魔神と競馬というと、あまりピンとこなかったのですが、こういうエピソードを知ると、筋金入りの競馬ファンなんだなと納得してしまいますね。

おっしゃるとおりヴィルシーナのレースパターンは初年度のディープ産駒に時折見られたものでしたね。身体的にはまだ成長途上なので、あまり無理をしないでじっくり成長をうながしてほしいところです。馬込みを苦にしない精神力は見どころがありました。ディープ産駒はメンタルな部分に爆弾を抱えている馬もいるので、この部分の強さは頼もしいです。

佐々木主浩オーナーはよく競馬場にいらっしゃっています。東京競馬場でお見かけすることが多いですね。社会的に著名な方が競馬とかかわりを持つのは競馬のイメージアップにつながりますし、持ち馬が活躍すればテレビ、新聞、雑誌に取り上げられる機会も増えますから、そういう意味でもヴィルシーナには期待したいです。

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