日曜日の2歳戦いろいろ
■京都9R・白菊賞(500万下・芝1600m)はディープインパクト産駒のワンツーフィニッシュ。勝ったドナウブルー(1番人気)はデビュー2連勝です。
http://www.youtube.com/watch?v=0Z_Jj8km_e0
勝ちタイムは1分36秒8と遅いのですが、これは1000m通過が62秒6というスローペースだったため。勝ち馬の上がり3Fは33秒4。レースのラスト1ハロンは10秒9ですから、勝ち馬は10秒7~8ぐらいの脚を使っています。一瞬の切れ味はレーヴディソールといい勝負ではないでしょうか。小柄ですがフットワークが大きく回転が速いですね。
ディープインパクト産駒の2勝馬は現在のところディープサウンドとドナウブルーだけですが、いずれも母の父は Danzig の息子で、Lyphard クロスを持っています。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008102871/
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103250/
5月26日のエントリー「ディープインパクトとアメリカ血統」のなかで以下のように述べました。
「ディープインパクト産駒は、アメリカ血統をどう入れるかが配合の鍵ではないかと思います。ディープの母系は上品なヨーロッパ血統が主体となっています。配合相手にもヨーロッパの血が強い場合、産駒にはスピード面の不安と、杞憂かもしれませんが馬体が柔らかくなりすぎる懸念が出てきます。ディープインパクト産駒は小柄でやや細身というタイプが目に付くので、アメリカ血統をしっかり入れることで筋力の強化と馬格の充実を図り、スピード面の不安を解消できるという効果が期待できます。
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2010/05/post-741f.html
Danzig は筋肉質の馬体を伝えるので、ディープインパクトに足りないものを補うという意味でフィットするのかもしれません。Lyphard クロスに関しては、デビュー前はマイナスにとらえていたため避けていたのですが、問題がないどころかむしろ走っています。これは意外でした。
■東京9R・新馬戦(芝1600m)は◎ラヴェルソナタ(1番人気)が馬群を割って抜け出しました。
http://www.youtube.com/watch?v=CxC8JSG8lxg
「ファルブラヴ×サンデーサイレンス」はワイルドラズベリー、ダンスファンタジア、ラルケットなどが出ているニックスで、とくに芝新馬戦では連対率38.5%と抜群の成績。芝新馬戦でこの配合馬がそこそこ人気に推されているようなら迷わず買いです。
母ハッピーパスは京都牝馬S(G3)の勝ち馬で、シンコウラブリイ(マイルCSなど重賞6勝)の半妹にあたる良血。04年に引退後、繁殖生活に入ったのですが、妊娠しにくい体質でしばらく子宝に恵まれませんでした。スタッフの努力が実ってようやく授かったのが本馬。ちょっと応援したくなる馬です。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103258/
■京都2R・未勝利戦(芝1400m)はクリアンサス(1番人気)が逃げ切り勝ち。
http://www.youtube.com/watch?v=GhcSib87Cco
父 Redoute's Choice は豪リーディングサイアーに輝いた快速種牡馬。母フラワーパークは最優秀短距離馬。短いところが似合う血統です。1、2戦目は芝1600mで結果が出ませんでしたが、1ハロンの距離短縮で見違えるようにレースぶりが良化しました。1200mならさらに良いでしょう。配合的に評価している馬なので次走も楽しみです。http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008102710/
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