秋の海外G1を狙う日本馬とそのライバルたち
7月28日のエントリー(「レッドディザイア、BCフィリー&メアターフ参戦へ」http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2010/07/post-b924.html)で取り上げたばかりの Tuscan Evening(牝5歳・父 Oasis Dream)が、8月8日、急死しました。調教中に突然倒れたとのことです。現在重賞6連勝中で、秋のBCフィリー&メアターフ(米G1)の有力候補と目されていた名牝でした。残念というほかありません。
http://www.pedigreequery.com/tuscan+evening
一方、同レース2連覇を狙う Midday(牝4歳・父 Oasis Dream)は順調そのもの。7月31日に行われたナッソーS(英G1・芝9f192yds)を勝ち、難なく2連覇を達成しました。前出の Tuscan Evening と同じ Oasis Dream 産駒ですが明暗が分かれた形です。
http://www.pedigreequery.com/midday8
レッドディザイアの相手はやはりヨーロッパ勢でしょうか。3歳馬の動向が気になるところですがまだ何の情報もありません。英・愛オークスを連勝した Snow Fairy(牝3歳・Intikhab)あたりが出てくれば当然首位争いに絡んでくるでしょう。配合的に小回り適性が感じられるので怖い馬です。
http://www.pedigreequery.com/snow+fairy7
凱旋門賞を狙うナカヤマフェスタ(牡4歳・父ステイゴールド)は8月9日に空路出国したので、もうヨーロッパに到着しているころです。9月12日のフォワ賞(仏G2・芝2400m)を叩いて10月3日の本番に向かう予定です。ちなみにヴィクトワールピサ(牡3歳・父ネオユニヴァース)は18日出国。フォワ賞と同日のニエル賞(仏G2・芝2400m)を使って本番です。
Harbinger が故障したといっても、メンバー的に楽になったという感じはしません。8月8日、アイルランドのロイヤルウィップS(G2・芝10f)を勝った Fame and Glory(牡4歳・父 Montjeu)は、これで今シーズン重賞4連勝。昨年の凱旋門賞では6着に敗れているので、レース適性という面ではやや疑問が残りますが、現在ブックメーカーの前売りでは1番人気。今年はこの馬を中心に勢力図が形成されていくはずです。
http://www.pedigreequery.com/fame+and+glory
Fame and Glory の父 Montjeu は、11年前にエルコンドルパサーを破って凱旋門賞を制覇しました。日本勢とは浅からぬ縁があります。返り討ちか、それともリベンジか……!?
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