ディープインパクト産駒、今週10頭出走
10月に入ってからディープインパクト産駒の出走頭数が増えつつあります。第1週から順に3頭→5頭→7頭ときて、今週は大量10頭。
もともと産駒数が多いのですが(初年度は152頭)、秋競馬が佳境に入り、デビューする馬がグンと増えました。それに加えて、競馬に下ろしてから故障により脱落する馬をあまり目にしません。したがって未勝利戦にもどんどん出てきます。育成に携わる方々が口にするように、脚もとが丈夫なのは大きいですね。馬体のサイズがあまり大きく出ないので、四肢への負担が小さいのでしょう。
体質が丈夫でないと2歳の早い時期から活躍することはできません。2歳戦で活躍した競走馬が種牡馬として好まれるのは、早熟さのなかに「体質の強さ」という要素が含まれるからです。晩成型の種牡馬は、成長力というセールスポイントがある一方、じつは体質面に不安のあるタイプも少なくありません。無事是名馬、という格言を引き合いに出すまでもなく、競走馬は走ってナンボですから、体質に難のあるタイプは成績が上がりませんね。
今週出走するディープインパクト産駒は以下のとおり。
土曜日
東京2R 未勝利戦 芝1400m フジハヤブサ 牡
東京4R 新馬戦 芝1800m エアジョイント 牡
東京9R いちょうS 芝1600m ヒラボクインパクト 牡
京都3R 未勝利戦 芝2000m スマートロビン 牡
京都5R 新馬戦 芝1600m ドナウブルー 牝
日曜日
東京2R 未勝利戦 芝1600m ナイスアゲイン 牡
東京3R 未勝利戦 芝2000m サトノペガサス 牡
東京5R 新馬戦 芝1400m リアルインパクト 牡
京都5R 新馬戦 芝1800m フェアーブライド 牡
京都5R 新馬戦 芝1800m ダノンバラード 牡
半分ぐらいの馬は連対圏にあるので、うまくいけば3~4頭は勝てるかもしれません。新馬戦に出るエアジョイント、リアルインパクトあたりは評判になっています。前者は、エアシェイディとエアメサイアの4分の3弟にあたり、JRAレーシングビュアーで追い切りの映像を見ることができるのですが、首を使った柔らかみのある動きで好感が持てます。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008102787/
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103244/
先週のディープインパクト産駒は7頭出走して〔2・2・0・3〕と大活躍。秋が深まるにつれて本領を発揮しています。勝利数はライバルのハーツクライと14勝ずつで並んでおり、今週、ハーツクライは3頭しか出走がないので、ディープインパクトが上に出る可能性が高いですね。ただ、現時点では勝率、連対率ともハーツクライのほうが上です。
9月21日のエントリー「ハーツクライ固め打ち」のなかでこう書きました。
「2歳のこの時期は週によって成績に波があるので、調子のいい週もあれば悪い週もあります。ハーツクライとディープインパクトについては、これから毎週上がったり下がったりするでしょう。この2頭はいずれリーディングサイアーを争う種牡馬になると思います。」
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2010/09/post-714d.html
この2頭の角逐は、フレッシュマンサイアーの争いにとどまらず、末永く続いていきそうです。
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