レーヴドリアン完勝――福寿草特別
馬体の白さは半兄ナイアガラに似ていますが、レーヴドリアンは兄と違って前肢をたぐるピッチ走法ではなく、サンデー系らしい伸びやかなフットワークが持ち味です。ラスト2ハロン、11.5-11.6の流れをスパッと差したのですから脚力は重賞レベル。勝ちタイムの2分01秒1は福寿草特別のレースレコードでした。
配合はなかなかレベルが高いと思います。昨年の春、『赤本』の「私のオススメ10頭」でこの馬を第1位に指名しました。『競馬王のPOG本』の「栗山ノート」でも、スペシャルウィーク産駒のトップに推しています。
配合のポイントはいくつかありますが、いちいち説明すると長大なものになってしまうので、論証を省いて要点だけを書きます。
★兄姉が走っている。
★父スペシャルウィークと相性のいい Sir Gaylord を母レーヴドスカーが4×4で持っている。
★母レーヴドスカーが内包する Nijinsky と Red God のニックスを父スペシャルウィークが継続している。
★父スペシャルウィークは Harina とプリメロの同血クロスを、母レーヴドスカーは Avena と Harina の同血クロスを持っているので、レーヴドリアン自身は Harina=プリメロ=Avena というトリプルの同血クロスを持つことになる。
レーヴドリアンの血統表
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007103392/
ただ、馬体を見ると繋ぎが立っていて、ちょっと怖いなと思わせる部分があったのも事実です。もともとこの一族は体質が丈夫とはいえません。半姉レーヴダムールは爪の故障で戦線離脱したあと復帰調整中に死亡。半兄アプレザンレーヴは頑健な四肢を伝えるシンボリクリスエスの子ながら屈腱炎で引退。もちろん、松田博資調教師はそうした事情について重々承知していることでしょう。このまま無事にクラシックに向かってほしいものです。
『web競馬王』に出した予想は、◎ブラックゼット、○レーヴドリアン。素質は認めてもやや過剰人気になっているような気がしたのと、今回はブラックゼット(2着)が狙い目だと思ったからです。馬券は本線で当たりましたが、悔しさが残る結果でした。
コメント