芝1800~2000mのハンデ戦に強い Roberto 系
今週の注目は日曜日の函館記念(G3・芝2000m)。ハンデ重賞なので力通りにはなかなか決まらないレースです。
函館記念と条件が近い“芝1800~2000mのハンデ戦”という条件で、どの種牡馬が好成績を挙げているのか、「TARGET frontier JV」で調べてみました。05年以降、最少レース機会数は20、という設定です。
連対率 単勝回収率
1位 タニノギムレット 34.8% 165%
2位 シンボリクリスエス 21.7% 106%
3位 マーベラスサンデー 21.4% 112%
4位 アドマイヤベガ 20.5% 95%
5位 スペシャルウィーク 20.2% 212%
6位 グラスワンダー 20.0% 112%
7位 チーフベアハート 20.0% 62%
8位 パラダイスクリーク 19.6% 270%
9位 ペンタイア 19.4% 131%
10位 ジェネラス 17.9% 109%
見てのとおりタニノギムレットが断然。この種の統計は、特定の馬が繰り返し活躍することがあるため、サンプルが少ないと正確な傾向が出てきません。タニノギムレット産駒は46走してこの成績ですから素晴らしいとしか言いようがないですね。
かつてサンデーサイレンス産駒はハンデ戦で振るいませんでした。実力以上の評価をされて重い斤量を背負わされるから……なのかもしれません。これと似ているのがアグネスタキオン産駒。ハンデ戦ではやや評価を下げたい種牡馬です。
1位のタニノギムレットは Roberto 系ですが、よく見ると、2位シンボリクリスエス、6位グラスワンダーも同系です。種牡馬ランキングではサンデーサイレンス系に歯が立たない Roberto 系が、こと芝中距離のハンデ戦に限れば躍動しています。
Roberto は現役時代、鮮やかに勝って鮮やかに負けるというタイプで、ハマれば圧倒的に強いものの、そうでない場合はからっきし、というムラ馬でした。そうした特徴は多かれ少なかれ子孫に伝わっているでしょう。大敗後、ハンデが軽くなったところで大駆けする、というパターンが決まりやすいのかもしれません。
函館記念に出走するタニノギムレット産駒はダイワジャンヌ1頭。ただし、同馬はハンデ戦に過去6回出走し、一度も掲示板に載っていません。この馬自身はハンデ戦に向いたタイプではないようです。
この記事を読んで、遊び半分で3,4,14の複勝を買っておいたら、大当たりでした。ありがとうございました!!
投稿: jiumi | 2011年7月24日 (日) 16:04
おめでとうございます! マヤノトップガンも Roberto 系ですね~。鮮やかなワンツーフィニッシュでした。
投稿: 栗山求 | 2011年7月25日 (月) 01:24