レーヴドリアン死亡
菊花賞の健闘からまだ半月しか経っていないので驚きました。腸捻転を悪化させたとのことです。
私的な話をすれば、09-10年のPOGで1位指名した馬でした。調教は動かない、レースでは行き脚がつかず不器用と、じれったくなるような癖馬でしたが、目立つ芦毛だったせいか、なんとなく憎めないキャラでしたね。福永騎手に乗り替わってから脚質に幅が出てきて、「来年こそは」の思いがあっただけに残念でなりません。
配合については1月10日のエントリー「レーヴドリアン完勝――福寿草特別」で触れています。
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2010/01/post-aae6-1.html
そのエントリーにも記しましたが、レーヴドスカーの子供たちは体質面に不安を抱えるケースが目に付きます。半姉レーヴダムールは爪の故障で戦線離脱したあと復帰調整中に死亡。半兄アプレザンレーヴは頑健な四肢を伝えるシンボリクリスエスの子ながら屈腱炎で引退。そして、レーヴドリアンが腸捻転で死亡。抜群に走るのは事実ですが、その一方で暗い影のつきまとう血統でもあります。
レーヴドスカー(f.1997.Highest Honor)
ナイアガラ(c.2003.ファンタスティックライト)
レーヴダムール(f.2005.ファルブラヴ)
アプレザンレーヴ(c.2006.シンボリクリスエス)
レーヴドリアン(c.2007.スペシャルウィーク)
レーヴディソール(f.2008.アグネスタキオン)
今年の2歳牝馬戦線のトップランナー、レーヴディソール(父アグネスタキオン)はレーヴドスカーの末娘。父アグネスタキオンは周知のとおり脚部の弱さを伝えるところのある種牡馬です。このまま何ごともなく大成してほしいですね。
馬が腸捻転になると、なかなか回復する事は難しい状況になりますからね…。
投稿: キングトップラン | 2010年11月12日 (金) 11:18
ケンタッキーオークスなど米G1-5勝馬Blind Luckの母
「Lucky One(No.429、牝8、父Best of Luck、母Twilight Spectre、Pollard's Vision受胎)」で、
185万ドル(約1億4,985万円)で社台ファームが落札した。
Lucky Oneの父系がよくわからないので教えてください。
http://www.pedigreequery.com/lucky+one3
投稿: ジョー | 2010年11月12日 (金) 18:14
>キングトップラン様
運が悪かったというしかないんでしょうね。
投稿: 栗山求 | 2010年11月12日 (金) 19:15
>ジョー様
父 Best of Luck は、現役時代にピーターパンS(米G2)とスタイヴァザントH(米G3)を勝ち、現在はモロッコで繋養されているようです。この父系は19世紀のアメリカを代表する名種牡馬 Domino にさかのぼる異色のラインです。
その父 Broad Brush より先については、「栗山求 Official Website」→「Works」→「甦るオールド・グローリー」に詳しく記述しております。よろしかったらご参照くださいませ。
http://www.miesque.com/
一応、父系図だけ示します。
Eclipse(1764)
Pot8o's(1773)
Waxy(1790)
Whalebone(1807)
Camel(1822)
Touchstone(1831)
Orland(1841)
Eclipse(1855)
Alarm(1869)
Himyar(1875)
Domino(1891)
Commando(1898)
Colin(1905)
Neddie(1926)
Good Goods(1931)
Alsab(1939)
Armageddon(1949)
Battle Joined(1959)
Ack Ack(1966)
Broad Brush(1983)
Best of Luck(1996)
投稿: 栗山求 | 2010年11月12日 (金) 19:33