2歳戦の芝→ダート替わりは宝の山!
11月に東京競馬場で開催された「オープン型レーシングセミナー」。私は4つのテーマについてそれぞれ20分ほど講演したのですが、そのうちのひとつ、「2歳戦の芝→ダート替わりは宝の山!」は師走競馬を念頭に置いたものでした。
シーズン開始当初の2歳戦は芝のレースがほとんどです。6月から9月までは芝とダートはおよそ“4対1”ぐらいの割合。それが10、11月になると“2対1”となり、12月は“1対1”。年末が近づくにつれてダートの割合が増えていきます。したがって、必然的に“芝を使ってきた馬がダートに転じるケース”が増えます。ここが馬券の買いどころ。初ダートは如実に適性が表れるので、芝の凡走から一変するシーンがしばしば見られるからです。
ダート適性を決定する最大の要素は血統。前出のセミナーではゴールドアリュール、クロフネ、アグネスタキオンの3頭を推奨しました。「2歳戦の芝→ダート替わり」という条件に3頭の種牡馬の子が出てきた場合、単勝回収率、複勝回収率の双方で、回収率はいずれも100%を超えます。より精度を高める絞り込みについてもお話ししたのですが、長くなるのでここでは割愛します。
土曜日のレースにこの条件に合致する馬が出走しています。中山2R・2歳未勝利戦(ダ1800m)のアイティクイーン。東京芝1400mの新馬戦で6着と敗れたあと、2戦目に選んだのがこのレースです。
http://db.netkeiba.com/horse/2008105654/
ゴールドアリュール産駒は、2歳のダート替わり1800m戦で連対率37.5%、単勝回収率241%、複勝回収率147%。中山コースに限ると連対率50.0%、単勝回収率410%、複勝回収率220%。この条件は最も得意とするところです。鞍上が横山典弘騎手にスイッチして勝負気配も伝わってきます。
期待値の高いところに賭け続けてプラスを狙うというやり方は、馬を相手にするというよりも、むしろ確率を相手にするものです。魚がいないところにむやみに網を打っても空振りするばかり。魚がやってくるポイントにあらかじめ定置網を張っておき、粘り強く待ち続け、魚影を感じたら引き揚げるというのがこのやり方です。むろん、馬券において百発百中などありえません。アイティクイーンが来るという保証もどこにもありません。長い目で見てプラスになればいいという期待値を根拠とした賭け方です。馬券はあくまでも自己責任でお願いします。
自己レスですが7番人気で14着とまったく勝負になりませんでした。ダート替わり云々という以前に実力がありませんでした。
投稿: 栗山求 | 2010年12月 5日 (日) 03:15