ワンペースだが強い、ロードカナロア
土曜小倉10Rのドラセナ賞(3歳500万下・芝1200m)は、楽にハナを切った◎ロードカナロア(1番人気)が直線で後続を3馬身半突き放しました。ここでは力が違いましたね。
http://www.youtube.com/watch?v=SA9clRHh9x0
予想文を転載します。
「◎ロードカナロアは『キングカメハメハ×ストームキャット』という組み合わせ。半兄ロードバリオスは現6勝馬で毎日杯(G3)5着などの成績がある。キングカメハメハ産駒は小倉芝1200mを得意としており、連対率23.5%は過去10年間に当コースで50走以上した種牡馬のなかでトップの成績。じっさい、本馬は昨年暮れに当コースで行われた新馬戦を6馬身差で圧勝している。これまで戦ってきた相手は強く、久々でもまず連は外さない。」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103552/
16頭中最低人気、単勝370倍のアスターウィングが2着に突っ込んできたので、単勝以外は不的中でした。勝ったロードカナロアは、ここまで先着を許したのがデルマドゥルガーとラトルスネークだけですから、このメンバーのなかでは能力が一、二枚抜けています。
2代母は米3歳牝馬チャンピオンのサラトガデュー(米G1を2勝)。母の父は Storm Cat。これにキングカメハメハですから、ダート向きに出てもおかしくない配合です。しかし、母レディブラッサムは Secretariat=Syrian Sea 3×4の影響か、意外に芝適性を伝えており、半兄ロードバリオス(父ブライアンズタイム)もダートが得意そうな血統に見えて芝で活躍しました。
兄弟ともワンペースなところがあるのは主に Storm Cat の影響でしょう。ですから、そうした特徴が強みとなる1200~1400mでは今後も期待できます。
この2着だったアスターウィング、血統は渋いですよね。
父クリストワイニングはクリスタルCで1番人気に支持されたほど。いかにも早熟タイプでした。
母ヒサクイーンは姉が2歳時に交流重賞を制したカシマフラワー(父ヘクタープロテクター)。
ヒサクィーンは父がタキオンに変わっていかにも快速馬。残念ながら1戦1勝のまま2歳で繁殖入り。
(ちなみに母父アグネスタキオンはこの馬が初です)
この馬の兄弟を調べると、これまでまでずっとクリストワイニングを好んで付けておられます。下もずっとこの父。
余程可能性を感じられているのでしょうか。
投稿: さわ | 2011年4月19日 (火) 04:53
母ヒサクィーンはデビュー戦の勝ちっぷりが圧倒的で、復帰をいまかいまかと待っていたのですが、結局復帰できずに引退してしまったのでよく覚えています。カシマフラワーの半妹と血統的な筋も通っており、じつにもったいない馬でした。ヒサクィーンの馬主は加藤久枝さん。父クリストワイニングの馬主は身内でいらっしゃる加藤守さん。したがって機械的に付けているのではと想像しますが、本当にそうなのかどうかは分かりません。
投稿: 栗山求 | 2011年4月19日 (火) 05:18