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くりやま もとむ Profile
大学在学中に競馬通信社入社。退社後、フリーライターとなり『競馬王』他で連載を抱える。緻密な血統分析に定評があり、とくに2・3歳戦ではその分析をもとにした予想で、無類の強さを発揮している。現在、週末予想と回顧コラムを「web競馬王」で公開中。渡邊隆オーナーの血統哲学を愛し、オーナーが所有したエルコンドルパサーの熱狂的ファンでもある。
栗山求 Official Website
http://www.miesque.com/

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2011年7月 3日 (日)

田辺時代到来?

一昨日のエントリーでも触れましたが、先週土日は東京競馬場のレーシングエキスパートセミナー(REXS)に講師として招かれてお話をさせていただきました。その際、騎手界の情勢についてこう発言しました。

「関東はいずれ田辺裕信時代になります」

奇をてらったつもりはありません。毎週馬券を買っていれば、どのジョッキーが信頼できるかはよく分かります。春以降は完全に田辺騎手。素晴らしいの一語です。

スタート、位置取り、折り合い、追い出しのタイミング、追う際の挙動。田辺騎手はどれもハイレベルです。そして、ひとつでも上の着順を狙うという真摯な気持ちが伝わってくるので気持ちがいいですね。1月の関門橋Sで油断騎乗により10万円の過怠金を科されたあと、2、3月はもうひとつの成績でしたが、4月以降は爆発しています。先週終了時点で45勝を挙げ、現在、関東のリーディングジョッキーです。

先週は中山競馬で4勝しました(3、6、7、7番人気)。今週は土曜日に3勝(1、3、4番人気)。人気薄をこれだけ持ってくるというのは感心します。ローカル専門というかつてのイメージからは完全に脱却しています。

関西の大御所・松田博資調教師からも信頼を得ています。昨年後半から同厩舎の馬に関東ジョッキーが乗る場合、田辺騎手が優先してまたがる形となっています。過去の実績よりも現在の腕を評価した松田博資調教師の慧眼はさすがというしかありません。日曜中山の常総S(準OP・芝2000m)に出走するバアゼルリバーは、松田博資厩舎と田辺裕信騎手のコンビです。

土曜日の中山グランドジャンプでは、マイネルネオスで勝った柴田大知騎手が勝利ジョッキーインタビューで感極まって涙を流しました。地道に頑張ってきた騎手が報われるのはいいものです。

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コメント

スズカスペンサーも頑張りました。

メジロラフィキ=五十嵐騎手も逃げの手に出てレースをスリリングなものにしてくれました。

両頭に合掌です。

だからこそ完走すること、先頭でゴールを通過することが尊いんですね。

そして大知騎手の涙。だからこそ価値がありました。

競馬の難しさ。苦労。歓喜。美しさ。そして素晴らしさ。

今週はアーネストリー、スマートファルコン、マイネルネオスと各ジョッキーに存分に楽しませてもらいました。

競馬はいいもんだ。
改めてそう思いました。

今年の中山グランドジャンプは、先頭を走っていた馬がまさかの最終障害で転倒という大波乱でしたね。
柴田大知騎手のインタビューは、本当に印象的でした。

>ダンディ“ゲッツ”さっさん様

柴田大知騎手(と未崎騎手)がデビューした当時は、中山競馬場のパドックに親族の方が欠かさず横断幕を張っていました。減量恩典もあって乗り数が多く、関東の若手のなかでは順風満帆といえる船出でした。その後、このような苦難の道を歩むことになろうとは想像できませんでした。不遇の時期が長かったことをファンも知っていたからこそ、あの涙は胸を打つのでしょう。

>キングトップラン様

ほぼ勝ったかと思った瞬間の出来事でした。大レースではあまり記憶にありません。疲れて前脚が上がらなかった感じですね。

久々に投稿します。私はキトゥンブルーの一口馬主なのですが、田辺騎手に乗り替わってから2着、1着とようやく未勝利を脱出できました。合っていないと思われた中山2000芝でのレースを見ても、横山騎手のルージュをマークして首差差し切らせたのを見て「うまい!」と思ったのと同時に、「ありがとう!」と感謝です。これからも是非乗って欲しいと思っています。

どうもお久しぶりです。

田辺騎手の騎乗を見て感じるのは「丁寧に乗っている」ということです。スタートから最後の直線までよく考えて乗っているなぁと感心させられます。ですから馬券が外れても諦めがつきますし、ストレスが溜まりません。

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