リベルタス、本質的にマイラーではないけれど
■土曜中山10R・葉牡丹賞(500万下・芝2000m)はショウナンパルフェ(2番人気)が差し切り勝ち。苦しい位置取りからよく逆転したというレースで、着差以上に強い内容です。最後の1ハロンしか競馬をしていないので上がりの遅さは気になりません。こういうカミソリのような切れ味はアグネスタキオン産駒の最大の長所です。
http://www.youtube.com/watch?v=g8b6hQ7AduA
全姉ショウナンタレント(フラワーC)、半兄ショウナンアルバ(父ウォーエンブレム/共同通信杯)という良血。母シャンランはやや時代とズレたヨーロッパ血統が主体となっているので、そうした血が好物のアグネスタキオンとはフィットします。課題のスタートも今回は成功しました。とりあえずG3は勝てるという血統ですから、次走は楽しみです。G1クラスで勝負になるかどうかは今後の成長次第でしょう。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008102018/
■日曜阪神9R・千両賞(500万下・芝1600m)は、ラトルスネーク(2番人気)が序盤に引っ掛かり自滅。リベルタス(1番人気)が難なく勝ちました。
http://www.youtube.com/watch?v=9iTEsowxROk
ラトルスネークがテンションの高い馬だということは、初戦に騎乗したムーア騎手も指摘していました。一度使ってさらにテンションが上がったのか、パドックからうるさいところを見せていました。こういう気性はすぐに治るものではないので、今後の競走生活に影を落としそうです。素質があるだけになんとかなってほしいものですが……。
リベルタスはパドック映像を観ていい馬だなと思いました。使うごとにどんどん良くなっています。半兄にローエングリン(父 Singspiel/重賞4勝)、ブレーヴハート(父サンデーサイレンス/ダイヤモンドS-2着)。母方がヨーロッパ血統で固められているので、有力と目されるディープインパクト産駒のなかではかなり異質な存在です。マイル向きではないと思うのですが、それでも勝ってしまうのですから器が違うということでしょう。ディープインパクト産駒はハイペースの競馬に強いタイプが多いと思うで、スピードさえあれば、ラップが落ちないマイル戦への適応力は高いのかもしれませんね。次走は朝日杯フューチュリティS(G1)。この距離ベストの世代トップクラスを相手にしたときに、ゴール前でグイッと抜け出す力があるのかどうか。そう楽観視はできないと思います。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008102819/
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