ヴィクトワールピサが凱旋門賞出走取り止め
すでに報じられているとおり、フランス入りして調教を積まれていたヴィクトワールピサが、左後肢の跛行により「5週間の安静」と診断され、目標としていた凱旋門賞への出走を取り止めました。
春に香港G1を回避したときは右後肢の跛行でしたが、今回は左。このあたりに弱点を抱えているのでしょうか。
今後どこを使うかは、関係者が最善の判断を下すでしょうから、外野があれこれ考えても始まりません。ただ、ここから5週間休むとなると、復帰は早くても11月末のジャパンCでしょうか。
中山記念のレースぶりは、今年のJRAのレースのなかではオルフェーヴルのダービーと並んで最も印象的でした。そのあとのドバイワールドCの勝利はあらためて語るまでもありません。3歳時よりもはっきりとパワーアップしていただけに、フランスで予定していた2戦は昨年とは違う結果になるだろうと楽しみにしていました。残念というしかありません。
評価の高い4歳世代は、宝塚記念で連対できず、最強神話が揺らいでいます。もっとも、当時ピークを過ぎていた何頭の有力馬は、秋になればリフレッシュして戻ってくるでしょう。オルフェーヴルと4歳世代の激突は、秋競馬における大きな楽しみのひとつなので、4歳世代には以前と変わらぬ強さを保っていてほしいという希望があります。ヴィクトワールピサは4歳世代の大将ですから、一度でいいので完全な状態でオルフェーヴルと対決してほしいですね。どちらが勝つにしても名勝負になると思います。
いつもブログ読ませていただいております。
質問なのですが、サンデー×ノーザンテーストの種牡馬には
ノーザンダンサー系の馬を持ってきてノーザンダンサーのクロスを作っている馬がやたら活躍しているような気がするのですが、どうなのでしょう?ex.エリンコート
あと、母母父にノーザンテーストを持っている牝馬は種牡馬にノーザンダンサー系を持った馬を持ってきて、ノーザンダンサーのクロスを作った馬がやたら成功しているなぁと思うのですがどうでしょう?ex.スクリーンヒーロー
で、両方に当てはまるのがオルフェーブルなのですが、
どうでしょう?
投稿: 馬好き | 2011年8月19日 (金) 21:37
いつもお読みいただきありがとうございます。馬好き様のお考えが正しいかどうかを証明するには、じっさいに統計的な数値を出す以外にないと思います。残念ながらわたしにはその術がないので判断しかねるというのが正直なところです。
Northern Dancer は現代で最もポピュラーな血のひとつなので、種牡馬にしても繁殖牝馬にしても、いまや当たり前のようにこの血を持ち、走る馬も走らない馬も当たり前のようにこのクロスを持っているというのが現状です。
配合を見ていて、なんとなくこういうケースが目につく、こんなパターンが多いのではないか、という着眼点は重要だと思います。そうした発想がなければ新たな発見はありません。特定のクロスのパターンによって走る馬が出ているのでは、という視点はいいと思いますよ。ただ、この場合、証明するには骨が折れるということです。
投稿: 栗山求 | 2011年8月19日 (金) 23:17
返信ありがとうございます。
サラブレで栗山さんのタイキシャトルのNijinskyクロスの記事を読んで、ただ単にクロスを考えるだけでなく、配合を考慮に入れた上でのクロスという考え方に刺激を受け、そういやサンデーを持った上でのノーザンテーストを経由するノーザンダンサークロスは走るなぁと思ったので。
失礼します。
投稿: 馬好き | 2011年8月20日 (土) 09:41